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ー国境の町ー

日曜日にも投稿できておりませんでした。

改めておわび申し上げますとともに、明日も3話公開させていただきます。

不慣れなことで申し訳ございません。


 〈そろそろドライツェン王国との国境になる森じゃのう、一応出国の証を示すためにちゃんと国境の砦から出国したほうが良いじゃろ。

 砦はこの先じゃが、その前に街があるはずじゃ。その街は15年前に停戦の証として新たに作られた街なのじゃよ〉


「へぇー、そうなんだ。でも久々だな街に入るのも、人を見るのも」


「ぐるぅ」


「ゴブ」


「そういえばブリューとブラブは街に入るときどうすれば良いのかな?」

 

〈おう、そうじゃった、忘れておったのじゃ。ここはまだロワイシュバリー王国じゃからの、魔物を連れて街に入るのはやめた方が良いじゃろ。ましてや仇敵であろうドライツェン王国に向かうのじゃからな。

 そうじゃのう、主らは魔力の繋がりでユーグがいる方向はだいたいわかるじゃろう?

 それなら、街を出てから森で1回合流しよう。そのあと砦も入らん方が良いのう。主らは森からドライツェン王国に入って向こうで合流じゃな。何かあれば、念話で連絡すればいいじゃろ〉


「わかった、ブリューたちもそれでいい?」


「ぐぅ」


「ゴブブ」


「よし、それじゃ街に行こうか」


 *****


「止まれ!」


 ユーグが街に向かって歩いていると、門のところで衛兵に止められた。ちなみにソタは、ユーグの懐に隠れている。


「なんだ、子供か、この街に何か用事か?」


「あのー、えっと、その……」


〈ユーグ、落ち着くのじゃ(ヤバいな、久々に人と話したことで昔のことが記憶に出てきたのか、落ち着かせないと)……泰然たる闇〉


「あっ……この街に入りたいだけなんですけど、大丈夫ですか?」


「入る分には問題ないぞ、ただここはわかっていると思うが、国境の街だ。ドライツェン王国とは15年前に停戦したとして完全な友好関係を築いているわけではない。

 砦での出国は厳重に確認されているからドライツェン王国には国をまたいで商売しているような商会しか行けないぞ。それに少しでもこの街で向こうに行く素振りを見せたら罰せられるぞ」


「えっ……〈どうしよう?ソタ〉」


〈ここは一応街に入るのじゃ。

 理由はそうじゃのう、近くの森で迷子になったからここら辺の近い村の名前を知りたいとか言っとけばいいじゃろ、わしが一応魔法で誘導するけど気を付けのじゃよ……

 錯綜する闇〉


「あっそうなんですね。

 ちょっと森の中で迷子になってしまって村に帰るために近くの村の名前を知りたくてここまで来ました」


「あっ、うん、そうか、まぁそれじゃしょうがないな。

 まぁ子供だし何かできることもないか、よし、入っていいぞ!」


「ありがとうございます!」


 ・

 ・

 ・

 ・

 ・


「ふぅ、一応は入れたけど、どうしよう?

 ここで国境は超えられないみたいだけいど」


〈とりあえず街の人たちに聞いてみようか?

 と言ってもドライツェン王国側に行こうとする素振りだけでも罰せられるなら余計なことは聞けんな。

 うん、ここでは衛兵に話したように近くの村だけ聞こう〉


「うん、了解」


 ユーグは聞き込みをするつもりで街の人に近くの村について聞いていたが……


「あっあのぅ……」


「うん?どうしたんだい?」


「あっやっぱり何でもないです」


 ・・・


「あ、あのう……すみません」


「はいはい、ちょっと待っててね……んで、どうしたんだい」


「あの……その……えっと、こ、この辺りのむ、村について聞きたいんですが……」

 

 ・・・

 

