325:vsキリアちゃん(後編)
淫さんと協力して何とかキリアちゃんを捕らえる事に成功したのですが、ここまで距離があるとドレスを細く伸ばさなければならず、いくら【オーラ】で強化していると言っても油断していると速攻で引き千切られる程度の強度しかありませんでした。
(それに何より)
ドレスの大半を拘束に使っているので身体に絡みつく媚毒の塊ともいえる木の根が直接肌に触れていて、【淫装】越しに伝わって来るキリアちゃんの甘酸っぱくもプニプニした未成熟で華奢な身体の感触に痺れます。
(キリアちゃん…)
その身体は年齢相応に体温が高くてプニプニしていて、そうかと思えば肌のすぐ下に骨があるようなコリコリした感触で……そんな身体を【淫装】越しに感じているだけというのはなかなかきついものがありますね。
『お前のきついと言うのは別の意味だろ!それよりどうするのだ!?いっそこのまま絞め落として……』
そんな感触にうっとりしていると淫さんがいきなり物騒な事を言ってきたので目を細めてしまったのですが、私の怒りを感じ取ったのか尻すぼみに言葉を途切れさせました。
(キリアちゃんを傷つける事は許しませんよ?)
私からは手を出しませんし、手を出す事は許しません。むしろいい子いい子と抱きしめてあげたいくらいなのですが……この距離だと普通に会話をするのですら難しいですからね、言葉の代わりに行動で示してあげた方が良いのかもしれませんね。
「何、これ…ヌルヌルして……気持ち悪い…ひゃ、うっ、うぅン」
そんな風に私達が言い争っている間にも、着ている衣類がいきなり触手化したキリアちゃんは慌てて脱ぐか引き裂こうかと頑張っているのですが、その動きを妨害するように【修復】して触手を絡めます。
そうして上半身まで浸食度をあげてフルフルと震える可愛らしいピンク色の乳首やゾワゾワした感触のせいで生理的に浮かぶ鳥肌に触手を這わせてあげるとビックリしたキリアちゃんの手が止まり、それから恐怖と不安と期待を浮かべた表情で私の顔を見つめて来て……安心させるためにニッコリと微笑んだのですが、まるでキリアちゃんは天敵にでも会ったかのように「ひっ!?」と小さく可愛らしい悲鳴を上げました。
(怖がらせてしまったようですが、どうやったらこの思いが伝わるのでしょう?)
身体を強張らせて媚毒混じりの全身愛撫に耐えようとする涙ぐましいキリアちゃんのささやかな努力や一挙手一投足が私の嗜虐心を刺激して頭の中が沸騰しそうになるのですが、私はただただ沢山愛してあげたいだけであり、気持ちよくさせてあげたいだけなのですよね。
「ねえ、キリアちゃん、確かに私は拘束目的で攻撃はしましたが……止めを刺さすつもりはないですし、それで傷つける意図はないと信じてもらう事はできませんか?」
なので私は乱暴に扱うとポッキリと折れてしまいそうな華奢な身体を大切な宝物のように撫でながら説得を試みるのですが……淫さんの言葉ではないですが、この状態で【ルドラの火】を流せばキリアちゃんでも大ダメージを受けてしまいますからね、あえてそういう酷い事をしないという事で私に攻撃の意思が無いという事を信じてもらえないでしょうか?
「そんなの…口では…なんとでもっ!!それに…殺すつもりが無かったらなんでキリアを捕まえてるの?本当に傷つけるつもりがないのなら今すぐ開放し…てぇはぁっ、あっ!?ああぁああっ!?」
そして聞く耳を持たないというようにイヤイヤと首を振るキリアちゃんなのですが、くすぐったさより気持ち良さが強く出ているのか口からはなかなか艶っぽい声が出ていて、小さく可愛らしい乳首も期待に膨らんできましたし、ピッタリとくっついた割れ目も湿り気を帯びてきたりと本人の意思とは裏腹に準備が整ってきてしまったようですね。
「それはお互い様かと?」
私は拘束されたままの自分の姿を示しながら肩を竦めて見たのですが、キリアちゃんは私の拘束を解く気はないようです。
(仕方ありませんね、わからず屋のキリアちゃんには少しだけ実力行使といきましょう)
「ンくっ…んっ、もう!これ、くらい…なんともッ、ひゃぁあ!?」
必死に耐えようとするキリアちゃんの顔がトロけていくのがとても楽しいのですが、とりあえず一回いかせてみようと【淫装】の動きを激しくするとキリアちゃんの身体がビクンビクンと跳ねてしまって……反応が良すぎるのでもしかしたら自分でも触っていたのかもしれませんね。
(何を不安に思っているのかはわかりませんが、せめて害意がない事だけでもわかってくれたら話しやすいのですが)
前回より今回、感度の良くなっているキリアちゃんの小さな身体は快楽に弱くなっていて、スルリと肌を撫でてあげるだけで罵詈雑言が止まり身体を固くしました。
こうなるともう私の愛情を一身に受けるだけですし、キリアちゃんは私の身体に絡みつく木の根の操作も忘れて守りに入ってしまうのですが……操作している【淫装】の感覚がフィードバックしてきているのでしょうか?本当にキリアちゃんの小さな蕾を口に含んでいるような感触や舌触りがありますし、何より私の動きに合わせてモジモジと恥ずかしそうに身を捩るキリアちゃんの反応が良いですね。
『お、おい…』
そうして私はキリアちゃんを傷つけるつもりが無い事をその小さな身体に刻み込もうと【淫装】を動かしていくのですが、この時の私は久しぶりにキリアちゃんと触れ合えているという事で少し可笑しくなっていたようで、熱に浮かされたようにキリアちゃんの身体の隅々まで撫で回していたので淫さんの訝し気な反応には気づきませんでした。
その恐るべき集中力と【淫装】の制御能力は淫さんが驚くレベルだったらしいのですが、私の中にあるのはただただキリアちゃんを幸せにしてあげたいという思いだけで、笑顔のままヒクヒクしている細く小さな割れ目にスルリと触手を潜り込ませていたのですが……前回は指一本入れるのですらきつかったキリアちゃんの大事な場所にすんなりと触手が入ってしまい、私は首を傾げます。
(もしかして、私以外の人とイチャイチャした事があるのでしょうか?)
