表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

464/527

445:晶析化の検証

 合流したグレースさんに押し倒されたり、その上に圧し掛かって来たラディが「精気が欲しい」なんて言い出してしまった訳なのですが……。


「精気…ですか?え、えっと…わ、私の精気でユリエルさんが助かるというのでしたジャンジャン取ってしまってください!」

 最初はきょとんとしていたグレースさんなのですが、私の為ならとまるで献血か何かのように返事を返してしまい……言質を取った形になるラディはニヤァアっと邪な笑みを浮かべていたりと、これは絶対に碌でも無い事を考えていそうですね。


「良い返事ね~…それじゃあお言葉に甘えさせてもらって~」


「え…?な、なひぃお(何を)?」

 そうしてお尻と前の方を這い回るように撫で回し始めたラディの愛撫に対してグレースさんが困惑の表情を浮かべながらモゾモゾとしているのですが、タイツの上から割れ目をなぞってクリ〇リスが押し潰されるとビクンと腰が跳ね上がってしまい……その度に【晶析】が反応しているのですが、確認ログが出て来る事も無ければ魔素が精製される事もありませんでした。


(これは…精製される前に私が吸収しているのでしょうか?)

 確認ログが出てこないのは運営(システム)空気を読んでいる(途中で出ると萎える)だけなのかもしれませんが、対象から生命力()抜けるタイミング(死んだ瞬間)で晶析化するという工程が精気が抜けた(吸収した)タイミングでも起きているようで……今は検証よりグレースさんのフォローをする方が先決ですね。


「無理強いは駄目ですよ…グレースさんもこの子の言っている事は無視して構いませんので」


「え~…ユリエルも聞いていたでしょ~?いいって言っているのだから同意の上よ~…それに…んッ、あぁ…やっぱり、この…っ、擦り付けていると気持ちが良くて~…ん~ふ~ふ~…今ならユリエルがエッチな事ばかりを考えていた意味がわかるような気がするわ~」


「考えていません!」

 何かサラッと酷い誹謗中傷(エッチな事ばかり)を受けたような気がするのですが、私よりエッチなスキルを持っているラディに撫で回されているグレースさんはそれどころではないのでしょう。


「そ、それってどう…ひぃうんッ!?はっ、あっ…って…え、そ、そんな!?」

 軽く撫で回されただけで身体を火照らせてしまったグレースさんは下着を濡らしていて……そんな風に発情してしまっている自分の身体に戸惑っているようなのですが、グレースさんの柔肌と密着している私の方も結構危ない状態ではあるのですよね。


(胸が、潰されて…)

 ギューッと胸が押し潰されてしまいますし、グレースさんの身体が震える度にその振動が芯に響いて来るのですが……そんな状態で気持ちよさそうに喘いでいるグレースさんの嬌声と体温を至近距離で浴び続けるというのはなかなか耐え難いものがありました。


(だからと言って、私まで流される訳には…)

 このままイチャイチャするだけだとスキルの検証も何もないですし、何故こんな事をするのかをグレースさんに説明する必要もあって……。


「すみません、ラディの言い方だとよくわからないですよね…これは【晶析】というスキルで魔素が作り出せないかという実験で…」

 そうしてイチャイチャする事で魔素が作り出せるかを確かめようとしている事を伝えると、これから何をするのかを理解したグレースさんが真っ赤になってしまったのですが……そんな私達を見ながら「ぷい~」っと牡丹が息を吐きました。


 たぶん話が長くなりそうだと判断したのだと思いますが、倒していたフォレストウルフを何とかして体内に取り込めないかと思考錯誤を始めてしまい……まあ牡丹の場合は私が無理強いされていなければ気にしない質ですし、ラディの狙いがグレースさんであるという事がわかっているので我関せずという態度で……ニュルさんは触手をウネウネとさせていたのですが、こちらはこちらでマイペースすぎて何を考えているのかはわかりません。


(今はそんな事を考えている場合では無いですね)

 ラディの愛撫に耐えているグレースさんは私の説明に対して額に汗を浮かべながら考え込んでいて、少ししてから潤んだ瞳を私に向けながら口を開きました。


「あ、あの…!せ、精気を吸うのは…ぃいい!の、です…が!そ、その…ユ、ユリエルさんの事も触ってもっ、良いですか!?」

 改めて堂々と宣言されると恥ずかしいものがあるのですが、私達だけが触っているというのは不公平だという事で……。


「それは構いませんが…その……もう何度かした事がありますし、今更確認を取るような事でもないような気がしますが?」

 そんな事を一世一代の告白だというような気迫で言ってくるグレースさんが可笑しくはあるのですが、いちいち確認を取って来るところが真面目なグレースさんらしくもありますし……私としてはT P O(時間・場所・場面)を守ってくれるのでしたらイチャイチャするのは大歓迎ですね。


「そ、そそれは…そうですが……そうじゃなくて、いつもはいっぱいいっぱいで!」

 そんな事をアワアワと口走るグレースさんなのですが……つまりよくわからないままイチャイチャしてしまっているので、今日は自分の意思でイチャイチャしたいという事でしょうか?


