288:【淫装】の誤算
結局ブレイカーズギルドから戻ってきた牡丹には「ぷーいーぷー!!」とまふかさんの件も併せて「盛りすぎ!!」と怒られてしまったのですが、とにかく無事にアイテムを売るという用事も終えて【淫装】の制御も取り戻してくれたので、やっと一息つく事が出来ました。
(本当に、牡丹がいると大人しいのですよね)
さんざん私の身体を弄繰り回していた【淫装】さんなのですが、牡丹が戻ってきてからはスンと大人しくなってしまい、ほんの少しだけ物足りませんね。
(って、私は何て事を考えているのでしょう)
そんな事を考えてしまうのは弄られすぎて頭の中がホワホワしているからなのかもしれませんが、とにかく赤くなった頬を押さえながら弄られすぎて感覚がおかしくなった身体を起こそうとすると、それだけで乳首や股間がトロリとしたドレスの内側に擦れて甘い息が漏れてしまいます。
「あり、がとう…ございます……それで、首尾はどうでしたか?」
「ぷー…」
それでも何とか気持ちを切り替えて話を戻したのですが、牡丹には胡乱げな目をされてしまい……まあそれはともかく、ギルド職員に聞いた話によると「そのまま納品しても良いですが、新規のアイテムが多いので流通させた方が良いかもしれません」との事で、参考価格を聞いてから少し安めに流す事にしたようです。
「そうですか」
まあそのあたりは事前の打ち合わせ通りといいますか、そもそも今回の金策はまふかさんの体装備を買う事が目的ですからね、即金が欲しいので安めに売る事は決まっていましたし、それに何に使うか用途不明のアイテムが売れ残る可能性や『クヴェルクル山脈』付近で狩りをしているシノさんやジョンさんが戻ってくれば似たような素材が大量に流れてくる問題もありましたので、早めに売り抜ける事が最優先ですね。
そういう訳でお肉や嘴や爪や羽をWMに流し終え、売れるまでの時間を潰す目的や休憩と夕食も兼ねて一旦ログアウトする事にしたのですが……リアルの方で色々な用事を終わらせてから程よい時間に再度ログインすると、WMに流していた殆どのアイテムが売れていました。
生産をしない私からするとどういう需要があるのかはよくわからない素材達なのですが、とにかくこれで当面の金策は完了ですね。
残った数点のアイテムもそのうち売れるでしょうと、後は耐性装備が売っている『エルフェリア』に向かえば良いのですが……こんな状態で町の近くをウロウロする訳にもいきません。
それに色々あって『エルフェリア』周辺の警戒度が上がっているようですし、一度ポータルで『隠者の塔』に移動した後、そこから改めて【神隠し】をかけた牡丹を『エルフェリア』に送り込む事にしたのですが……そんなタイミングでワールドアナウンスが入りました。
『『絶対に生きて帰る!』によって『ディフォーテイク大森林』が発見されました。地理情報が更新されましたので、詳細を知りたい方はブレイカーズギルドにてご確認ください』
どうやら第二エリアの西側に広がる霧深い森が開拓されたらしいのですが、後日リンネさん達と会った時に聞いた話によると、この『絶対に生きて帰る!』というPTは『ギャザニー地下水道』からどこかに飛ばされて行ったクランメンバーさん達だったようで、いきなり放り出された森の中の臨時拠点をベースにして、武器や防具を一からクラフトして生還してきたそうです。
その途中で一瞬入りかけたのが『ディフォーテイク大森林』で、流石に高レベルのモンスターがウヨウヨしていたのでこれはまずいと引き返してきたので詳細はよくわからないとの事なのですが、情報サイトなどに載っていたブレイカーズギルド経由の情報によれば「呪われた森」とか「迷いの森」だとか言われている薄暗く広大な森林地帯だそうで、有り体に言ってしまえばダンジョン化している森だそうですね。
状況を考えると大森林側にエリアボスがいそうな感じなのですが、流石に現在のプレイヤーレベルでは攻略が難しく、そもそもプレイヤー側の足並みが揃っていない『レナギリーの暗躍』や装備の問題で攻略が延期されている『毀棄都市ペルギィ』なども残っていますからね、まずはそちらの攻略を優先した方が良いのでは?という考えるプレイヤーが大多数のようで、流石に今すぐ向かおうとする人は少数派のようです。
