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401:東の森とメディカルチェック

 薄霧に包まれた毀棄都市の傍を流れる大河から離れると、見上げるような数十メートルにも及ぶ巨木と入り組んだ根っこが広がる平坦な森が広がっていたのですが……この辺りにはフラワーラビットとマンイーターとブッシュゴブリンとフォレストウルフとフォレストスネークとアシッドジェリーが居て、注意すべきモンスターとしては麻痺毒持ちのキラービーや木に擬態して襲い掛かって来るトレントが居るのであまりのんびりとしている訳にもいきません。


「こ、ここまで来たら大丈夫かしら?」

 だからといって今の私達は本調子とは程遠い状態ですからね、ずっと走り続けている訳にもいかず……比較的無事だったカナエさんが不安そうにクロスボウを弄りながら後ろを気にしているのですが、ある程度ファントムジェリー達から離れた所で呼吸を整えるために足を止めました。


「助かった…の、ですか?」


「ええ、何とか…撒いたようね……ユリエルさんも……大丈夫?」

 幼女スライム達に防具をドロドロに溶かされたリッテルさんはニュルさんの触手に固定されながら信じられないというように呟き、カナエさんは息も絶え絶えというような様子で安否の確認をしてきたのですが……。


「大丈夫…と、言いたいのですが……その、カナエさんにはレナギリーの卵を植え付けられた時と同じ…と言った方がわかりやすいでしょうか?」

 もしかしたらファントムジェリーはこうなる事を見越して私達を逃がしたのかもしれませんが、何時まで経っても収まらない下腹部の疼きが子宮にまで響いてきてしまい……植え付けられたスライムの核がポコポコと弾けるような感触だけで下半身が蕩けて立ち上がる事すらできません。


「そ、そう…それは…」

 レナギリーに卵を植え付けられた事のあるカナエさんはその時の感触を思い出したように言葉を詰まらせ顔を赤らめるのですが……幼女スライムに嬲られていたリッテルさんは何か思い至る節があるのか青い顔をしながら自分のお腹を押さえました。


 そんなリッテルさんの動きが少しだけ気になったのですが……今はそれどころでは無いですからね、2人の何とも言えない視線を浴びていると人に見られながらいってしまった時の事を思い出してしまい、頭の奥が痺れるような感覚に陥り頬を押さえてしまいます。


『大丈夫か?』


(ええ…ありがと…ぅ…ございま、す)

 そして私の体調が悪いままですからね、【修復】する事も出来ずに帯のような状態になってしまったボロボロの淫さんが心配そうに聞いてくるのですが……脱出できたお礼を言いながら気持ちを切り替える為にも一度深呼吸をしました。


 それだけで媚毒塗れの身体が疼いて湧き水のように愛液がタラタラと流れ落ちてしまうのですが……溢れた愛液にスライムの核が反応しているのかポルチオをクニクニと押してきますし、子宮口をコリコリと摘ままれ望まぬ絶頂に身体を震わせてしまいます。


「ふぅ…ッ、あ、あの…取り出せないか試してみますので…少し向こうを向いて…」

 流石にこのままだとまともに動けないですからね、植え付けられているスライムの核を取り出したいのですが……。


「え、ええ、わかったわ!」

 余裕のないお願いに対してカナエさんとリッテルさんは顔を真っ赤にしながら別々の方向を向いてくれたのですが、耳をそばだてているのがわかりますし……気になるのか時々視線を向けてきていて……特にブルンブルンと揺れる私の胸に視線がくぎ付けのリッテルさんはゴクリと唾を飲み込み凝視してきているのが丸わかりですね。


(気には…なりますが…)

 このままスライムの核を放置する訳にもいきませんからね、羞恥心をグッと押さえ込みながら何とか膣内と直腸に入り込んでしまっているピンポン玉くらいの核を取り出そうとするのですが……スライムの核の質が悪い所は卵と違って生きている事で、取り出そうと指を入れても逃げるようにプルンプルンと動いてしまって一向に取り出せる気配がありません。


(これだと…ただ皆の前で恥ずかしい事(オ〇ニー)をしているみたいで…)

 痺れるような感覚を逃がすように息を吐くのですが、逃げたスライムの核がグニュンと膣内で暴れる度に余韻が抜けきらない身体からは色々なモノが噴き出しヌルヌルになってしまうので上手く取り出す事が出来ませんでした。


「ニュルさん……お願い…します」


「KYURURU!」

 こうなったら最後の手段とニュルさんにお願いをすると、「任せて!」というように力強く触手をうねらせ……心強いような臆してしまうような何とも言えない気分になってしまうのですが、愛液で濡れる股間にニュルさんの触手があてがわれると待ち焦がれるような奇妙な期待感に対してゴクリと唾を飲み込んでしまいます。


「ふぅう…んっ、あぁあぁぁ…っ、おぉおっ、んおおおぉぉぉおお~~ッ!!?」

 そして満を持してゼリー状の触手が入って来た瞬間、ゾロゾロと膣襞を弾く度に小刻みにいき続けるような連続した絶頂が襲い掛かってきたのですが……私が覚悟を決める暇もなく、ニュルさんは容赦なく奥の方に入り込んでいたスライムの核に【吸収】を放ちました。


(おっ、んぉ…お尻の方も…ッ、おぉおっ…掻き回してッ!?)

 それだけで下半身が蕩けたかと思うくらいの快感が全身を駆け巡るのですが、核という本来脆弱な物に直接スキルをぶつけた訳ですからね、精気を吸われて萎れてしまったスライムの核が動きを止めてしまい……それなりの太さがある触手が器用に蠢いたかと思うと入り込んでいたスライムの核を引きずり出してくれるのですが、その時の快感がまた別格ですね。


「おっ、おおっ、おぉおおっおお…おぉお~ッ!!?」

 終わりのない連続絶頂から逃れようと思わず大きくのけぞってしまうのですが……快楽に蕩けた顔を晒して情けない声が漏れてしまいました。


(何で…おしりっ…が…こんなっにッ!?んあぁあっ…またイっ…あぁ…あっ、ぁああっ!!?)