「だ、だって、ユリエルさん…はっ、皆に大人気ですし…あ゙っ!?ッ…わ、わたしもぉ…ぉおんっ、負けたく…あ…ぁ…はぁあっ!?あっ、ぁああ!!?」

 そうして荒い息を吐きながら自分の気持ちを吐露するグレースさんなのですが、ラディの小さな手が膣口に添えられると身体がピクンと跳ねてしまい……湿り気を帯びた割れ目を撫でられると言葉が途切れてしまいました。


「少し…んっ、待って…ください、今固定を…」

 そんな状態でグレースさんが私のチューブトップドレスの胸元を下ろそうとしていたのですが……このドレス(『翠皇竜のドレス』)は乳首の所で固定されていますからね、意図的に緩めて脱ぎやすくすると引っ張られた刺激で大きくなってしまった乳首と胸がプルンとまろび出てしまい……改めて人に服を脱がされるという行為の恥ずかしさに血液が顔に集まって来てしまいます。


(これはこれで)

 私は両手を頬に当てながら深呼吸をするのですが、恐る恐ると言った様子で私の胸を揉み始めたグレースさんの手の動きにドキドキしてしまい……ぷっくりと膨らんだ乳首を咥えて舐めしゃぶって来るグレースさんの舌使いに身体が震えました。


「こ()が、ユリエルさんの…」

 「重っ」とか「凄い」とか言っているグレースさんの小さな呟きが本当に恥ずかしかったのですが、ふにゅふにゅと胸全体を揉まれる度に乳首が押し込まれるような刺激が徐々に身体中に広がっていくような感じで、何か物凄く変な気持ちですね。


「ん~ふ~ふ~…ねー…こっちがお留守なのだけど~?」


「ひぃ…あっ、そこ…はっ!?ふぅぅうううぅゔゔゔ!!?」

 ただグレースさんが私の胸を好き勝手に弄り回すよりも先に、媚毒を含んだスライムボディーがグレースさんのタイツの中に潜り込んでしまい……溢れ出る愛液をにゅくにゅくと掻き回すようにラディが蠢きGスポットを摺り上げると、グレースさんの声が一層甘くなって息が詰まりました。


 そうして中を擦られながら皮を被っていたクリ〇リスが穿り起こされるとグレースさんは絶頂を迎えてしまうのですが、溢れた精気は魔素化する前に吸収されてしまい……スキルの反応と手応え的にはエッチをする事で魔素を作り出す事は出来ると思うのですが、余剰分が魔素になる関係で私が満腹にならないと結晶化させる事が出来ないようですね。


(ある程度イチャイチャしないといけないとなると…ラディが誰かれ構わず手を出しそうですね)

 その事を考えると今から頭が痛いのですが、ここまで来たら据え膳食わぬは何とやらと言いますからね、余剰精気で本当に魔素が作り出せるかを確かめようと思ったのですが……今まさにというタイミングで周囲を警戒していたニュルさんがウネウネと触手を振って誰かが近づいて来ている事を伝えてきて、背筋がヒュンとしました。


(どう…しましょう?)

 私は手を止めて周囲を窺うのですが、感知に引っかかるのはプレイヤーの気配が3つと……後1つは幼女スライムの気配でしょうか?


(どういう事ですか?)

 私は幼女スライム達の元締めであるラディを半眼で見つめるのですが、睨まれたラディは口笛を吹くように唇を尖らせていて……どうやら戻って来なかった4体に関しては最初からそういう(戻って来なくても良い)指示が出ていたようで、゛敢えて”回収していなかったようですね。


『そんな事はないわよ~…ただ周囲の警戒をお願いしていただけで~』

 とかラディは【意思疎通】を通して弁解してきたのですが、どう考えても悪さをするために幼女スライムを散り散りに配置していただけのように思えてしまいます。


(この事は後で問い詰めますので、今はそれより……グレースさんを弄る手を止めてあげてください!)

 バレたら大変な事になってしまう状況だというのにラディはグレースさんを弄る手を止めていなくて……クチュクチュとした水音が響いていますし、グレースさんは自分の口元を押さえて必死に我慢しようとしてくれていたのですが、微かに喘ぎ声が漏れていて……通行人に見つかってしまうかどうかという状況で容赦なく弄り回されていると限界が近そうですね。


「ゆ、ゆりえる、さ…っ」

 そうして蕩けた顔を晒しているグレースさんがプルプルと震えているのですが、絡みついているラディを無理やり引き剥がそうとしたら変な所(気持ち良い所)が刺激されてしまうかもしれませんし……。


「なあ……本当に……辺り…幼…スライムを見つけ……か?」


「なんだ……疑う……ー?」


「まあま…それよ…向こ…に」

 徐々に近づいて来る足音に危機感が募るのですが、途切れ途切れに聞こえて来る会話を聞いている限りでは幼女スライムを見かけたから付近を捜索しているといった様子で……その3人はある程度近づいて来たところで何かに気が付いたように足を止め、声を上げました。


「おい、あれ!」

 見つかってしまったのかと心臓が跳ね上がったのですが、幼女スライムの気配とガサガサと茂みを掻き分ける音が遠ざかって行き……どうやら幼女スライムが囮になってくれたようですね。


(とはいえ…)

 叫び声が上がった瞬間、グレースさんもビックリしすぎて膣内に挿入されているラディを締め出すようにぎゅうううっと身体に力が入り……。


「ッーー!!?ふっ…はッ、ひ!?」

 気が弛んだ瞬間深い絶頂を迎えてしまったグレースさんは「はひはひ」とだらしない顔を晒しながら脱力したように私の上に覆い被さって来てしまい……流石にこれはやり過ぎですからね、物足りなさそうな顔をしている悪戯っ子のラディにはお灸を据えておく事にしましょう。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