377:皆仲良く
「何であたしだけいっつも仲間外れなのよーッッ!!」
合流早々烈火のごとく怒鳴り散らすまふかさんに対してグレースさんが怯えてしまったのですが……このまま何も言い返さないというのもまふかさんを怒らせてしまいそうなので弁明だけはしておく事にしましょう。
「別に仲間外れにしようと思った訳では…スキルを試しに来ただけですし、一緒に来たとしてものんびりと眺めているだけになりましたよ?」
録画されても困るので本当にただ一緒に居るだけになりますし、人通りの少ないモンスターの居ない場所での検証となるので地味な作業だという事を説明するとまふかさんは言葉に詰まるのですが、感情的になったまふかさんは勢いで押し切るつもりのようですね。
「それは…じゃなくて!女王の件もそうよ、なんであたしの居ないところでイベントを進めるのよ!?」
「あれは防衛拠点を見て回っている時にアルディード女王の方から接触して来ただけですし」
このタイミングを逃したらいつアルディード女王と会話が出来るのかわからなかっただけで、最初からイベントを起こそうと思っていた訳ではありません。
「ぐっ、でも…じゃあ何でこいつはいいのよ!」
そして「こいつ」と言いながらグレースさんを指さすまふかさんなのですが、本質的な怒りの原因は叫んでいた通り「仲間外れにされた」という寂しさから来ているようですし、八つ当たり気味に巻き込まれたグレースさんについてはどう返事を返したらいいのでしょう?
「グレースさんの場合はたまたま出会っただけで…」
少し悩んでから正直に話す事にしたのですが、そもそも人気配信者でもあり多忙なまふかさんとずっと一緒に居る事は事実上不可能で……そんな会話を続けていると私が虐められていると思ったのか牡丹が横合いから体当たりをしかけてきて、私とグレースさんしか見ていなかったまふかさんはつんのめるように転倒してしまいます。
「ッ…たぁ……何?え?ま…ひゃっ…何これ?す、スライム?ちょ…離しなさいよ!!」
「ぷーッ!!」
色と形が変わっているので一瞬何に襲われているのかわかっていなかったようなのですが、振り払おうと手を伸ばした時のポヨンとした感触でどうやら牡丹だと気づいたようですね、それから落ち着いて引き剥がそうとまふかさんが頑張るのですが、柔軟性が増している牡丹はただただ伸びるだけで意味がありません。
「牡丹」
喧嘩できるほど2人の仲が良いと言えば聞こえが良いのですが、いきなり体当たりを仕掛けるのはどうかと思いますし、四つん這いになったまふかさんの腰の辺りに飛び乗ってニュルニュルしているというのもどうかと思うので仲裁に入る事にしましょう。
「すみません、誰に似たのかじゃれつくのが好きみたいで…牡丹、ほら、離れてください…ピリッとしますよ?」
眷属化する前からそういう傾向はあったのですが、甘え癖が付いたのかイヤイヤ期に入ってしまったのか、好悪の感情がダイレクトに出るようになってしまって私に危害を加えようとする人には容赦がないのですよね。
(【狂嵐】の出力が見た目より低くて助かりました)
たぶん南側での探索やここまで移動してくる間にMPを消費してしまったのだと思いますが、放電現象の割には威力が低そうで……もしかしたら眷属化した事によって牡丹の耐性が上がっているのかもしれませんが、破れかぶれの最大出力を発揮されると牡丹が危ないので引き剥がしておきましょう。
「誰にって…これ、結構見た目が変わっているけどあんたのスライムよね!?どう考えてあんたに似…たぁあッ!?」
まふかさんのお尻にくっついてしまった牡丹はなかなか離れてくれませんし、何か言いかけたまふかさんはいきなりのけぞり変な声を出していたのですが……よくよく見てみると牡丹のトロけた身体がまふかさんの股間に伸びており、タイツの上から気持ちよくなってしまう場所をクチュリクチュリと弄り回しているようでした。
「待って待って、何これ?ちょちょ…何処触って…本…と、う…ッ!!?」
指に吸い付かれるだけでもいってしまいそうになる牡丹の口技ですからね、そんなものでクリ〇リスを責められるとまふかさんは目を白黒させてあっさりといってしまい……パチパチと弾ける電撃による自傷と【ドレイン】と【搾精】の合わせ技を弱い所に食らうとなかなか気持ちいようです。
(牡丹が他の人の精気を…?)
