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353:ファントムジェリー戦(前半)

 巨大スライム(ファントムジェリー)の津波に飲み込まれた私達は揉みくちゃにされている内に身に纏っていたドレスをボロボロに(溶かされて)されてしまい、淫さんは音信不通、ノワールも波を被った時に尻尾から転げ落ちてしまい……牡丹が言うには淫さんは喋れるような状態ではないけど無事(核は牡丹側)だという事ですし、ノワールもステータス画面(H P表示)を見る限りでは無事ではあるようですね。


(呼吸ができるだけマシかもしれませんが…それでも…早く、脱出しないといけないと)

 ファントムジェリーに飲み込まれている状態では一安心という訳にもいきませんし、窒息判定が入らない程度の隙間があるといっても何とか顔を出す事が出来る空間には高濃度の媚毒が充満していますからね、一呼吸ごとに濃厚な媚毒が肺を満たしていくというなかなか辛い状況だったのでさっさと脱出しようとひっくり返った姿勢のままモゾモゾするのですが……所謂まんぐり返しという両足を広げたまま吊り上げられているという恥ずかしい恰好のまま固定されてしまったようで、どれだけ足搔こうとも濡れんに腕押しと言う感じで身動きが取れません。


 こうなるともう多少動いた程度では無数のスライムがプニプニするだけですし、『ベローズソード』にも無数のスライムが絡まりついて動かす事が出来ません。というよりどうやらこのスライム達には意思と言う物があるようで、私が動こうとすると拘束を強めたり邪魔をしてきたりと、奇妙な思念のようなものを頭の中に流して邪魔をしてきます。


(一種の精神攻撃の類だと思いますが、ずっと聞き続けていると頭がおかしくなりそうですね)

 それは無数の劣情をぶつけられているような奇妙な感覚で、今まで溜めに溜めた怨念を囁き続けられているような不気味さがありますし、実害的には魔力を阻害する効果があるようですね。


(『魔嘯剣』まで落としたのは痛いですね…牡丹は大丈夫ですか?)

 【魔水晶】は割れたままですし、手持ちの武器の中で一番火力が高い『魔嘯剣』はノワールの糸にくっついたままで、つまり津波に流されていってしまい手元にはありません。


(ぷーっ!!)

 そして西洋スライム(ドロドロしたスライム)が嫌いな牡丹は私の頭の上でモニョンモニョンと元気に暴れていたのですが……まあ【電撃】などの範囲攻撃を放つと私まで感電してしまいますし火力が足りませんからね、その辺りは自重しているのでしょう。だからといって小さなスライムが跳ねた程度では巨大なファントムジェリーに痛痒を与える事が出来ませんし、牡丹も他のスライム達に絡みつかれてその動きを止めてしまいます。


 そんな最悪な状況でしたし、時間もないので多少ダメージを受ける事を覚悟して【ルドラの火】で無理やり脱出しようと思ったのですが……ファントムジェリーは体内に取り込んだ者の魔力などを溶かして吸い取る力があるのか反撃の炎(【ルドラの火】)は吸い取られてしまい、軽い貧血にも似たような感覚に息を吐きました。


(これは…ある程度の大火力で押し切る必要がありますね)

 ファントムジェリーの一部を吹き飛ばすだけならこのまま爆発させればいいのかもしれませんが、そんな事をしたらただの自爆(真横で大爆発)です。そもそも内側に取り込んだ獲物から吸い取る力は外側に居る時より強いようですし、こうなったら無数のコアを燃やし切れる瞬間火力を発揮しなければいけないのですが……無駄な抵抗をするなというようにスライムがニュルニュルと身体に纏わりついて来て……。


(やっぱり、こうなりますよね)

 無数のスライムに身体を弄られる事になったのですが、別々の意思を持っているように蠢くスライム達は媚毒を帯びていて、私の身体から魔力を奪おうと好き勝手に弄び始めました。


(耐え、て…魔力を溜めないと、いけないのですが…っ!?)

