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374:間でイチャイチャするだけ

『ねえ、ついさっきあんたの事をネットで見たんだけど…『音晶石(おんしょうせき)』?っていうのを探しに行くのよね、もしかしてまた抜け駆けするつもりだったの?』

 グレースさんとイチャイチャしているタイミングでまふかさんからそんな連絡が入ったのですが、どうやら拡散されたアルディード女王との会話や情報を見かけたまふかさんが慌てて繋いで来たという感じのようですね。


 やや咎めるような口調なのでちゃんと説明しないとややこしい事になりそうな雰囲気なのですが、グレースさんと物理的に繋がっている状態で長々と説明するのもグレースさんに悪い気がしますし……いったい私はどうすればいいのでしょう?


「ユリエル…さん?」

 それに【カウントダウン】の制限時間も刻一刻と減っていっている状態ですし、ドキドキしていると生やしている疑似男性器が大きくなってしまいグレースさんをビックリさせてしまったのですが……動きを止めて一瞬黙り込んでしまった私に対して訝しがったグレースさんが首を傾げ、このままではどちらにも角が立つような気がするので出来るだけ自然に話を続けるべきなのですが……。


「すみません、いきなりこんなもの(疑似男性器)を入れられたらビックリしますよね、だからゆっくり動かそうと…」


『聞いてるの?忙しいって言ってもあんたの場合は一言二言返事するくらいなら出来るでしょ?』


『すみません、今…少し忙しく…ッ!?』

 固まってしまった事を誤魔化し、まふかさんにも後で連絡を入れなおす旨を伝えようとしたのですが……そんなタイミングで良いところ(いく寸前)で放置されていたグレースさんが自発的に動き出してしまい、ぎこちない腰使いに声が漏れてしまいます。


「グレース…さ…ンンッ!?ん、んむっ…んっ、んん…」

 もしかしたら(『搾精のリリム』)が分泌している媚毒の影響や疑似男性器というわかりやすい繋がりによって理性のタガか外れてしまったのかもしれませんが、今までの消極的な行動が嘘のように一心不乱に腰を振っているグレースさんは無理やり私の唇を奪い舌を絡めたまま腰を振り……一旦仕切りなおそうと腰を引こうとしたのですが、もう少しで疑似男性器が抜けるというところでカニばさみの要領で無理やり下半身を固定されてしまい、逆におもいっきり深く突き刺してしまう事になりました。


「はっ、ぁああ…ユリエルさんのがっ…中で大きくなって…奥に当たるとビリビリして…ッ!!」

 余裕のない顔で執拗に腰を振るグレースさんは自分の気持ちい所に私の疑似男性器をグリグリと当てる度に痙攣するように身体が震え、その刺激が私にも伝わり脳に突き刺さります。


「グレースさんっ!?お、落ち着い…牡丹…も!?」


「ぷい!!」

 そしてグレースさんに対抗するように絡みついて来た牡丹が今では立派な性感帯となっている尻尾を扱きながらお尻の穴を弄るという暴挙に出てしまい、無理矢理捏ね繰り回すようにクチュクチュされると腰の奥がフワフワしてきて何か温かいモノがお腹の奥にたまっていくのですが、これを解き放ってしまうとMPを大きく消費してしまいます。


『何よいきなり変な声をだして…もしかしてまた変な事やっているんじゃないわよね?』

 そしてこちらの様子が良くわかっていないまふかさんは訝し気な声をかけて来るのですが、2人の執拗な責めが続いている状態ではまともに返事を返す事ができません。


『大…じょぅ~~っ、ぅ…ッ!!?』

 それでもまふかさんに気づかれないように会話を成立させなければいけないのですが、喋ろうとした瞬間グレースさんが敏感な乳首に吸い付いて来て……必死に堪えようとするのですが、駄目でした。


「くひんっ!?グレースさん!?牡丹、も…くぅ…っ!?少し待って…くだッ!?」


「い゙っ…や、です!ユリエルさん…おっ、おぉ…!!」

 暴走する獣となったグレースさんは説得が不可能で、グレースさんがいく度にキューっと膣がしまり疑似男性器を絞り上げていくのですが……射精しないように歯を食いしばって耐えているとゾクゾクした刺激が背筋を抜けていき、足腰がガクガクと震えます。


(今は、気持ちよくなったらダメなのにっ…こんなに…あちこち弄られたら…っ!?)

 手で口を押え、唇をギュッと閉じて恥ずかしい声を押さえ込もうとするのですが、グレースさんの中はトロトロで熱くてやわらかくて……唯一弄られていない膣口も切なく震えてしまい、止め処なく愛液が溢れてしまいました。


「くふんっ!?ンンッ、んー…っ…はっ…ぁ…」

 そうして込み上げてくる快感に頭がパチパチして身体が小刻みに痙攣するのですが、指では決して届かない奥をグリグリする事にはまってしまったグレースさん達の責めには容赦が無くて、怪訝そうに声をかけて来るまふかさんの声に意識が引き戻されてしまいます。


『ねえ…ピンチだっていうんだったら助けに行ってあげても…?』


『だ、大丈夫…です、本当…にっ、ひゃん!?』

 流石に可笑しいと思ったまふかさんがそんな事を言って来るのですが、被せるように否定すると疑惑を確信に変えてしまったようですね、それならとまふかさんがお節介を焼いてくれるようでした。


