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ーロックリザードー

誠に申し訳ございません。

昨日の投稿し忘れに加え、先程話を間違えて投稿してしまいました。

間違えて読んでしまった方は申し訳ございませんが、もう一度お読みください。


「ふぅ、ちょっと疲れたかな、でも4体も狩ればしばらくは十分だよね」


〈そうじゃの、ブラブの分も新たに増えたから、今までよりかは必要かもしれん。もう少し狩って方が良いかもじゃ。

 ちょうどこっちは魔力の自覚と魔力操作による身体強化、あと生活魔法は教えたのじゃ。

 ブラブは土と闇の属性を持っておるようじゃの、まぁ本格的に魔法を教えるのは家に戻ってからでいいじゃろ。それよりブラブに魔法による戦いを先に見せた方がよいじゃろな〉


「そっか、4匹じゃ足りないか。そうだね、ブリューと同じ量食べるとしたら足りないね。

 了解、じゃあ今度は皆で狩りに行こう!ブリュー何か獲物探してくれる?」


「ぐぅ!」


 ブリューは身体強化を行い、五感を強化した。数秒して何か臭いを捉えたブリューは捉えた臭いの元に移動し始める。


「何か見つけたみたいだね、僕らも行こうか」


 ユーグたちはしばらく岩山を移動して、魔力察知で何かを捉えた。


「あっ僕の魔力感知でも何か見つけたよ、でもこの魔力はスモールリザードに似ているけど、ちょっと違う感じがするな。

 なんかスモールリザードより魔力が大きい感じがする」


「ぐぅううん」


〈ほぅ、ブリューもそんな感じがするのじゃな。まぁでもこの魔力の大きさの魔物ならユーグとブリューでも平気じゃろ。

 ブラブよ、いずれお主もこの魔力察知ができるように鍛錬するからのう、今日はまず魔法での戦いを見るのじゃ。

 ユーグよ前衛はブリューに任せてこの魔物は魔法で倒すのじゃ。ちょうど2体おるみたいじゃしの、この2体を狩ったら獲物の量としては十分じゃろ〉


「オッケー!じゃあブリュー、いつもみたいに僕の魔法で先制攻撃を仕掛けるから、それから突撃ね」


「ぐぅ!」


「よし!じゃあ行こう!」


 ユーグたちはその魔力の方へ移動し、魔力の持ち主を見つけた。魔力の持ち主はロックリザードであった。ロックリザードはスモールリザードの上位種である。スモールリザードは生息している環境の魔力による進化先となる上位種が変わる魔物である。

 ユーグたちがいる場所は岩山であるため、そこに生息していたスモールリザードがロックリザードという上位種に進化したのであった。スモールリザードは大きい蜥蜴という見た目に対して、ロックリザードは1.5倍ほどの体長をしており皮にはところどころ岩がついている。


〈ふむ、ロックリザードか。あの魔物は、動きは鈍いがあの皮を見るようにところどころの岩のおかげ非常に硬いのじゃ。

 じゃからユーグが魔法だけで戦うなら、先に魔法で動きを止めるより、そのまま1体を倒してしまった方がよいじゃろうな〉


「わかった、じゃあブリューそういうことで。僕が1体を先制で狙うから、もう1体の方を抑えといてね」


「ぐぅううううん!」


「よし!(あの皮の岩を見る限り斬撃系より一点に攻撃が集中する魔法の方が良いよな。だったらこの魔法かな)……」


 ユーグが右手に木の枝を持ち、その枝を1体のロックリザードに向けた。その枝の先から水が現れ始め、そしてその水が槍の形になる。


「行くよ、ウォーターランス!」


 その水の槍が、ロックリザードに向かって飛んだ。真っすぐ飛んだ水の槍がちょうどロックリザードの岩がない皮の部分に突き刺さる。


「ゔわぁーーーん」


 水の槍が突き刺さり、その痛みで大声で叫び出す。もう1体のロックリザードが、その叫び声で襲撃者に気づくが水の槍が放たれた時点でブリューはすでに駆け出し、そのロックリザードに襲い掛かっていた。


「流石にこの1撃だけで倒せないか、よしじゃあこれかな、ウォーターアロー×5」


 木の枝の先に水でできた矢が現れ、まだ水の槍をくらったダメージが抜けてないロックリザードに向かう。ユーグの魔力操作で飛びながらも軌道を曲げ、岩がない皮の部分に刺さった。5本の中2本水の矢は、ロックリザードの両手から地面に固定されるように突き刺さっていた。