 刻一刻と魔導船の出航時間が迫ってきているのですが、ファントムジェリーが敏感な所をひと撫でしただけで魔力が奪われてしまい、気が焦ります。


「はぁっ…ぁあっ!?」

 急がないといけないと思う程ファントムジェリーの術中にはまっているような気がしますし、それがわかっているのに纏わりついて来る無数のスライムに身体を舐められると身体が震えてしまい、中にはアブノーマルな性癖でもあるのか腋を舐め続けているスライムが居たりお尻を狙っているスライムが居たりと、奇妙なくすぐったさと嫌悪感を覚えながらも股間にへばりついたスライムが割れ目をなぞり広げるようにくにくにコリコリされると何処が気持ちいいかわからなくなってきて、身体中を這いずり回るスライムの感覚にゾクゾクしてしまいます。


「ひっ、ぁあ…っ!?ん、ぅ…や…」

 当然のようにクリ〇リスにもスライムの魔の手が伸びるのですが、包皮の上から捏ね繰り回すようにクニクニしてきたかと思うと細く尖らせた体の一部を隙間にねじり込んできたかと思うとニュルニュルと全体を揉み解すように揺すり、下半身が溶けたかと思うくらいの快楽が弾けて腰砕けになってしまいました。


「あっ、はっ、あ゙あっ、はぁ、あ゙ぁあ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙ッ!!?」

 しかもそんな状態で母乳が吸われるとそれだけでいってしまって、ニュルニュルと身体を撫でられるだけですぐに次の気持ちいいが押し寄せて来ていくのが止まらなくなってしまい、いっているのにすぐ次の波が押し寄せてきて私はとても人前では出してはいけない声を漏らしながら快楽の波に揉みくちゃにされてしまいます。


「ふぁあぁあぁ…いっ!!?いま、奥、で…暴れる…の、はッ!?」

 溢れる愛液を潤滑剤にしてミチミチと入って来るスライム達が膣内を圧迫し、ぬ゙るんと入って来るスライムは女性を駄目にする媚毒を膣内に塗りたくりながら奥へ奥へと入って来て、競い合うように襞と襞の間をニュルニュルと刺激されると腰が大きく跳ねて盛大に潮を噴いてしまい、そんな噴き出した恥ずかしい液体すら股間にへばりついているスライムにジュルジュルと吸い取られてしまい、よくわからい恥ずかしさに頭の中が沸騰しそうになりました。


「ふっ…んぐ…ぅ、はぁ…っ、は…っ」

 そして一度いったからと言って休みではないというようにお尻の方が好きなスライムが奥の方をジュボジュボしたかと思うと尻尾に絡みついたスライムが蜜を啜って扱き上げ、前と後ろの圧迫感がゴリゴリとぶつかり予想も出来ない刺激が溢れくると意識が飛んでしまい、いった瞬間身体の奥底からごっそりと魔力が奪われファントムジェリーが楽しそうに揺れます。


 どれだけ犠牲者を貪り成長してきたのかはわからないのですが、私の魔力を吸いながら大きくなっていくファントムジェリーの核が歓喜を表すように赤色に光って震え、無数の核が振動するだけで私はいき続けて呼吸すら出来なくなりました。


「おぉっ、おぉおおおッ!!?」

 さんざん弄り回して私の弱点を把握したファントムジェリーは追い打ちと言うように母乳を吸いながら乳首を玩具のように弄り回し、全身を舐め回しながらクリ〇リスを揺さぶり穴と言う穴を掻き回します。


「はっ、はー…っ、んぐぅぅっ、んっ、んんんっ!?」

 そしてとうとう口の中にまでスライムが入って来たのですが、無理やり舌で押し返そうとしても逆に絡まりついて舌を吸ってくるスライムの感触に意識が遠くなってしまい、歯茎の隙間や上顎をスリスリされるだけでゾワゾワが頭の奥に広がり身体が震えました。


「ひっ、イ゙ッ、かはっ、はあっ!??」

 挙句の果てには尿道やら耳から入って来たスライムが囁くと脳を直接弄られているような奇妙な感覚で、痛みや恐怖より何故そんな所が気持ちいのかわからないままトロトロに蕩けた脳の前にはもうどこを弄られても気持ちいが溢れて訳がわからなくなります。


(これっ、こんなのっ、頭が、どうにか!?)