『まあいいわ、繋いだところで今のところやる事がなかったし…場所は……言うつもりはないのよね?困っている時くらいあたしを頼りなさいよ、助けに行ってあげるから…感謝しなさいよ?』


『いえ、本当…にっ』

 もしかしたら女の勘(誰かと一緒に居る?)と言うやつなのかもしれませんが、まふかさんは強引に合流しようとしてきていて……。


「だって、ずっとこうして…ユリエルさんっ、好き、大好きですッ!なのに…っ!!」


「ま、待ってっ…ください、そんな事をいきなり言われても!?」

 こんなタイミングでいきなり飛び出して来た愛の告白に顔が火照るのですが、ただただ私の事を思ってくれている気持ちに何とも言えない不思議な感覚が広がりにやけてしまいそうになるのですが、そんな状態でグレースさんの中は疑似男性器を優しく包むように蠢きキュウキュウと締め付けて来られると限界がすぐそこまでやって来てしまいます。


「はっ…あ゙、ぁあーーッッ!!?」

 筋力量的に締め付けてくる強さはそれ程でもないのですが、グレースさんが必死に頑張っているという健気さにクルものがあって……私はグレースさんの一番奥に疑似精液を思いっきり放出してしまったのですが、長い長い射精感と共に頭の中がパチパチはじけて意識が飛びました。


 そしてお腹の中をタプタプにしたグレースさんが私のいき顔を見ながら満足げに笑うのですが、その笑顔が可愛くてどちらからともなくキスをするのですが……あまりのんびりしているとまふかさんがやって来てしまうのですよね。


(すぐに場所を特定出来るという訳ではないと思いますが…私が臨時防衛拠点を根拠地にしている事を知っていますからね)

 射精した事によって多少は冷静さを取り戻した私はこれからの事を考えるのですが、私達が移動できる範囲と安全な場所と言うのは決まっている訳ですし、まふかさんがこの辺りを探しに来る確率は単純計算で3分の1(東西南のみ)と低すぎる数字ではありません。


(それにしても…)

 ここまでややこしい事になるのならいっその事3人で仲良くイチャイチャしていた方が揉め事がおきなかったのかもしれませんが……今更そんな事を言っても仕方がないですからね、切り替えていきましょう。とにかく一緒に果てて放心しているグレースさんをいつまでも放置している訳にもいきませんからね、やってしまった事実からは目を背ける事にして、手伝ってもらった【カウントダウン】などを確かめた方が建設的なのかもしれませんね。


「はぁー…はぁー……すみません、折角グレースさんにも手伝ってもらったのですが」

 時間経過なのか私がいってしまったのが原因なのかはわかりませんが、グレースさんのお腹に浮かんでいた【カウントダウン】のハートの模様が弾けて消えており、これはスキルが失敗したという事なのでしょう。


(時間内に50回いかせるというのは不可能だと思うのですが)

 しかも一度失敗すると再使用までのクールタイムがあり……一応牡丹に使おうとしてみると使えたので、同じ相手への連続使用が出来ないのでしょう。


 そして疑似男性器の吸収効率とか使い勝手に関しては問題ないのですが、いってしまった時の魔力消費が大きいので諸刃の刃っぽいですね。


「あ、はい…えっと、気にし…その?これは…?物凄く身体がポカポカするのですが…?」

 そんな自己分析をしている間にグレースさんは自分の股間から溢れている白濁した液体にぼんやりと手を伸ばすのですが……流石に疑似精液だという事くらいはわかっていると思うので、そんな物を大量に出されても大丈夫なのか(妊娠しない?)という事なのだと思います。


媚薬(ポカポカする)にもなっているので影響が出ているのかもしれませんが……()()()()()ように任意での切り替えが出来ますので、妊娠はしないので安心してください」


「そう、ですか…」

 そして何故か妊娠しないと言われて落ち込むグレースさんなのですが、ゲームの中だからこその疑似体験(妊娠)をしたかったのでしょうか?


「流石に色々と気が早いような気がしますが?」

 妊娠プレイとはなかなか高度な遊びだと思いますし、私達の年齢(高校生)で子供を作るというのも早いような気がするのですが……まあグレースさんが相手でどうしても体験してみたいというのなら協力するのもやぶさかでは無いのかもしれませんが……流石に移動が制限されているワールドクエスト中は不味いですし、治療環境が整うまではお預けですね。


「あ、ああいえ、その…そうですね?って、そうじゃなくて…!」

 ワタワタとし始めてしまったグレースさんは真っ赤になってしまうのですが、こうした触れ合いを続けていくうちにグレースさんともっと仲良くなれたら嬉しいのですが……。


「ありがとうございます、これで仕様がわかり……」


「ぷぃー!!」


「わ、ちょっと…牡丹さん!?」

 グレースさんを抱きしめながらお礼を言おうとしたら牡丹がプヨンプヨンと跳ねてしまって、グレースさんの微笑ましい慌てっぷりに癒されたのですが……とにかく他のスキルも取得したり調整したりしないといけませんからね、まふかさんが来るまでもう少し時間がありそうなので他のスキルも上げておく事にしましょう。

※まふかさんがユリエルの居場所を聞かなかったのは言うつもりがないと思ったからで、目立つ子だし大丈夫でしょう見たいな感じの見切り発車感が強いです。


※グレースさんの外伝には実はしれっと現実側のグッズが登場していたりしますが、あまりゲーム本編とは関係が無いので詳細は省かせてもらいます。


※少しだけ修正しました(5/12)。

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