「よし、これで終わりだ…………ウォーターランス×2!」


 再びユーグの木の枝から水の槍が2本ロックリザードに向けて飛んだ。その2本の水の槍は、最初に放たれた水の槍が刺さった部分に突き刺さる。突き刺さってから暴れ続けていたロックリザードはしばらくして徐々に動きを弱めついに動きを止めた。


「……うん、こっちのロックリザードは魔力の反応もないからもう倒したかな。あとはブリューの方はっと」


 もう1体のロックリザードに対応していたブリューは、身体強化で強度と切れ味をあげた爪で攻撃をしていたが、なかなか岩のない皮の部分には当たらなかった。

 それはこのロックリザードが巧みに自身の岩で防御していたからだった。このロックリザードは、ユーグが倒したロックリザードより長生しており、意外と豊富な戦闘経験があったからだ。


「ブリューが苦戦してる、ここは僕の魔法で援護しないと!ブリュー!魔法で動きを止めるよ、そしたら岩がないところも狙えるでしょ!行くよ、ウォーターバインド!」


 木の枝の先から水の輪が現れ、ブリューに対してるロックリザードに向かって飛んだ。ロックリザードはブリューの攻撃にも注意を払っていたため、水の輪をうまくかわすことができず、輪に囚われた。動きを止めたロックリザードの隙を確実に捉えブリューはその爪でロックリザードの喉を掻き切った。


「ふぅ、やっぱり上位種は強いね。いつものスモールリザードと全然違う」


「ぐぅぅぅん」


「ブリューもそう思うよね、もっと、もっと鍛錬しないとな」


「ゴブゴブ!」


「うん、ブラブも一緒に鍛錬して強くなろうね!」


〈まだまだユーグも魔法だけの戦闘には慣れておらんようじゃの、まぁ今までは枝の長剣を使ったりして魔法剣士的な役割をしてたから仕方がないかのう。

 それにその枝の力は魔力の剣だけじゃなく、魔法にも通用できるのだが、今回は使えてなかったの。やっぱり今までは、格下で狩りをしていたから同格や格上との闘いは慣れておらんな。

 ゴブリンリーダーの時は長剣も使えてたから勝てたのかもな。ブリューもまだまだじゃな、大人になったばかりじゃから、仕方がないとこもあるのじゃが、ロックリザードの格を考えたらお主は楽に勝てるはずじゃよ〉


「うぇ、久々にソタから説教受けたよ。そうだね、魔法は最近戦闘の補助にしか使ってなかったからね。

 もっと色々な戦闘の方法を考えた方が良いよね、これじゃブラブの参考にもあまりならなかったかな」


「ゴブブブ!」


「そんなことないって、でも魔法の使い方が未熟だったのはそうかな。初めての相手だからどこを狙えば良いのかわからなかったし。

 これじゃ冒険者になれても優秀な冒険者にはなれないよ。よし、もっと鍛錬して魔物の勉強も頑張ろう!」


「ゴブ!」


「ぐぅ!」


〈その前にロックリザードの解体じゃ。ロックリザードの岩は生息してる場所によっては、鉱物が含まれていることもあるのじゃが、ここら辺では鉱物は取れんからのう、この岩は素材にもならんの。

 しかしその岩の下の皮は岩のない部分の皮より硬いから防具などの素材になるのじゃ、だから一応確保しておくのじゃ。

 あとは魔石と肉じゃな、それはいつも通りスモールリザードの時と手順は変わらんの。ロックリザードも大きいからのう、わしが解体台を土魔法で出しとくのじゃ〉


「わかった!よし、やるよ!」


 ソタの土魔法で、解体台を出しそこにロックリザードを載せ上手く血が流れだすようにする。辺りが血の臭いで充満していくが、ソタが風魔法で上手く散らしていく。そこからはスモールリザードを解体するような手順で解体していき、肉と皮と魔石に分けた。


「うん?この魔石、今までの魔石と少し違う」


〈どれ、この魔石はブリューと対してた方のロックリザードか……なるほど、土の魔力を少し帯びておるようじゃな。

 うむ、このロックリザードは少し長生きをしておったようじゃな、元々土の魔力をロックリザードは持っておるからのう。

 魔物によっては元々魔石に属性を帯びるものもおるが、長生きをすることで環境と自身の魔力を魔石に帯びることもあるのじゃ〉


「へぇー、じゃあこの魔石は珍しいってこと?」


〈そうじゃの、この格の魔物の魔石で属性を帯びるのは珍しいのう。〉


「それじゃあ町に行ったとき、高く売れるかもしれないから、ちゃんと別に保管しとかないとね。

 ……よし、もう解体も終わったからそろそろ帰ろうか!」

昨日と本日のお詫びとして、

本日と明日は3話ずつ投稿します。

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