それより驚いたのが私以外から精気を吸い取っている事なのですが、ビックリしてしまったせいで助けに入るのが遅れてしまい……その間にグレースさんが勢いよく座り込んで深々と頭を下げました。
「すみません!抜け駆けしてしまいましたっ!!」
折角怒りの矛先が牡丹に向いたというのに話題を蒸し返すグレースさんなのですが、不幸中の幸いと言いますか、眷属化したイビルスライムに下半身を責められているまふかさんはそれどころではないようですね。
「そんな事…は、どうでも…いいっ、から…今…はっ、ちょ、それよりぃ…コイツをなんと…っ!?かぁ…あぁ…ああッ!!?」
「ぷぅーいゅ、ぷーう」
仲良くはしゃいでいる2人なのですが、尻尾の付け根をポンポンされながら包み込まれるようにクリ〇リスを弄られる度にビクンビクンと痙攣しているまふかさんの喘ぎ声を聞いているだけでこちらまで恥ずかしくなってきてしまい……。
『で、どうするのだ?』
まるで自分には関係がないというように傍観者気取りの淫さんの言葉に頭を抱えたくなるのですが、こうなったら色々と考えるのが面倒なので一纏めにしてしまいましょう。
「わかりました…こうなったら仲直りする為にも皆でイチャイチャしましょう!」
私は2人の意識をこちらに向けさせるためにもパン!と手を合わせてからそう宣言するのですが、そもそもまふかさんが怒っている理由が仲間外れにしていた事ですからね、皆で一緒にイチャイチャしたら問題は解決する筈です。
『それは…どう、だろうな?』
私の言葉に水を差す淫さんなのですが、まふかさんの痴態にムラムラしていた私は聞き流す事にして、まふかさんは「何でそんな事に?」みたいな顔をしていますしグレースさんは赤面していて……とにかく今まで使用していた【擬態】を解いて『搾精のリリム』に戻ってニッコリ笑うと、まふかさんが寂しく感じる暇もないくらいにとことん相手をしてあげる事にしました。
「なんで、あんたはそんな思考回路なの…よぉッ!?」
反論しようとまふかさんが口を開くのですが、牡丹に弱い所を弄られながらだと喘ぎ声しか出てこないところが可愛らしいですね。
「そう言う割にはまふかさんも期待しているようですが?」
「そんっ、な…ふっ、んう…んんッ!!?」
私が指摘しながら乳首を指で突いて押し込むだけでまふかさんは身体を硬直させてしまったのですが、このままズブズブと指を埋めたまま動かしてしまったらどうなるのでしょう?
「ちが…別…ツぅ!!?あたしは怒って…いるんだから!近づいたら…ッ…んんっ…とうにっ、酷い目に…っ」
牡丹に股間を弄られて私に胸をグリグリされて、それだけでまふかさんの身体は面白いようにビクンビクンと跳ねてしまい……それでも挫けずに威嚇するように睨みつけながら【狂嵐】の出力を強めようとするのですが、MPが減っているところに私と牡丹の【ドレイン】を受けると一瞬でMPが枯渇してしまい【狂嵐】の効果が切れてしまいます。
「どう酷い目にあわせてくれるのですか?」
「ん…んんッ…ふっ…お゙、お゙お゙お゙ッ!!?」
こういう逆境に興奮してしまうマゾっけのあるまふかさんは私達に精気を吸われるだけで目を大きく見開きながら潮を噴くのですが、そんな私達の様子を見ていたグレースさんは視線をそらさずゴクリと唾を飲み込んでから口を開きました。
「あ、あの…2人共……じゃなくて、牡丹さんも居るから3人?っと、そうじゃなくて…」
グレースさんは状況の流れについて来れていないのかワタワタしているのですが……まふかさんばかり構ってグレースさんをほったらかしにしていたら意味がありませんからね、出来たらグレースさんも一緒にイチャイチャしたいのですが……グレースさんから自発的に動いてもらうにはどうしたら良いのでしょう?
