４人のシナリオライターは異世界の破滅を阻止する

異世界ゲーム『異世界で破滅を阻止しよう』完成祝いの宴会は盛り上がっていた。
「盛り上がっているが、そろそろ時間だ。お開きにする」
幹事がお開きにすると告げた。

（コンビニに寄って、酔い覚ましのコーヒーでも買うか）
黒崎麗子はコンビニに入り、缶コーヒーを手に取った。
「金を出せ」
（コンビニ強盗か）
麗子は持っていた缶コーヒーをコンビニ強盗に投げ付けた。
「い、痛え、てめえ、何しやがる」
「おい、強盗なんて馬鹿な事をしてんじゃない」
「うるさい、死ね」
麗子は包丁で腹を刺されてしまった。
「警察を呼べ」
「それより救急車だ」
（このまま死ぬのか。有給取れなかったな）
病院に緊急搬送されたが、麗子は出血多量で死んでしまった。

（少し酔ったけど、運転しても問題無いですよね）
神代瀬名は飲酒運転をするつもりだ。
「え〜と、アクセルはこっちで、ブレーキはそっちでですよね」
（あれ、アクセルとブレーキを踏み間違えたみたいです）
車は急発進してしまい、猛スピードでガードレールに突っ込んだ。
（意識が途切れそうです。このまま死ぬのでしょうか）
瀬名は交通事故で、呆気なく死んでしまった。

「お姉様達、呑みに行きましょう」
「しつこいわね」
「貴女、未成年よね」
「私は成人です」
「嘘を付くな」
「どう見てもＪＫじゃない」
「飛び降り自殺だ」
「早く避けろ」
（・・・何が起きたの）
香織は飛び降り自殺者と衝突してしまい、そのまま即死した。

（確か今日は宴会だったな。ブリっ子の神代瀬名は噂の腹黒御局の黒崎麗子やセクハラＪＫの勇坂香織と楽しく呑んでいるんだろうな。・・・そろそろ寝るか）
羽生悲喜盛は自室で就寝した。

黒崎麗子は悪役令嬢のレアル・フロイトに転生した。
神代瀬名はヒロインのセレス・アプリコットに転生した。
勇坂香織は平民のカルラ・ブリュッセルに転生した。
羽生悲喜盛は本人のまま転移した。

物語は乙女ゲーム、シミュレーションゲーム、ロールプレイングゲームの順に進んで行く。
乙女ゲームは悪役令嬢の破滅を阻止する。
シミュレーションゲームでは国内外の破滅を阻止する。
ロールプレイングゲームではセレスは暗黒魔法の使い手、セレスは神聖魔法の使い手、カルラは勇者魔法の使い手、羽生悲喜盛はサポート役、４人は協力して、魔王を討伐して破滅を阻止する。