 ピンと伸ばした足と痙攣を続ける身体、腋や二の腕を撫でられるだけでもいってしまい、耳やうなじをしゃぶられると頭がどうにかなりそうで、指の間をニュルニュルされただけでおしっこを漏らしてしまうほど気持ちよくなって、私の身体はファントムジェリーの玩具にされてしまいもう訳が分かりません。


「あ…お゙、お゙、ん゙お゙ぉ゙ぉ゙お゙お゙!!?」

 それでも頭の片隅にはファントムジェリーを倒さなければという使命感だけが残っていて、早く拘束を解いて脱出しなければ不味い事になると思いながらも快感に押し潰されて意識が飛びかけ、最後の一線は越えないように歯を食いしばりながら隙を窺うのですが、私の身体の事を熟知してしまった無数のスライム達の動きは多彩過ぎて、穴と言う穴をファントムジェリー達に弄られ抵抗力がガリガリと削られていきました。


(つひぃッ…?)

 そんなタイミングでファントムジェリーが不自然に揺れて暴れたのですが……どうしたのでしょう?


 ファントムジェリーも何かに気を取られているようで……私はそんな奇妙な揺れに意識を繋ぎ留め、何とか周囲の様子を窺ってみると薄暗いファントムジェリーの身体の向こうに『魔嘯剣』を引っ張り振り回すノワールの姿が見えたのですが……どうやらノワールも外側から頑張ってくれているようですね。


(牡丹)


(ぷ…?)

 そして揉みくちゃにされながらも無事だった牡丹も返事を返してきて、こうなったら次善の策としての保険と()()()()かけておく事にしましょう。


「【輪…」

 ファントムジェリーの意識も一瞬外に向いたようですし、ノワールの頑張りに応える為にも私はスライムを押しのけながらスキルを発動しようとするのですが、魔力を溜めるとファントムジェリーの動きが激しくなっていきます。


(集…中、しないと…)

 ジュルリとひと撫でされるだけで意識が飛びそうになるスライムの感触(全身愛撫)に耐えながら、私は【輪唱(火力ブースト)】を発動しようとするのですが……無数のスライムが放つ欲望が頭の中に流れて込んでくるような感じがして頭がおかしくなりそうで、無視しようとしてもその声は徐々に大きくなってきて私の弱い所を探り当てて弄り回してきました。


「唱】…ふぅゔゔッッ!!?」

 そんな状況でただただ乳首を捻られ吸い付かれただけで頭の中が真っ白になって手元が狂うのですが、残りかすのような全魔力を込めた【輪唱】込みの【ルドラの火】を牡丹に込めながら鷲掴みにして、絡まりつくスライムを引き千切るような勢いで牡丹を投擲(【マジックミサイル】)します!


「ぷぅぃいいッ!!?」

 そうしてファントムジェリーの体内を燃やし尽くしながら飛んでいく牡丹なのですが、与えられたダメージはせいぜい1割程度、しかも折角削ってもすぐに回復してしまい……どうやら内側からの魔法攻撃はあまり効果がないようですね。


(あと、は…)

 そして訳の分からない反撃を企てた不届き者への罰だというようにファントムジェリーの動きは激しくなり、私は意識が飛ぶような魔力の吸収を受けながら終わりのない絶頂にただただ甘い嬌声をあげる事しかできなくなってしまいました。

※想定していたより激戦となり、長期戦にもつれ込んだので前後編となります。そして一応補足しておきますと、ユリエルと牡丹の魔力は同質なので【輪唱】や【ルドラの火】で牡丹が傷つく事はありません。

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