「大丈夫ですよ、まふかさんも本心では喜んでいるようですし…ほら、見てください」
MPの枯渇と絶頂の余韻のせいで力の入っていないまふかさんを座りなおさせて後ろから抱きかかえるように押さえ込み、スカート翼を使い容赦なく股間が丸見えになるように両足を開いていくとまふかさんは恥ずかしさに悶えてしまい、それだけで陰唇をヒクヒクとさせながら愛液が垂れてくるのですが……すでに私達は3人でエッチな事をした事がある間柄ですからね、まふかさんの子宮が期待で疼いてしまっているのがグレースさんにもわかる筈です。
「うわぁ…」
そして両手で口を押えながら驚くグレースさんにまふかさんは唇を食いしばりながら羞恥に耐えているのですが……クリ〇リスにへばりついた牡丹が細かく震えると力が抜けてしまうのか大した抵抗はありません。
「ちょ、あんた達…待っ…て、なに…を…ん゙う…っ、お゙ぉぉ、お゙…」
それでもまふかさんはバックや俯せなどの屈服されている体位が好きですからね、相手の顔が見えている状態は恥ずかしがる傾向があるので対面からは悪手なのですが……今回はグレースさんが触りやすいようにV字開脚にしてしまいましょう。
「ッ!?こ、の…!!?本当に…やめ…ッ、ん゙ぉ゙ぉ゙お゙ッ!!」
恥ずかしい場所が丸見えのまふかさんは言葉を詰まらせて憤死しそうになるのですが、足を閉じようにも力が入っていませんし、抵抗しようとするとへばりついた牡丹が妨害してきて押し黙ってしまいます。
「あ、あの…ですね…大丈夫、なんですよね?」
そしてまふかさんを差し出されたグレースさんはどうしたらいいのかわからないというように困惑しながらもゴクリと唾を飲み込み太腿をモジモジとさせていて……それでも徐々にこちら側に来ているグレースさんはまふかさんから目が離せないようでした。
「これが嫌がっているように見えますか?」
私は恥ずかしい姿勢のまま真っ赤になっているまふかさんを示すのですが、感情が駄々洩れの狼耳はピクピクと揺れていて……蕩けた顔は誰がどう見ても期待してしまっている顔なのですよね。
「嫌に、決まってぇ…でしょう…はっ、ああ…」
あまりの恥ずかしさに呂律の回っていないまふかさんが蕩けて人には見せられない顔を隠そうとするのですが、こんなにも可愛らしい顔を隠させる訳にはいかないのでその両腕をドレスを使って拘束しておきました。
「駄目…ですよ…折角気持ちよさそうなのに…隠しては」
いつも凛々しいまふかさんの顔が涙と涎と汗でぐちゃぐちゃで、私達の視線が集まると恥ずかしくなってしまったのか真っ赤になってしまうのが可愛くて……そして暴れているまふかさんを牡丹や淫さんと協力しながら後ろから取り押さえている訳ですからね、お尻の辺りにくっついている牡丹に股間を押し当てながらフサフサの尻尾の上に座って固定している状態で、まふかさんが感じる度に尻尾が動いてしまいこれはこれで息が漏れてしまいます。
「耳の後ろで喘ぐなぁ…尻尾、も…ぉっ」
しかも密着しているだけで嫌らしく発情したまふかさんの匂いに包まれているようで、その匂いと体温を感じながら股間を弄られ間に入り込んでいる牡丹が私の身体を舐めるとすぐにいってしまいそうで……そんな私達を見ているだけのグレースさんを仲間外れにしていては可哀そうですからね、伸ばした尻尾に絡めて引き寄せておきます。
「ふっ…ッ、わ!?」
こうして座っているまふかさんの前からグレースさんが、後ろから私と牡丹が抱きついているような格好で仲良く抱き合う事になったのですが……これで気兼ねなく思う存分イチャイチャする事が出来ますね。
※皆仲良し!そしてユリエルの眷属として目覚めた牡丹は他者から精気を吸い取って自活出来るようになりました。