まあそれでも興味本位で覗きに行くプレイヤーは後を絶たないとは思いますが『エルフェリア』周辺の攻略も進んでいない状況とレベルではどこまでいけるかは未知数といった感じでしょう。
とにかくそういう感じで他のプレイヤーも色々と攻略を進めており、その間私は『隠者の塔』の3階に籠って情報を眺めながら牡丹の帰りを待っていたのですが……。
『アレを遠ざけたのは好都合ではあるが……こうなる事は学習した方がいいのではないか?』
またもや蠢く【淫装】に身体を弄り回されていました。
「今度は負け…まけ、ませんから」
もちろん【淫装】が暴れる事を考えれば衣類を脱いでおくという対応が適切なのかもしれませんが、常に発動しているパッシブスキルの問題をいつまでも後回しにする事も出来ないと思いましたし、このまま負けっぱなしというのも悔しいので待っている間に再度【淫装】に挑む事にしたのですが……本当にただ挑戦することが目的で、決してムラムラしたからという邪な理由ではありません。
『そんな事を言いながらこのぷっくりと弄って欲しそうな乳首はなんだ?少し弄っただけで喘いで絶頂するようなくそ雑魚のくせに、少しは堪えようという気概はないのか?』
「ひぃあっ、だって、ぁあっ、あっ、あんっ、い…ッ」
流石に日に何度も挑戦しているのでやや呆れ気味の【淫装】さんなのですが、それでも私を堕とそうというのは【淫装】としての習性なのかその責めには容赦がなく、反論しようにもキュッと乳首を摘ままれるだけで母乳が噴出し言葉が止まってしまいます。
『お望み通り奥までしっかりとハメ倒してやるからな、覚悟しておけ』
「んひぃっ、いまっ…こんなに、太い…の…」
あちこち弄られ感度が上がってしまっているというのに、そんな状態で太くてイボイボした触手が膣一杯に挿入されてしまうと収縮した膣壁が抉れてブルリと身体が震えてしまい、広がる多幸感に口からはだらしなく涎が垂れてしまいました。
周囲には誰もいない隠し部屋という事で気兼ねなく声が出せるという状況は私に快楽を貪らせ、その事がわかっている【淫装】さんは容赦のない激しい責めを続けるのですが……何故か戦闘中とかは邪魔しないような配慮はあるのですよね。
『それは……宿主に死なれたら困るからな』
するとまるで私の考えを読んだように【淫装】さんが呟き、その振動が脳髄に響き渡り身体がビクンと跳ねたのですが、そういう私への配慮があるのなら【淫装】さんとはもう少し穏便な協力関係を築けるのではないかと頭の片隅で考えてしまいました。
「だっ…たら…ぁあんっ、はぁ、ああぁああ…」
それにブレイクヒーローズではさんざんいやらしい目にあいましたからね、そういうのと比べると【淫装】さんが責める場所は乳首やクリ〇リスなどの正統派な場所が多いですし、たぶん根はまとも?な紳士なのではと思ったのですが……そんな事を考えていると何か物凄く呆れられたような気がします。
『お前は…』
だからと言って手を緩めてくれる訳でもなく、絡まりついた触手が人の指のようにクリ〇リスをしゅこしゅこと扱き、沢山のイボイボがついた絨毯触手が胸全体をゾロゾロとなぞった状態でズボズボと前後されては、簡単に絶頂を迎えてしまいました。
『ぷー…』
そうして【淫装】さんにいかされ続けていると牡丹から『そろそろ町に着くよ』という報告が来たのですが……頭の中がチカチカして返事を返せません。
「待って、まッ、あっ、あぁっ、ああぁあああ~っ!!?」
それでも【意思疎通】で私の状況は把握できているのか牡丹はやや呆れているような声色だったのですが、そこにまふかさんまでログインしてきてもうしっちゃかめっちゃかです。
「あんた…何やっているのよ」
まふかさんがログアウトした場所が今いる3階の隠し部屋ですからね、いきなり目の前で【淫装】に犯されている私の痴態を見てまふかさんは顔を赤らめたのですが、その視線にゾワリと肌が泡立ってしまいます。
「違いま、すっ…これ、はぁああ…訓練、でッ、ひっ、あぁんきゅぅぅッッ!!?」
まふかさんに見られているという羞恥心で変なスイッチが入ってしまったのですが、そのまま【淫装】さんに身体を弄り回されながら足をピンと伸ばしてしまい、私はひときわ大きな絶頂の波に流され母乳と潮を吹きながらいってしまいました。
※【淫装】さんはユリエルの性欲の強さを過小評価していたのかもしれません。




