318:HMさんの告白
全身を撫でられながら緩やかに挿入されるだけで頭の中が茹で上がってしまいそうになるのですが、淫さんはぷっくりと膨らんだ乳首を持ち上げるようにして優しく擦り上げたかと思うと股間に食い込んでいるパンツの繊維を動かして焦らすようにクリ〇リスの包皮を剥いていき……痛みすら感じるような敏感な部分を露出させられていく訳なのですが、溢れ出る愛液を吸った糸はヌルヌルとした感触に覆われており、滑りの良くなった無数の繊維が容赦なく私の弱い所に絡みつき声が出そうでした。
『もう少し我慢したらどうだ?あまり不審な行動をしていると隣にいる幽霊に気づかれるぞ?』
そんな状態で意地悪な事を言ってくる淫さんなのですが、多少は気を遣ってくれているのか揉みしだくような大きな動きはなく擦り撫でるような動きを多用していて、徐々に追いつめてくるような優しい刺激に息が漏れて身体が跳ね上がります。
(そうっ、思うのなら…止めて…くださいっ!)
こういう状況の方が興奮しているなんて事を言う淫さんなのですが、相談したい事があるというハムさんに気づかれないようにするのにも限界がありました。
現に今もかなり不審そうな目で見られていて……そんな訝し気な視線で見られていると頭と奥の方がキュゥゥウと絞まってしまい、いつまで耐えられるのかはわかりません。
「その…」
そんな私達の葛藤をよそに、モジモジと言い出しづらそうに切り出すハムさんはグッと手を握ると用件を話し始めたのですが……。
「そういう服はどこで売っているのですかっ!?」
いつも静かに喋るハムさんがいきなり大きな声を出したのですが、顔を真っ赤にしながら「間違えた」みたいに両手で口を覆うと、幾分慌てたように訂正をしました。
「ち、違います!?別の事を聞きたかったのですが、つい思っていた事が…ではなくて!!その…友人がゲームを止めてしまいましたし、私も全然うまくいかないのでその相談にっ!!」
うっかり口をすべらしてしまったというような様子で慌てるハムさんなのですが、実はこういう服に興味津々だったみたいで……そして当たり前の事なのかもしれませんが、やはりどれだけ取り繕おうとしていてもバレバレだったようで、我慢する必要が無くなった事で無理やり奥の方に封じ込めていた感覚が一気に膨れ上がり理性の壁に罅を入れます。
「いえ…これっ、は…別に好きで手に入れた訳じゃ…ぁ、ッひぃっ!?ゔッ!!?」
そんなタイミングで淫さんにクリ〇リスを捻り上げられるとビクンビクンと盛大に身体が跳ねてしまいのけぞってしまったのは仕方がない事だと思いますし、下着が吸収しきれなかった分の愛液がポタポタと飛び散って屋根の上に染みを作るのですが……恥ずかしいのでそんなにキラキラした目で見ないで欲しいですね。
「はっ、はー…はー…えっと…それで、聞きたい事とは…」
溜めていたぶんの余韻にクラクラするのですが、一度しっかりといった事で多少は落ち着きましたし、たっぷりと魔力を吸った淫さんが動きを止めていて……というより『ああこいつも同類か』みたいな感じで淫さんはどこか遠い所を見ているようで、そんな風に呆けている間に私は荒れ狂う波を落ち着かせる事が出来ました。
「………」
そして当たり前のように話し始める私に対して淫さんと牡丹が何とも言えない顔をしていたのですが……一旦その事は横に置いておきましょう。
「その…友人の方が引退してしまったとの事ですが…ゲームをする理由は人それぞれですし、あまり深く考えなくてもいいのではないですか?」
ハムさんの友人が引退したというのは……まあこんなゲームですからね、仕方がないと思います。そしてハムさん自身も「全然うまくいかない」と言うのですが、一緒に引退するか達成目標を下げて妥協するのかはハムさんの自由であるような気がしました。
「そう、だと思うのですが……それは…」
盛大にいってしまった私と何故か距離を詰めて来るハムさんなのですが、「そういう服を着る事も自由に含まれるのでしょうか?」みたいな感じで『翠皇竜のドレス』を見てきたりと……これは例外と言いますか、話が進まないので一旦横に置いておいてもらいましょう。
「このドレスの事は一旦忘れ…ッぅ!?」
そう言おうとするといきなり淫さんが敏感な乳首を捻って来て息が漏れてしまったのですが……もしかしてドレスの悪口を言われていると思ってちょっかいをかけてきているのでしょうか?
