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ーギルドへの登録ー

明日、明後日はお休みで、

月曜日から再開します。


「ほう、ユーグ君たちも倒したのか。それは優秀じゃのう。

 うん?そういえばなんでニルスたちはユーグ君も連れて報告に来たのじゃ?

 それぐらいの報告じゃと別にニルスたちでも十分じゃが」


 ハンスはユーグたちがミミックオウルを倒したことにあまり驚かず、優秀だと褒める。そしてニルスたちにユーグたちと伴って報告に来た理由を求める。


「ああ、それはですね。

 ユーグ君たちはあの森に10日間くらい滞在していたみたいで俺たちより長くいたので、今回の異変をより詳細に話せると思うんで一緒に来ました。」


「おう、そうか。ならユーグ君あの森のことを話してもらえるのかのう?

 何、そう難しく考える必要はない。ただ森にいてどんな感じだったのか話してくれればいいのじゃ」

 

「そういうことだったんですね。わかりました。えっーと、そうですね。

 僕はあの森に入ったのはロワイシュバリー王国との国境の町を出てすぐのことで、最初からトリ形の魔物しか遭遇はしなかったんですけど数日は他の魔物の気配は感じられました。

 徐々にグリムノーデンへ近づくごとに他の魔物の気配は少なくなり、ウッドオウルと遭ったときはもう他の魔物の気配はなかったです」


 ハンスとナディネはユーグの話を注意深く聞いていた。途中国境の町とユーグが話した辺りで二人は目を合わせ、何かの確認を取っていた。その様子はユーグたちと[熊の腕]は気づかなかったが、ソタは気づきハンスに目を向ける。


「そういえば俺たちがユーグと出会ったのはわりと魔境の森に近くの場所だったな。

 だいたい3日くらいで魔境の森のエリアに入ってしまうとこくらいの」


 ユーグの話の補足としてクラウスがユーグと出会った場所のだいたいの位置を告げる。そこは魔境の森にも近い場所であった。


「なるほどのう。その場所辺りでしかミミックオウルとの遭遇がなく、数もそれほどいないとあれば森の中で繁殖しているわけではないのか」


「それでもニルスさんとユーグさんたちが遭遇したミミックオウルが全てでもなさそうですね。その数で森の魔物を駆逐できるはずはないですもの」


「そうであれば、やはりミミックオウルは魔境の森から流れてきたものと考えるのが普通かのう」


 ハンスはユーグとクラウスの話を聞き、その情報から南西の森のミミックオウルは魔境の森から流れてきたものだと推測する。それはユーグたちが魔境の森とほど近い場所で遭遇したこととその数から導き出したものだった。


「でも魔境の森に何か異変があったとは聞いてませんよ。もしミミックオウルが魔境の森から流れてきたとするならば先に魔境の森に何かが起きたはずですよ」


「うーむ、浅部と中部まで行ける冒険者からは何もおかしなことがあったという報告はないが、まだ深奥部の報告は聞いてないのじゃ。

 もしかすると深奥部での異変にミミックオウルが真っ先に反応したのかもしれん」


「ちょうど今深奥部へ何人かは出かけていますものね。彼らが無事に帰って来てくれることを祈ります」


 ミミックオウルがもし本当に魔境の森から流れてきたものだったら。それは魔境の森で何か異変があったということである。今のところ魔境の森の浅部、中部では異変の報告がなかったため、たどり着ける冒険者が少ない深奥部で何か異変があったのではとハンスたちは危惧し、現在深奥部にいる冒険者たちを心配する。

 

「そうじゃのう、魔境の森は下手に手を出すと危険なのじゃ。だから注意喚起だけして注意深く変化を観察するしかない。

 南西の森はマギアイアンの難度でミミックオウルの討伐依頼を出しておくかのう」


「わかりました。そのように手配しておきます」


 ハンスは魔境の森への調査はそこに住まう魔物たちを刺激する恐れがあるため、今のところは注意喚起をするだけにとどめ、南西の森のミミックオウルに対してのみの討伐依頼を出すことにした。ミミックオウルはゴールドの討伐ランクではあるが、討伐依頼の難度をマギアイアンにしたのは何か森の中で今まで以上の異変が起きた場合対応できるのがマギアイアンランク以上の冒険者であるからであった。


