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287:【淫装】の目的

※お騒がせしました、パソコンの機嫌を窺いながらまた偶数日にのんびり平常運転で更新していこうと思います。

 まふかさんと一旦別行動する事になった私達は回収していたシールドビークとハーピーを【解体】して素材にした後、ポータルを経由して『セントラルキャンプ』にあるクランホーム(テント)の中に移動しました。


(変わりは……ありませんね)

 かなり放置してしまっているクランホーム……という名のただのテントなのですが、流石にゲーム内時間で数日経過しているので風やら何やらでやや傾いてはいたのですが、それくらいの荒れ方は誤差の範囲でしょう。


 後は変にリアル志向のHCP社の駄目なところが出ていると言いますか、戸締りに関しては自己責任なので泥棒に入られていないかが心配ではあったのですが、物置にもなっていない場所にわざわざ入ろうというリスキーな人(レッドネーム化する)もいなかったようで、特に荒らされている様子もありませんでした。


「では、お願いします」

 因みにこういう施錠の難しい場所(鍵をかけられない場所)に関しては門番やら警備員を雇い見張っておいてもらう事も出来るのですが、テント生活に警備員というのも可笑しな話ですからね、そこまで防犯に気を遣うのなら戸締りできる家に引っ越してくださいというのが運営のスタンスのようです。


「ぷっ!」

 まあその辺りの変な自由度については今更文句を言っても仕方がないですし、今はそれより【解体】した素材をブレイカーズギルドに売りに行かないといけないのですが『搾精のリリム』の力がどこまで漏れているのかわからないという事の方が問題でした。


 下手をすれば魅了にかかった人達に群がられて大乱闘という事態になりかねず、出来たら牡丹単体でポータル移動させたいくらいだったのですが……流石にそれは出来ませんでした。


 私だけが先に引き返すという事も出来ず(牡丹もついてくる)、仕方なく安全が確保出来ている『セントラルキャンプ』のクランホーム(キャンプ地のテント)に飛んでから改めてギルドカードを持った牡丹を送り出すというひと手間をかける事になったのですが……ここまでしておいて牡丹とギルド職員が意思疎通できるかという問題が残っていたりと色々と問題は山積みですね。


 まあブレイカーズギルドの職員ともなると人外相手の対応もしているのでしょうし、キリッと鼻息荒く出て行った牡丹のコミュニケーション能力にも期待しておく事にしましょう。


 そういう訳で、牡丹には納品できるアイテムはすべて納品し、通常の店売りになる分に関してはギルド職員に定価を聞いてからW M(ワールドマーケット)に流しておいてもらう事にしたのですが……。


『くっくっくっ、完璧な制御下に置けていると慢心したか?忌まわしき邪魔者がいなくなればこちらのものだ』

 テントの中で待機している私の脳内に、いきなりそんな声が響いてきました。


 どうやら牡丹が離れた事で抑え込まれていた【淫装】の意識が蘇ってしまったようで、これ系統(【淫装】系統)のイベントを進めたくない私としては話しかけていいのか無視するべきなのか悩むところだったのですが……まるで無視した事を咎めるようにいきなり『翠皇竜のドレス』がグニュリと蠢き、ドレスの内側からは肉触手が溢れて私の巨大な乳肉を絞るように激しく揉みしだき始めます。


「ッ!?……あの…何、を?」


『ふむ…何を?知れた事よ…身も心も堕落させてお前の力を我がものとするのが目的よ!』

 とか何かそんな事を言い始めた【淫装】さん?なのですが、やっぱり禄でもない事が始まっているようで、まるで私の我慢強さを試すようにニュチュニュチュと絡まる肉触手が全身を撫で、敏感な突起がぺしぺしと弾かれる度に身体が小さく跳ねました。


「堕落って…そう、簡単…には…」

 反射的にそう言い返したのですが、私の弱い所を知り尽くしている触手が敏感な所をなぞるたびに息が漏れ、反論の言葉が途切れます。


『その強がりがいつまで続くか見ものだが…言っているそばから乳首がいやらしく尖ってきているぞ?』

 要するに快楽漬けにして言う事を聞かせてやるという事なのかもしれませんが、少し乳首をコリコリされたくらいで快楽に溺れたりしません。


「それは、生理現象…で、ふっ…ぅう…くっ…」

 『セントラルキャンプ』は第二エリアの最初の村ですからね、テントの外にはそれなりの人がいるので声を出さないように我慢しないといけないですが、色々なスキルのせいで敏感になっている乳首をカリカリと引っかかれ、舐めしゃぶられるような【淫装】の動きに背筋がゾクゾクして声が漏れてしまいます。


『おっと、まだ己の立場というものがわかっていないようだな』


「ッ…!?」

 流石にこのままではまずいとすぐさまドレスを脱ごうとしたのですが……私がドレスに手をかけるよりも早く【淫装】が両手まで伸びてきて、そのまま後ろ手で縛られるように拘束されて俯せに押さえつけられてしまいました。