『違う』
そんな事を考えているとはぐらかすように淫さんが蠢くのですが、もしかしたら図星なのかもしれませんね。
(安心、してください…淫さんには淫さんの良いところがありますから)
そういう風に甘えん坊な淫さんの愛撫を受け流しながら話をもとに戻すのですが、どうやら同じ人外系で女性だからという事でハムさんは私に相談を持ち掛けたようで……それはある意味私の事を信頼してくれているという事なので光栄だと思うのですが、モニョモニョと何か言いたげに口元を動かしているハムさんは私に伝えていない理由がありそうでした。
「それで…結局どういう問題があるのですか?」
まあ言いたい事があればそのうち話してくれるでしょうと話を進める事にしたのですが、私が聞き返すとハムさんは少し考え込むように視線を逸らします。
「それ…は…」
それからゆっくりと話してくれたのですが、ハムさんの問題というのはやはり幽霊という種族ではレベル上げが捗らない事と買い物ができない事、そして他のプレイヤーに驚かれたり酷い時には襲われたりと……人外系あるあるの問題が山積みのようですね。
「レベル上げに関しては…消えながら戦ったら安全に戦えるのでは?」
物理無効ならこの辺りのモンスター相手なら無双できますし、プレイヤーやNPCに関しても消えて見えなくなってしまえば万事解決だと思うのですが、そう簡単な問題ではないのかハムさんは困ったように眉を下げました。
「意外とそうでも無くて…」
消えている間は主力となる【サイコキネシス】の消費が増えて出力が減ったりと色々な制限があり、それでいて強めの風が吹いただけで霧散してしまうような紙耐久なので1人ではまともにレベル上げが出来ないようで、友達が引退してからはかなり困っているようです。
それにあまり具体的な事は言わないのですが、ハムさんは美人なので対人トラブルが多いようで……というのも幽霊なのでどこか影のある感じになってしまっているのですが、薄幸美人といった整った顔立ちでやせ型ながらもなかなかの物をおもちな方で……私の目算ではFカップくらいでしょうか?ユラユラと浮かんで揺れるたびにバランスのいい胸が揺れて人目を惹く事は確かなのですよね。
「そうなると…いっその事キャラメイクをしなおしたらどうですか?」
ハムさんが再スタートをしても良いと思うだけの魅力をブレイクヒーローズに感じているかは謎ですが、人外系の問題はだいたい種族を変えたら解決すると思います。
「それは…」
ただそれは「気が進まなくて」という感じのハムさんなのですが、これはどうやら折角のレア種族ですしというゲーマー目線の私とも違う理由があるようで、その辺りの理由がわからないとこれ以上のアドバイスは出来ないのですよね。
「その…私は……」
その事はハムさんもわかっているようなのですが、恥ずかしそうにほっぺたを抑えながら俯いてしまい何とか言葉にしようと思い悩み、ここまで言ってしまったからにはもう後には引けないと決意を固めたようですね。
「私は、そういうッ…女の子が組んず解れつというのが大好きで!でも自分から誘うのは怖くて、でも人がしているのを見るのは好きで!出来たら幽霊のまま続けたいと思っているのですがっ!!」
「言ってしまった!」みたいなハムさんを見ながら私達は何となく視線を見合わせように固まってしまったのですが、ハムさんが幽霊でいたい理由というのが覗きの為だったりと意外とむっつりスケベだった事に息を飲みました。
「皆さん凄くエッチな目にあっているのに私は怖くて最後の一歩が踏み出せなくて…どうやったらユリエルさんみたいになれますかっ!?」
たぶんこれがハムさんが抱える本質的な問題なのかもしれませんが、まるで私がエッチな変態だというような言葉が気になって……私はハムさんに何て言ったらいいのでしょう?
