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412:間の悪い連絡とわちゃわちゃ感

 ナタリアさんやヨーコさんと一緒に居た時は何とか耐える事が出来たのですが、2人から離れると身体の疼きが気になってしまい……私は周囲に誰もいない事を確認した後、木の根っこが入り組んだ茂みの中に潜り込みました。


『やれやれ…こんな事をしている場合ではないと思うのだが』


(それは…わかっているのですが……んッ、そういう割には、淫さんも弄るのを止め…っ!?)

 今『翠皇竜のドレス』を動かしているのは淫さんですからね、カチカチに膨らんだ乳首や勃起してしまったクリ〇リスをヌルヌルと擦られ続けると胸とお腹の内側からじわ~っと蕩けるような甘い刺激が広がり……それだけで身体が震えて股間の割れ目からは恥ずかしい液体がトロトロと滴り落ちてしまい、こんな生殺しの状態では我慢する事が出来ません。


(これで、やっと…)

 一刻も早くレナギリー達の下にいかなければいけないのですが、1人……といっても牡丹と淫さんがいるのですが、やっとの事で1人になる事が出来ましたし、張りつめていた緊張が剥がれ落ちてしまった私はその場にへたり込んで……しまいそうなところで踏み留まったのですが、淫さんの言う通りこんな事をしている場合なのでしょうか?


(とは、思っているの…です…が……ッ!?)

 ここまで来たら止まれる訳もなく、まだかまだかと弄って欲しそうな乳首を触ろうとしたタイミングで……まふかさんから連絡が入りました。


『ねえ、こっちは犬っころと合流したんだけど…そっちは今どんな感じなの?』

 こんな時に!?というタイミングでしたし、何か悪い事をしようとしているところを見咎められたようにドキドキしてしまったのですが……ここで返事を返さないというのも不信感を抱かせてしまいますからね、私はモヤモヤした昂りを抑え込みながら何とか呼吸を整え口を開きます。


『その、もう少しで……レナギリーの所に到着するところですね、説得はできると思いますが…どのタイミングで熊派が気づくかというのもありますし、まふかさん達はもう少しゆっくりしていても』

 後10分か20分、スコルさんの到着が遅かったら気持ちよくなれたのに……なんて事を考えてしまうと急に恥ずかしさがこみ上げて来てしまうのですが、これで無駄な体力と時間を使わなくてもよくなったと前向きに考える事にしましょう。


『何でちょっとだけ不服そうなのよ?ふっふ~ん、さてはあたし達に負けたとか思っているの?別に競争って訳じゃないんだから、予定時間までに動き出せれば良いんじゃない?』

 そして呆れながらも若干ズレた事を言うまふかさんの勝ち誇る顔が瞼の裏に浮かぶようで……とか考えているとスコルさん達が会話に混じって来るのですが、どうやら問題なく合流できたようですね。


『えーこれだけ早く合流できたのはおっさんの頑張りのおかげだと思うんだけどー?ねーね~それについての言及はないのー?』


『うっさいわね、犬っころは黙ってなさい!で、そっちの金髪はもう喋っていいわよ…って、ちゃんとPT会話に切り替えなさい!こっちで喚いていても仕方がないでしょ!?』


『ユリエルさ~ん…人が、人が居て…人なんですよぉ~!?』

 そしてまふかさんがスコルさんにツッコミを入れていたり泣きじゃくっているグレースさんが助けを求めてきていたりと……なんでもボロボロになっていた衣類を買い替えておこうと町の中(『リヴェルフォート』)に入った瞬間ファンの人に囲まれてしまったようで、まふかさん過激派に取り囲まれてしまったグレースさんが人見知りを発動して色々と大変だったそうです。


『はぁ~…なんであんたはこんなのに付きまとわれても平気なのやら…うるさいから黙ってなさいって言ったら本当に黙り込んだままピョンピョンと跳びはねているし、戦闘中はそりゃあ…少しは見れるようになってきたけど、本当に大丈夫なの?』


『まあまああれは…グレグレなりに気合を入れようとしているだけだし、仕方ないのよねー?』


『そう、ですね…それにグレースさんはそういうものだと』


『ユリエルさぁん…スコルさぁん…』


『そうやってあんた達が甘やかすからこの子が駄目になるのよ!変な行動をするくらいならいっその事黙って突っ立って…だからって変なポーズをとるんじゃないわよ!何なのよ、そのポーズ!?こっちまで恥ずかしくなってくるでしょッ!!っ…はぁぁあああ……まあ、いいわ……到着するっていう事はそろそろあたし達も移動を開始していた方がいいのよね?』

 そして私達のフォローに感動しているグレースさんに対してまふかさんが怒鳴り散らしていたのですが、このままでは話が進まないと大きな……それは大きなため息を吐いてから話題を変えてきて……そんな会話をしていると気が抜けてしまい、そう言う事(オ〇ニー)をする気分でもなくなった私はレナギリー達の拠点に向かう事にしました。


『はい、レナギリーにまふかさん達(協力者)の事を説明してから毀棄都市に向かう事になりますので……その間に『クリスタラヴァリー(レイブンさん達)』を探ってくれていると丁度いい時間になるかと』

 もしレイブンさん達が『クリスタラヴァリー(『音晶石』の鉱床)』から離れているのならレナギリー達の侵攻を遅らせる必要がありますし、今のうちに所在を確認しておいてもらえると助かるのですが……その辺りは随時連絡を取り合いながら対応する事にしましょう。