「全然ダメだ、喋るの難しい」


〈人と話すのが久しぶりのお主に聞き込みを任せたわしが間違いじゃったのう。

 まぁでも不審にならない程度で村のことは聞けたからのう。一度街を出て森に行くか〉


「うん、そうだね。

 砦から国境越えられない以上、ここにいると不審がられるよね」


 ・

 ・

 ・

 ・

 ・


「おう、さっきの子供か。

 どうだ?村の場所はわかったか?」


「あっはい。

 自分の村の場所はわからなかったのですが、知ってる村があったので、そこから向かいたいと思ってます」


「そうか、そうか。

 まぁ気を付けて帰れよ、普通の商会もいればお前のことも頼めたんだがな、この街には大きな商会しか来ないからな。そういった商会は村なんぞ行かんしな」


「気を遣ってくれてありがとうございます。

 森の移動は慣れてるので大丈夫です!」


「おう!そうか、まぁもう会うこともないと思うけど気をつけろよー」


「ご親切にありがとうございました!」


 *****


「やっぱり、街にいるよりも森にいる方が落ち着くな。

 人がいっぱいいるとこはなんだか苦手だな」


〈まぁ、今回は久々じゃったし話しちゃいけないこともあったからな。

 しょうがないとして今後はおいおい慣れていかないとダメじゃぞ〉


「わかってるけど、やっぱり人と話すのは緊張するよ。

 あっブリューとブラブも来たみたい」


「ぐるぅるぅ!」


「ゴブゴブ!」


「うん、ちょっとね、人と話すのが久しぶりで緊張しちゃったんだ。

 あと砦から龍王国に入るのがダメなんだって、だからどうしようかなって考えてたんだよ」


〈そうじゃな、砦から出国できないならもう森に入るしかないな。

 まぁ公式に出国の証とかは手に入れらないが大丈夫じゃろう〉


「ホントかな?

 でももうそれしかないね、よしじゃあ行こうか!」

 

「ぐぅ!」


「ゴブ!」


 ・

 ・

 ・

 ・

 ・


「森はやっぱりいいな、もうここから出たくないかも」


〈そんなこと言ってると、ホントに人前に出られなくなるぞ。そしたら冒険者にもなれんぞ〉


「うぅ、それは嫌だ」


〈ドライツェン王国に行ったらわしも、ブリューも、ブラブも表に出れるから少しは力づくじゃろう〉


「うん、ありがとう!……それはそれとして、ここの森少しおかしいよね?

 なんか魔物の魔力が少ない気がする」


〈そうじゃの、人里に近い森じゃから、このくらいなら特に不自然ではない気もするが。

 少し少ないかもしれんのう〉


「だよね!でも少しならおかしくもないかな?……うん?

 なんか魔力察知がいつもと違う魔力を捉えたみたい。これは魔物かな?」


〈どれ?ふむ、そうじゃのう、この魔力の強さならお主らでも大丈夫じゃろう。

 ちょっと見てみるか?〉


「そうだね、初めての魔物なら勉強になるから行こうかな。」


〈了解じゃ!〉


 ・

 ・

 ・

 ・

 ・


〈あれは、ホーンディアじゃな。鹿形の低位の魔物じゃな。

 ユーグ1人でも勝てるから1人で行ってみるか?〉


 ホーンディアは、鹿形の魔物で格で言うとホーンラビットなどと同じである。角がある鹿の体躯をしており、魔力を使って角を強化して攻撃をする。

 牡鹿のホーンディアは、動物の鹿と同じような角をしており、牝鹿にも角が生えている。牝鹿の角は頭に1本あり、ユニコーンに似てることから、素材としてユニコーンの角の代用として使われることがあった。ちなみにユーグに対しているの牡鹿のホーンディアである。


「うん、一人で大丈夫なら一人で行くよ!」


 そう言うとユーグはホーンディアに駆け出した。


「まずは、ウォーターバインド」


「ブゥルワァー!」


 すでにいつもの枝を片手に持ち、その枝の先から水の輪がホーンディアに向かって飛んで行った。その輪がホーンディアに当たる寸前でホーンディアはワンステップで後退し、輪を角で攻撃し、水の輪を壊した。


「なっ……!魔法を壊すなんて!」


〈今のはお主の魔法操作が甘かったようじゃ。

 ちゃんと意識してイメージせんと魔法の強度にも影響が出るのじゃ〉


 水の輪を壊したホーンディアは、その角をユーグに向けたまま突撃してきた。


「なら、ここでウォーターウォール!」


 突撃してきたホーンディアに、カウンターを食らわせるようユーグの前に水の壁が出現した。突然現れた水の壁に対応できず、ホーンディアはそのまま壁にぶつかった。水で構成された壁なのでダメージは受けなかったが、動きが遅くなったホーンディアはそのまま壁を突っ切ろうと体を前面に押し出した。

 しかしユーグはそれを待ち構えており、壁から頭を出したときに、その首に向かって枝の長剣を振り下ろす。


「ふぅ、ウォーターバインドが壊されちゃったときは驚いたけど、あまり強い魔物じゃなかったから倒せたよ」


〈このくらいの魔物に、魔法を壊されるとはまだまだ未熟じゃのう。

 イメージや制御の甘い魔法に対しては、魔力を纏ったものや魔法の攻撃で壊される場合もあるのじゃ。ユーグの魔力操作は中々のものがあるのじゃから、もっとしっかりイメージをせんとな〉


「うん、そうだな。もっと鍛錬しないとな」


〈そのあとの動きは良かったのう、よし早く解体して移動を再開するとしよう、今日は鹿肉じゃな。

 今回はキレイに倒せたからホーンディアの皮も素材にできるしの、当然角もそうじゃ〉

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