「よし、[熊の腕]の依頼の件はこれで大丈夫じゃろ。

 ギルドから出るときに報酬をもらうのを忘れるんじゃないぞ」


「ルーキーじゃないんですからそれくらいは大丈夫ですよ」


「それじゃあ今度はユーグ君の登録ですね。

 身分証の掲示とここに必要事項を書いてもらえますか?」


 南西の森の調査の件は終わり、ハンスはその依頼の達成報酬を忘れないよう[熊の腕]に伝える。それに対してニルスはハンスに若手ではないのだからとあきれた風に返すのだった。

 そしてナディネが次の話としてユーグの冒険者登録を始め1枚の書類をユーグに見せる。


「えっーと、名前と年齢と【ジョブ】に魔法属性。これだけでいいんですか?」


「ええ、それで大丈夫ですよ。登録したては皆ウッドランクの見習いからですから、ギルド最初に知ってる情報はそのくらいで十分なんですよ。

 とりあえずはそれで仮登録ができるので」


「そうなんじゃよ。本来ならこのあと戦闘試験を行い、それで本登録になるのじゃが今日はもう夜じゃからのう、戦闘試験は出来んのじゃ。

 そして本登録後はランクを上がるためにギルドの依頼を受ける。その過程で我々は冒険者個人が何をできて何ができないのかを把握し、記録を取るのじゃよ。

 もちろん、その情報は秘匿すべきものはギルドの幹部しか見ることができんようにはなっとるがな」


 冒険者ギルドに登録すると最初はウッドランクからになる。登録の際の情報として名前と年齢、【ジョブ】、魔法属性を申告する必要がある。これはギルドが依頼を冒険者に斡旋するときにどの冒険者がその依頼に向いてるかを把握するための情報であった。

 ウッドランクは見習いのランクのためまだ依頼を斡旋されることはほとんどないが、ランクが上がるとそういったことが必要なため登録時に申告してもらう制度となっている。ちなみにこれらの情報は名前と年齢以外は申告時に偽りことができるが、そういったことをする必要があるものは罪を犯すような人が多いため疑いをかけられた時点で要注意人物としてギルドからマークされる。

 そしてランクを上げるために色々な依頼などを受け、その際に達成内容や狩りで得た素材などの内容からなど様々な事柄からその冒険者がどういう冒険者などかをギルドは把握していく。それで得られた情報は基本的にはギルド職員でも自由に閲覧は出来ないものになっている。


「はい、書き終えました!これで大丈夫ですか?」


「どれどれ、うむ大丈夫じゃな。じゃああとは登録金100ドーラじゃ。持っているか?

 持っていなかったら、また明日来てもらって何か素材を売ってもらってその代金から差し引くか、依頼を受けてもらってそこから引くかすのじゃが」


「あっ大丈夫です。国境の町で素材を売った時のお金があるので」


 ユーグはそう言って冒険者ギルド登録料の100ドーラとして銀貨1枚と身分証を取り出す。


「はい、ありがとうございます。私はこれでユーグ君の仮登録と[熊の腕]の皆さんの依頼達成手続きとその他諸々を下でしてきますね。

 [熊の腕]の皆さんは帰りの際カウンターで報酬をお願いしますね」


 ナディネはユーグから受け取った100ドーラと身分証そして登録の書類を手に部屋を退出していった。


「よし、必要な話はこれでしまいじゃが、ユーグ君はこのあとの予定はどうするのか決めているのか?」


 ナディネが退出するとハンスはこう言ってユーグの予定を聞いてきた。


「この後の予定ですか?

 このあとはニルスさんたちに宿を紹介してもらってそこに泊まる予定ですけど」


「いや、それもそうなんじゃがそのことではないのじゃよ。

 冒険者としての予定じゃよ」

 

明日も21時に投稿します。

しばらくの間は平日の5日間は投稿で、

土日はお休みさせていただきます。

(ストックがあまりないものですみません)

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