愛液で濡れているというのはもちろんありますし、力んで収縮した膣壁をゾリゾリと押しのけ挿入していく感触はあるのですが、締め付けて来る痛みやプニプニとした感触は私の知っているそれより緩くなっていて、その事に気づくと訳も分からずイラっとしてしまったのですが……その怒りが少しだけ漏れてしまったようですね、少しだけ乱暴に弄り過ぎてしまったのかキリアちゃんがビクンと身体を大きく震わせました。
「ひぐっ!?あっ、ああっ!?やっ、嫌や…ひゃうっ!?」
敏感な個所を引っ掻かれたキリアちゃんは驚いたような顔をするのですが、その後の優しい愛撫との落差に混乱しながら必死に逃れようと身体をくねらせていて、その仕草や喘ぎ声が可愛らしくて頭の奥がジンと痺れてしまいます。
誰よりもキリアちゃんを幸せにしてあげたい、もっともっと気持ちよくしてあげたい、そんな思いに支配された私はキリアちゃんの幼い身体に【媚毒粘液】を送り込むのですが……キリアちゃんは自分の身体に何が起きているのかわからない小動物のように震え、微かなふくらみの付け根をなぞるだけで甘い息を吐きました。
「はっ、ぁ…あっ…そこ、ゆっくりなぞるのは…だめ…だめだめっ、ああっ…わかんない!わかんなくなるのっ!?」
怯えるように引いてしまった薄いお尻を撫でるだけで太腿をモジモジさせるキリアちゃんなのですが、その程度の抵抗では穿いている下着すら支配下に置いている私の前では無意味ですね。
「私はキリアちゃんを傷つけません、現に今もぜんぜん痛くないですよね?」
出来たら駆け寄って抱きしめてあげたい、もっともっと大切な存在なのだと伝えてあげたい、それができないので甘い毒を囁くように思いを伝えるのですが……キリアちゃんは私の呼びかけに対して身体を震わせながらも強気の姿勢を維持しながらイヤイヤと否定するように首を振ります。
「ユリエルなんて嫌い、きら…い…ひぐっ!?でもなんでユリエルに触られるのはこんなに気持ちいいの?ビクビクってなって、何も考えられなくなって…」
私はキリアちゃんよりキリアちゃんの身体の事を知っていて、大切に思っている。その事を直接教え込むように陰核の裏辺りとGスポットを揺すってあげるとそこがとても弱いキリアちゃんはすぐに弱音を吐くのですが……耐えないと大変な事になる事を何となく察していたのでしょう、ギリギリまで我慢して我慢していて……震えが止まらずヒクヒクと痙攣する割れ目からは恥ずかしい愛液が溢れて零れ落ちていきました。
「あひっ、あっ…ああぁ…」
身体は完全に堕ちていて、それでも必死に最後の一線は越えないように歯を食いしばって耐えているキリアちゃんなのですが……ここまで堕ちてしまったら我慢をすればするほど辛くなってしまうだけなのですよね。
「キリアちゃんが一体何に不安になっているのかはまだわかりませんが、1人で思い悩むより2人で一緒に考えた方が良いと思いませんか?私は絶対にキリアちゃんを裏切りませんし、力になりますよ?」
私は泣きそうな顔で必死に耐えようとしているキリアちゃんの事が心配で、身を捩っても逃げれない触手の快楽と愛情をたっぷりと注いでトロトロにしてあげたくて、その事を頑なで無垢なキリアちゃんの花びらに教え込むように【淫装】を動かしていきます。
「そ、そこは…触っちゃ!?だっ…め…ぇ!!吸うっ、のも!?ッ、うぅぅ…ッ!?ッー!!?」
それでも最後までキリアちゃんは必死に耐えようとしているのですが、あっさりと私の説得に屈した身体の方に反抗の意思は残っていないようですね。もっともっととおねだりするように吸い付き締め付けて来るキリアちゃんの下のお口は上のお口の何倍も正直で、掻き分けるように挿入して奥の方をグリグリと弄り回してあげればあっさりと限界を迎えました。
「ふぅぃ!?あっ…そ、そこ…くちゅくちゅするのは…だめ、だめだめだめッ!イッ…ツっ!?くぅんんんんんッ!!?」
そうしてギリギリまで我慢していたキリアちゃんもとうとう与えられる刺激に耐えきれなくなり一際大きくビクンと身体を揺らすとキューっとなってしまい膝をついたのですが、ようやくその小さな身体に【呪印】が入ったようですね。
「はー…っ、はー…」
その身体は火が付いたように熱くなっており、熱を冷ますようにだらしなく涎を垂らすキリアちゃんの身体から力が抜けました。
(今…です!!)