 それは時間としてはほんの僅かな間ではあったのですが、まるで永遠とも思えるような絶頂地獄を経て何とかスライムの核を取り出すと、やっとスキル(【絶倫】等)が働き始めたのか下半身に力が戻って来たような気がしますね。


「はひっ、はっ…あぁあっ…」

 それでも取り出してすぐは色々と出し続けて喉がカラカラで、汗ばんだ身体には力が入らなくて、夜時間の少し冷えた風を感じていると皆の心配そうな視線が突き刺さって頭の中がグラグラして……とてもお腹がすきました。


 まあなんだかんだとファントムジェリーに魔力やら色々なモノを吸われた後ですからね、空腹度も危険域に達していたのですが……昂り蕩けた身体ではそんな初歩的なステータスの管理すら出来ていなかったのかもしれません。


 とにかくそんな摘出作業を終える頃にはカナエさんとリッテルさんがモジモジしながら顔を赤らめていたのですが、暫くしてから我に返ったカナエさんが軽く咳ばらいをしながら話を逸らすように口を開きます。


「あー…えーっと…そう!『クリスタラヴァリー』のハーピークィーンを倒したのってユリエルよね?相変わらず活躍しているみたいだけど…」

 たぶん露骨な話題逸らしは気まずかったからだと思うのですが、リッテルさんの方は相変わらず私の胸をガン見していて……とにかくカナエさんから雑談代わりの近況報告があったのですが、橋の修理を頼まれて臨時PTを組んでいた事などを教えてくれました。


「今は情報が錯綜しているから集合する場所もわからない有様だけど…どうなるのかしらね」

 このままだと修理も出来ないし報酬を受け取る事も出来ないと嘆くカナエさんなのですが、大半のPTメンバーは今なおファントムジェリーに嬲られている真っ最中ですし、逃げ延びた人も気まずいのか勝手にPTを抜けていたりと散り散りで……その辺りの考えが妙にドライな気がするのですが、プレイしているゲームがブレイクヒーローズですからね、途中で逃げ出しても良いという決まり事があったようです。


 後は『イースト港』を拠点に活動している女性プレイヤーという事でリッテルさんとは何度かPTを組んだ事があり、それ以外の人達とは臨時PTでたまたま組んだだけの間柄だという事が関係してきているのかもしれませんね。


 因みにカナエさんがリッテルさんとよくPTを組んでいるのは「何かほっておけなくて」との事で、そそっかしいリッテルさんを見ているとイライラするから絡んでいる内に仲良くなったようで……リッテルさんもリッテルさんで何気に面倒見のいいカナエさんと組むのは気が楽で、気が付けば一緒に行動するようになっていたそうです。まあその辺りの事情は2人だけが知っていればいい事ではあったのですが……。


「そ、その…ユリエル…さんは……カナエさんの知り合い…だったのですよね?すみません!わたしったらそんな人を攻撃してしま……って!?」

 そして耳まで真っ赤に染めながら私の身体を舐め回すように見てきていたリッテルさんがおもいっきり頭を下げながら謝罪してくれるのですが、私はその言葉を最後まで言わせず無理やり押し倒しました。


「ユリエルさん!?」


「そ……す、すみません!攻撃したのは謝りますので!」


「ち……」

 2人はそれぞれ驚きを示しながらもリッテルさんは弁明を口にし、カナエさんは私達の間に割って入ろうとするのですが……私は出来る限りの笑顔を浮かべながら危害を加える気が無い事を伝えます。


「違い、ます…リッテルさんはつい先ほどからお腹の事を気にしているようですし……その…スライムの核を植え付けられていないかを確認する必要がありますよね?」

 そう、決して私のお腹が減っているからではなくスライムの核を植え付けられていないかという確認と必要であれば治療をする必要があるから押さえ込ませてもらったのですが、核の確認をするという事で何をされるかという事を理解したリッテルさんが目を見開き慌て始めました。


「えぇ…!?そ……わ、わたしは…大丈夫ですっ!!それにそっちの気は…()()()()ありませんから!」

 半笑いのまま力強く中途半端(「あんまり」)に否定するリッテルさんの視線はこんな時でも私の胸に釘付けになっていますし、本気で嫌がるそぶりも振り払おうとするそぶりも見せていない事からそういう事には興味がある事が丸わかりなのですが……このゲームをある程度やり込んでいるという事はきっと“そういう事”なのでしょう。


「あー…」

 一瞬焦ったカナエさんも「またユリエルさんの悪い癖が始まったのか」みたいな他人事のような顔をしていて……止めるべきだとは思いながらも幼女スライム達に襲われているのは見ていましたからね、核の有無を確認する必要はあると思い悩んでいるような顔で何ともあやふやな言葉を口にしました。


「でもそういうのはもう少し安全な場所で…って、ユリエルさん!?待ってください、なんで私まで!?」

 それでも一応は止めなければいけないという思いが勝ったのか、制止の言葉を口にしようとするのですが……2人とも『搾精のリリム』の魅了を至近距離から浴びて股間周りの湿り気が増していますからね、1人だけ仲間外れは寂しいのでこのまま一緒にイチャイチャ……いえ、2人にスライムの核が植え付けられていないかを確認する事にしましょう!

※少しだけ修正しました(7/4)。


※誤字報告ありがとうございます(3/27)訂正しました。

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