ー資料室ー
今週も20時に投稿していきます。
「ダークウルフの鎧だな。
それだと20000ドーラだな。」
「わかりました!
……はい、これお願いします」
ダークウルフの鎧の購入を決めたユーグにノアは鎧の金額を伝える。それを聞くとユーグは保管庫から大金貨を2枚取り出した。
「おう、ちょうどだな。
鎧はどうする?今着ていくか?それともそのまま持って帰るか?」
「はい、今日はもう街の外には出ないので、持って行きます!」
「そうか、ユーグはマジックバックは持っていないみたいだが……
持って帰れるか?」
ユーグは購入したダークウルフの鎧を着用せずに持って帰ることにした。ノアはユーグがカバンなどを持っていなかったためどうやって持って帰るかをユーグに聞く。
「マジックバックは持ってないんですけど、空間魔法を使えるのでそこに入れていきます。
このくらいのものなら入るので」
ノアに問われたユーグは空間魔法の保管庫を使えることを告白する。その際に鎧の大きさなら余裕で入るのだが、以前ドライツェンの国境の街で言われた忠告通りに保管庫の大きさがバレないように伝えた。
「おう、そうか、それなら持って帰れるな。
他にも何か買って帰るものはあるか?」
「うーん、何かあるかな?
あっそうだ、鎧の手入れはどうすればいいですか?」
ノアに他にも買っていくものがあるのか問われ、ユーグは鎧の手入れ方法を訊ねる。
「ああ、革鎧は基本的には汚れを水で濡れたタオルなどで落として、ブラシで整え、仕上げをオイルでするだけで十分だな。
それくらいなら商店でも売っているからな、そっちで買ってくれ」
「わかりました!」
「じゃあもう用事は済んだか?
俺はそろそろ店に戻るが」
「僕も大丈夫です。
ノアさんありがとうございました」
鎧の購入もその手入れの方法も聞き終えひと段落着いたところで、グスタフが声をかける。ユーグのための紹介も終えたため店に戻るというグスタフにユーグも『ガルニチュル』での用は終えたので一緒に店を出ようとする。
「おう、また新しい鎧や何か聞きたいことがあればいつでも来てくれ。
じゃあまたな」
こうしてユーグたちは『ガルニチュル』を退店した。
・・・・・
「俺はさっきも言ったが店に戻るが、ユーグたちはどうする?」
『ガルニチュル』を出たところでグスタフはユーグにこのあとの予定を聞く。
「そうですね、今日は街の外には行かないので街中のどこかに行こうと考えてます。
まだ次行くとこは決めてないんですけど、どこかでお昼は買おうかなって思ってはいますね」
「ぐるっ!」
ユーグは具体的にどこに行くのかは決まっていないが今日1日は街の中で過ごすと決めていた。その中で昼食の話題が出たことでブリューが反応する。
「そうか、それなら冒険者ギルドがある大通りに行くのがいいだろ。
あの通りは今の時間なら多くの屋台が出てるからな」
「あっそうなんですね!
わかりました、このあと行ってみます」
「じゃあ店までは一緒だな」
ユーグが昼食をどこかで食べると聞いたグスタフは、昼の時間に近い今なら多くの屋台が出ている冒険者ギルドがある大通りに行くことを勧める。その勧めを聞いたユーグはグスタフの言ったように大通りに向かうことにする。『グスタフの店』までは一緒なので、ユーグたちは『グスタフの店』へ向かうのであった。
・・・
「じゃあここでお別れだな。
店でも言ったが、武器はだいたい1週間でできるからな、そのくらいにまた来てくれ」
「わかりました、またそのときお願いします!」
「ああ、じゃあな」
『グスタフの店』まで来たユーグたちはそこでグスタフと別れる。別れ際グスタフに依頼したショートソードの完成時期を教えてもらいまたその時に来る約束をしユーグたちは『グスタフの店』を立ち去った。
「お昼は大通りのとこで食べるとして、そのあとどうしようか?」
〈ユーグよ、明日からまたダンジョンに行くのじゃろ?