『自覚なしか』
(ぷー…)
(……2人には後で色々と聞きたい事があるのですが、今はハムさんの相談に集中してください)
本当に色々と失礼な2人なのですが、このまま私が何も言わないとハムさんがただ恥ずかしい暴露をしただけで終わってしまいますからね、何か言わないといけないのですが……口下手なので丁度良い言葉が思い浮かばないのですよね。
「違うんです…いえ、違わないんですけど…その、ユリエルさんならわかってくれるかと思って…私もそういう事に興味はあるんですが…やっぱり、その…」
文字通り浮足立っているようなハムさんは真っ赤になりながら弁明なの言い訳なのかよくわからない言葉を並べ立てているのですが……もしかして私が淫さんにやられているのを見てこういう話題も大丈夫だろうと思って話しかけてきたのでしょうか?そう考えると最初から奇妙な視線を感じる事があったのですが……魅了のせいかと思っていました。
「えっと…とにかくその件は今度ゆっくり話しましょう……そしてすみません、実はこの後は約束がありまして…」
その辺りの事情はハムさんに確かめないとわからないのですが、顔を真っ赤にしてブンブンと長い髪を振り乱しながら首を振っているハムさんにわざわざ確認するのも悪い気がしたので黙っておく事にしましょう。
そしてのんびり腰を据えて話をするにしてもこの後は用事がありますからね、あまり長々と話し続ける訳にもいきません。
「ええ、ええ…」
とにかく今度また時間を作って話を聞く約束をしたのですが、リアルの友達にも言えない胸の中にしまっていた事を話してしまったからなのかハムさんはスッキリした表情を浮かべていて……幽霊がそういう表情をしていると成仏しそうで怖いですね。
「ハムさんは最後の一線が踏み越えれないという事ですが…」
そしてこのまま別れると適当に話を合せているだけと思われそうですし、うまく言葉にできないので行動で示しておく事にしましょう。
「…これくらいは挨拶代わりですよ?」
相手は幽霊ですからね、【オーラ】を込めて触れられるようにしておきハムさんの唇を奪うのですが……ヒンヤリとした霞の塊みたいな不思議な感触でした。
「あ……え…触れ…?」
いきなりキスされたハムさんは自分の唇を抑えながら混乱しているのですが、何が起きたか理解すると一気にゆでだこのように真っ赤になってしまい……何かこのままハムさんを押し倒したらお互いに気持ちよくなれそうなのですが、時間がないのが本当に惜しいですね。
「人と触れ合う事は怖い事でない事だけでも知っていただければ…時間がある時であればいつでも相談にのりますので」
これで私が適当に誤魔化そうとしているのではないという事をわかってくれたとは思うのですが、そんなタイミングでスコルさんから修理完了の連絡が入り……私は修理に出していた二本の剣を受け取り第二エリアまで運んでもらってからログアウトする事になりました。
※やめていく人と適応する人、大体変な人しか残らないのとHMさんとのフラグをちゃくちゃくと立てていくユリエルでした。
※HMさんの対人トラブル → Q:ゲーム中で美人な幽霊を見たらどうしますか? A:ヒャッハーする みたいな人が一定数いるので、そういう人達からは定期的に襲われたりしています。そういう状況を楽しめる性格ならまた違ったのかもしれませんが、HMさんは奥手なのでなかなかうまくいきませんでした。