「く…ぅん…ッ、あぁッ、ああ…っ!?」

 そうしてそのままお仕置きだというように両乳首を捻り上げられながらクリ〇リスを左右から挟み込むようにくにゅくにゅされるとそれだけで目の前がパチパチして、溢れる母乳は胸を覆うニチャリとした肉絨毯触手によって吸われ、犇めく微細なツブツブが乳首をコリコリと噛み撫でるとそれだけで私は軽くいってしまいます。


『感度も魔力も申し分ない、これであの忌々しいモノ(牡丹)がいなければ満点の身体なのだが…』

 ひとりごちるように呟く【淫装】なのですが、一息つく間もなく乳首を上下左右に乱暴に引っ張られ、ブラシのような触手に股間を擦りあげられては抵抗する事もできずに身体が蕩けてしまいました。


「なにが、満点の…あッ…くッ、ああっ!!?」

 なりふり構わなければ【ルドラの火】で身に纏う衣類(【淫装】)を焼き切る事も出来たのですが、そんな事をすればテントも延焼してしまいますからね、そうなると丸裸のまま外に放り出される事となり……余計に大変な事になりそうなので、私は【淫装】のいやらしい責めに歯を食いしばって耐えるしかありません。


「く…ひぃ、あっ…ッ、ア゙ッ!?」

 そうして牡丹が戻るまで必死に耐えようと決意したのですが、まるでそんな私の決意を嘲笑うかのように、トロリと愛液を垂らす股間にあてがわれていた無数の触手が私の大事な所に侵入してきました。


「はっ…あ、あぁ…あああ…」

 どこにそれだけの(触手)が隠れていたのかはよくわからないのですが、ぬるぬるざらざらな触手がトロトロに蕩けた肉襞を搔き分けるように一番奥まで突き入れられると、それだけでゾワゾワとして身体が大きく跳ねます。


 喘ぎ声を我慢しようとしても恥ずかしい声は漏れてしまい、口を押えようにも手は拘束されたまま、前後する触手が小刻みに震えて子宮全体が揺さぶると奥の方から湧きあがるような深い衝動が溢れてきて、子宮口をぐにゅぐにゅと押される度に我慢しようと思っていても声が出てしまいました。


(我慢、しないと…いけないっ…で、すが…)

 嬌声をあげられない苦痛と【淫装】によって与え続けられる容赦のない刺激、まともに身動きをとる事すらできないテントの中では私の弱点を知り尽くしている【淫装】が気持ち良い所を攻め続け【発情】スキルが高まる度に感覚が鋭くなっていきテントの傍を通る人の気配を強く意識してしまいます。


「なあ、このテント…」


「ッ!?」

 そうしてくぐもったような私の喘ぎ声を聞きつけたのか、不審そうにテント前で立ち止まる他のプレイヤーの声に、私の身体はヒュンとしました。


『どうした?助けを呼べば解放されるかもしれんぞ?』


「だ、だった、ひゃっ…少し、とま…ッ…ぅ…んんんッッ」

 このまま誰かに見つかってしまえば魅了の力のせいでなし崩し的に襲われてしまうかもしれませんし、耐えなければと歯を食いしばればしばるほど身体が固くなりキュッと触手を締め付けてしまうのですが、そうなるときつく締められた触手は無理やり動こうと膣壁を攪拌するように抉り回し、ゾリっとGスポットをなぞられた時には身体が大きく跳ねてしまいます。


「うッ…ぐ……今、ちくびは…イッ…って、ッツ!!?」

 テント前の気配は誰かに呼ばれるようにしてすぐにその場を立ち去っていったのですが、それでも薄い布を挟んだ向こう側には全然関係ない人が沢山いるという状況に頭が混乱して、なのに【淫装】は信じられないくらい淫らな弱点となってしまっている両乳首に食らいつき、無数の蠢くヒダヒダが乳首を摺り上げるたびに思考が飛び、そんな状態でクリ〇リスも無数の触手で弄り回すようにクチュクチュされたらただでさえ余裕がないというのに、もうどうしようもありません。


『どうした、簡単に堕落しないのではなかったのか?』


「はぁっ、ぁあっ…んんッ、くっ…これくらい、で…負け…あんっ、あっ、くちゅくちゅ、しなっ…ふぁぁああ…あっ、あああああ~ッ!!?」

 溢れた母乳や愛液はそのまま【淫装】の糧となり、ズボズボと扱き上げるような触手の動きによって逃れられない射乳絶頂へと押し上げられ、私は揶揄うような【淫装】の言葉にまともに言い返す事も出来ないまま、牡丹が帰ってくるまで甘く蕩けた声をあげながら情けなくいき続ける事しか出来ませんでした。

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