それならダンジョンについての情報を集めないとダメじゃろ〉
「あっ!そうだった、また忘れてそのままダンジョンに行くとこだったね。
じゃあご飯食べ終わったらダンジョンの資料を見に冒険者ギルドに行こうか」
〈うむ、それが良かろう〉
次の予定を冒険者ギルドにあるダンジョンの資料を見に行くことに決めたユーグたちは昼を食べに大通りへと向かった。
・・・・・
「はぁ~、美味しかったね。
ご飯も食べ終わったから、そろそろ冒険者ギルドに行こうか」
「ぐるぅ~」 「ゴブ」 〈うむ、了解じゃ〉
大通りにて昼食を食べ終えたユーグたちは冒険者ギルドに向かおうとしていた。
「あっこんにちは!」
「あら?こんにちは、あなたはユーグさんですね」
冒険者ギルドに着いたユーグたちは受付にいた女性に挨拶する。その女性は以前ユーグの依頼の受注を担当してくれた女性であった。
「はい、そうです。
お姉さんは前に僕の依頼を担当してくれた方ですよね?」
「はい、そうですよ。
あっ名前を教えてなかったですね。
私はエマと言います。よろしくお願いしますね」
「よろしくお願いします。
僕の名前はもう知ってるから、えっーとモモンガ形の魔物がソタでクマ形がブリュー、そしてゴブリンがブラブです。
よろしくお願いします」
「ぐる!」 「ゴブ!」 〈よろしくじゃ〉
受付にいた女性はエマと名乗り、ユーグたちも互いに自己紹介する。
「はい、よろしくお願いします。
ところでこんな時間にどうしたんですか?」
「あっそうだった。
ダンジョンについて知りたくて、ハンスさんに資料室があるって聞いたのでそこに行くため来ました」
「そうなんですね!
その歳で資料の重要性を理解できてるのは偉いです。
資料室はそちらの扉の奥になります」
エマはそう言うと訓練場への扉の逆側にある扉を指さした。
「わかりました。
教えてくれてありがとうございます」
ユーグはエマに感謝を伝え、資料室へと向かった。
「うわぁー、本がいっぱいだ」
ユーグたちが資料室に入ると、その一室が本棚に囲まれ全ての棚に蔵書がしてあった。
〈そうじゃの、この数からダンジョンの資料を探すのは大変じゃな〉
「そうだね、よし頑張って探すぞー!」
「ぐる!」 「ゴブ!」
〈お前たちは字はまだ読めんからわしとユーグの手伝いじゃな〉
ブリューとブラブは字が読めないため、ユーグとソタが中心となってダンジョンの資料を探すことに。
「えっーと、ここら辺は冒険者ギルドのついての資料みたいだね。
色々あるね、あっあそこは魔法に関しての本だ!」
〈こらこら、ユーグよ、魔法はまた今度じゃ、今はダンジョンについてじゃろ〉
「えー、でも……」
〈先にダンジョンについて調べてから時間があったら魔法の本を見ればいいのじゃ。
当初の目的を忘れるなよ〉
「わかったよー、うん?あそこダンジョンの資料じゃない?
えっーと、グリムノーデンのダンジョンの魔物たち、やっぱりダンジョンの資料だよ」
ユーグは資料室の色々な本や資料に目移りしながら、グリムノーデンのダンジョンについて書かれた資料を見つけた。
〈そうじゃのう、その資料はあのダンジョンに出てくる魔物について書かれているようじゃの。
こっちにもダンジョンで採集できる薬草、鉱石についての資料があったぞ。
鉱石の方はあまり取れんみたいじゃが、薬草は色々あるみたいじゃな〉
「じゃあ、お互い読んであとで情報を整理してまとめようね」
〈うむ、それが良いじゃろうな。
ブラブよ、ページをめくるのは頼んだのじゃ〉
「ゴブ!」
ソタもユーグが見つけた資料とは別の資料を見つけ、ユーグとソタは別々の資料を読むことにした。ソタは身体が小さくページをめくることができないためその役をブラブに任すのであった。
明日も20時に投稿します。
平日の5日間は投稿で、
土日はお休みさせていただきます。