『OK、こっちは任せておきなさい…そういう訳だから、あんた達はあたしの撮れ高の為にもキリキリと頑張りなさいよ…って事で、そろそろPTを分けておこうと思うんだけど……さっきから全然反応がないんだけど、そっちの2人は大丈夫なの?』

 そうしてガサガサと茂みから這い出していると、まふかさんは会話に参加していないナタリアさんとヨーコさんについて言及してくるのですが、2人の傍にいるニュルさんの情報(【意思疎通】)では絶賛イチャイチャ中だという事で……。


『その、今は別行動中でして……詳しくはわかりませんが、今は忙しいのかもしれませんね』

 なんとなく誤魔化しておく事にしたのですが、なんでも『搾精のリリム』の魅了にやられていた時(渡河中)のヨーコさんの行動(私に手を出そうとした)が問題だったようで、ナタリアさんが「ヨーコは誰でも良いんだ!」みたいに怒ると「そんな事はないわ、大好きなのはナタリーだけよ!」と言い返して押し倒してしまったようですね。


 何故そんな流れから(喧嘩からの)のイチャコラなのかはわかりませんし、ナタリアさんも私の身体を(まさぐ)ってきていたので同罪だと思うのですが……身体の火照りに促されるように自然な流れでイチャイチャし始めてしまい、PT会話に出られるような状態では無いそうです。


『そりゃああれだけ濃厚なフェロモン(『搾精のリリム』の力)を受けていた訳だからな、まともな人間なら耐えられる筈がないと思うが』

 そんな事を考えていると淫さんが私のせいだと言ってきたのですが、全部が全部私のせいだと言うのは止めて欲しいですね。


『あ、あー…こっちは…んっ、だ…大丈夫……そ、そそう…今ちょっとだけ喋れ…なぁっ、くっ…ぇッ!?よ、ヨーコ…駄目だって…い、今っ!?はっ…ぁああ!?』

 そしてまったく会話に参加しないというのも不自然だと思ったのか、ナタリアさんが必死な様子で会話に混じって来るのですが……途切れ途切れの震え声と熱い吐息に何が起きているかを理解してしまい、私達は物凄く気まずい雰囲気になってしまいます。


『そ、その…ぉっ…おっ、はっ…ま、待っている間に…う、運動を…少し?』

 ナタリアさんはあまりの恥ずかしさに『ふしゅるるる』とよくわからない息を吐き出しながら苦しい言い訳を絞り出し、会話に参加していなかったヨーコさんが『うふふ』と笑って誤魔化そうとしていたのですが……あまりにもバレバレな嘘にまふかさんがキレました。

 

『そう、運動を…ってそんな嘘に騙される訳がないでしょ!!ああもう、なんであんたは毎回毎回こういう変態ばっかり集めて来るのよ!!邪魔よ犬っころ!荷物は運び終えたんでしょ?こっちはもういいから…あんたはあっちに行って変態共に構ってきてもらいなさいよ!!』


『キャイン!?痛いワン!もっと優しく蹴って欲しいワン、おっさんを蹴り上げる時はもう少し優しくして欲しワン!!』

 何故か私にまで飛び火した(変態ばっかり集めて)のですが、アイテムが運搬されている間足止めを受けていたまふかさんは裏で2人がイチャイチャしていたという事を知ると周りに当たり散らしていて……というよりたぶん火に油を注ぐようにスコルさんが擦り寄って行ったのだと思いますし、意図的に奇妙な行動をとる(セクハラをする)事によってまふかさんのヘイトを自分に向けようとしたのだと思います。


『別に変な人を集めているつもりは……それに『クリスタラヴァリー』の偵察にはスコルさんの力が必要だと思いますし、PT編成は変えない方が良いと思いますが?』

 こちらのPTでの偵察要員は牡丹とノワールがいますし、狩人であるナタリアさんも索敵能力が高いのでスコルさんはそのまままふかさんのPTに居てもらった方が良いと思います。


 それに『変態ばかり集める』というまふかさんの理論ではまふかさんも変態という事になってしまうのですが……それでも良いのでしょうか?


『ぐっ…あああ…もう!変に仕事が出来るところが腹立つのよね!わかったわよ、今度擦り寄ってきたら股間を蹴り上げてやるんだから…犬っころはさっさと偵察に行って来なさい!』


Aye(アイ) aye(アイ),ma'am(マム)!』


『あ、あわわわ…の、仲良く!』

 そして妙に流暢に答えているスコルさんはともかく慌てふためいているグレースさんがまふかさんの剣幕に怯えていたのですが、別に本気で怒っている訳では無さそうなのですよね。


『大丈夫ですよ…まふかさんは声が大きいだけで怒っている訳ではないですから』

 まふかさんは配信者としてオーバーリアクションが染みついているだけですし、本気で怒っているのならそのまま切り捨てると思いますし……とにかく大丈夫だと思います。


『あたしは()()本気で怒っているんだけど!?ああもう、いいわ、勝手にしなさい!』

 そんなフォローを入れるとまふかさんに怒鳴られてしまったのですが……どこか照れ隠しが含まれているところがまふかさんの可愛いところなのですよね。


『そんな事を言う割には照れまくっているみたいだけど…いや~まふまふの貴重なツンデレ姿が見れた事だし、おっさんももうひと頑張りしますかー』


『誰がツンデレよ、誰が!!だから…なんで!?』

 そんなわちゃわちゃとしているPT会話を聞いていると本当にこのPT編成でも大丈夫なのかという不安が湧き上がってくるのですが……今から変更する(移動をする)というのも手間がかかりますからね、このまま作戦を進めようと3対3のPTに分けてからそれぞれの目標に向けて動き出す事になりました。

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