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第6話『コンビニ強盗(スライム)、現る』

深夜2時。

レジに座るレンの前に、ドロリと光る物体が入ってきた。


「……スライム?」


「……ぶるるっ、ピギャアア!!(訳:金を出せェェ!!)」


 ※しゃべれないので、めちゃくちゃ動きで伝えてくる。


「お前、強盗するには柔らかすぎるだろ」


「ピギャア!(訳:これは水鉄砲だ!動くな!)」


「いやそれ、うちで売ってるやつじゃん」


 最終的に――


「なぜ……だ……俺はただ……お腹が減ってて……」


 店内BGM:悲しげなオルゴール


「よし、カレーパン食ってけ。今夜だけは、サービスだ」


 スライム、涙で溶けかける。


「……しょっぱい……でも、あったかい……」


 ※この日から、スライムの“警備バイト”が始まりました(時給0.5リル+ごはん)。

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