このまま遠隔で攻め続けるという事も出来たのですが、ここが敵地だという事に変わりはありませんし、いつキリアちゃんの制御から外れたモンスターが襲ってくるかわからない状況です。
最悪の場合は一斉に暴れ出して襲ってくるという可能性までありましたので、私は【呪印】が入って混乱している内に絡みついている木の根を淫さんごと【ルドラの火】焼き払うと、【魔翼】を展開してキリアちゃんを確保するために駆け出しました。
『お、おい、ちょっと待てっ!!…だから!!ーーーー』
そして一緒に燃やされた淫さんとの接続が一瞬途絶えるのですが、私はすかさず燃え残った切れ端に手を伸ばして【修復】すると、最低限の布地を体に巻き付けてスカート翼を広げて加速します。
『無茶苦茶だな!?』
敵地で防具が無くなるかもしれない蛮行について怒鳴りつけて来る淫さんなのですが、今はその言葉に返事をしている余裕がありません。
(まず…はっ!!)
キリアちゃんまで延焼しないように【ルドラの火】を一旦解除し、それから再度【ルドラの火】を発動して【輪唱】で増幅すると、そのエネルギーを投げナイフに込めて狂化ゴースト目掛けて投擲しました。
「…ッ!?」
「OOooOOOOxxxx!!?」
接続が切れた事で【淫装】が解除されたキリアちゃんはノロノロと顔を上げるのですが、【呪印】が入り感度が高まった身体は衣擦れするだけで力が抜けてしまいますし、盛大にいった直後ではまともに動く事が出来ないようです。それと引き換えにキリアちゃんの制御から離れた狂化ゴーストは自立行動を始めているようで、周囲のゴースト達を集めて私の攻撃を防ごうとしたのですが……【マジックミサイル】で誘導させた投擲は狙い過たず立ち塞がるゴースト達と狂化ゴーストの頭を貫き致命傷を与え崩れ去ります。
「っ…!?」
爆発的な貫通力が辺りの霧を吹き飛ばし、崩れ落ちるように消えていく狂化ゴーストの手のひらからキリアちゃんが零れ落ちたのですが、加速し始めていた私はそのまま落下するキリアちゃんに手を伸ばし、もう少しで手が届くというところで……黒い枯れた大樹から大量の木の根や枝が伸びて来たかと思うと壁のように立ち塞がり、邪魔をされてしまいました。
「どいて…くださいっ!!キリアちゃん!!…くっ!?」
私は二本目の投げナイフに【ルドラの火】を灯して薙ぎ払うのですが、払っても払っても次々に伸びて来る木の勢いに押されて渋々後退し、そのまま地面に落ちていた『ベローズソード』を回収します。
イベントバフが抜けた後にキリアちゃんは能力が低下していますからね、落下ダメージを受けなかったか心配だったのですが……どうやら黒い枯れた大樹がキャッチしたのか無傷のようですね。
不幸中の幸いと安堵の息を吐くのですが、フラフラと立ち上がったキリアちゃんを守るように黒い枯れた大樹の枝や木の根っこ……改めて【看破】をした結果はレベル46のミューカストレントというらしいのですが、完全に敵対したこの毀棄都市のボスが私達の邪魔をするように立ちふさがりました。
「おーおー何か大変な事になっているようやけど…もしかしてお邪魔やった?」
そして私達の邪魔をするのはミューカストレントだけではないようで、牡丹やまふかさんやグレースさんの相手にしていた熊派の黒い骸骨さんが剣を肩に乗せながらやってきて……周囲のモンスターもキリアちゃんの制御を離れて動き出していますし、これは色々と不味い状態に陥ってしまったようですね。
※キリアちゃんの好きな物:ユリエル 嫌いな物:ユリエル 特攻:ユリエル。
※ちょこちょこ細かく修正しました(1/27)。




