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286:たまには攻守を逆転させて

 お腹がすいていた私はまふかさんと口づけを交わしながら唾液を介して精気を吸わせてもらったのですが【狂嵐】を纏うまふかさんと触れ合った場所はまるで性感帯になってしまったようにゾクゾクして、擦りつけた場所から淡く弾けるような鈍い感覚が広がりました。


「ん…んぅ…っ」

 柔らかい舌を絡めて口内をなぞるたびにピリピリした感覚が全身に広がり息が漏れてしまうのですが、その電気を擦り付け返せばパチリとした刺激にまふかさんも驚いたように眉を寄せてと、こうしてイチャイチャしているだけで結構楽しいですね。


(ですが…)

 昂った身体はこんな中途半端な状態のまま立ち止まれる訳がなくて、私は指先を【媚毒粘液(一番早い水魔法)】で綺麗にすると、まふかさんの手を取り毛皮の敷布団の上に押し倒そうとしたのですが……今回はその力を受け流すようにして、背中が痛くないように優しくまふかさんに押し倒されました。


「その、あんた(『搾精のリリム』)がこういう事をするのって…まあ、精気吸わないといけないっていうのは百歩譲って仕方がないとして……いつもあたしばっかりやられているっていうのは不公平じゃない?逆でも大丈夫なんでしょ?」

 まふかさんは「仕様上仕方がない」という大義名分のもと肌を重ねる事へは渋々同意してくれているようなのですが、言いたい事としては「あたしが気持ちよくさせてあげたい」と言う事なのでしょうか?


 なかなかその発言を正面から言われるのは恥ずかしいものがあったのですが、言った本人も恥ずかしかったのか真っ赤になっていて……まあ確かに私の方から手を出している事の方が多い気がしますからね、たまには攻守を逆転させたいという気持ちは何となくわかります。


「では…お願いします」

 それに逆の場合はどれだけ精気が吸えるのかと言う事も正確に検証しておいた方がいいのかもしれませんし……というのはまあ建前で、吸収出来るか出来ないかなら出来る事が実証されているのですが、ゴクリと生唾を飲み込み緊張した面持ちのまふかさんがあまりにも可愛かったので受け入れる事にしました。


「そうあっさりしていると、気持ち悪いんだけど…」

 私は緊張を解きほぐそうと体から力を抜いて受け入れる姿勢を見せたのですが、まふかさんは勝手がわからないというように動きを止めます。


 そして緊張して汗ばむまふかさんは戦闘後そのままだった事もあり結構汗臭かったのですが……これはこれで良いものですよね。


 勿論石鹸の匂いやちゃんとした香水の匂いというのも好きなのですが、体温が上がりしっとりと汗ばんだまふかさんの匂いというのはそれとは別ベクトルの良さがありました……と、そう思えるのはもう何度も身体を重ねて来た結果なのかもしれませんが、やや変態チックな感想でしょうか?


「じゃ、じゃあ…って、だから、そういうの…やめっ、なさい」


「すみません、緊張しているみたいでしたので」

 緊張から尻尾を下げていたまふかさんを励まそうと、私は尻尾を絡めて付け根の辺りをトントンしてあげたのですが……擽ったそうに身を捩られました。


 それから恐る恐るというようにまふかさんの手が胸に伸びてくるのですが【ポーカーフェイス】で誤魔化しているとはいえ、その様子をただ待っているというのも物凄く恥ずかしいですね。


「んッ…」

 ドキドキして乳首が立ってしまいそうになるのですが、そんな期待と羞恥の混じった場所がムニュリと揉みしだかれると、比喩ではなく電気(【狂嵐】)が弾けて身体が跳ねました。


 【淫装】のせいで内側がトロトロな肉触手になっているドレスの上から揉みしだかれ、まふかさんの形の良い指で感じてしまう場所をスリスリされると……ムクムクと大きくなった乳首がゼリー状の裏地に擦れて身体が震えます。


 その感触はまるでトロトロな乳首用のオ〇ホールで扱き上がれているような感じといいますか、そのまま乳首をキュっと抓られるとそれだけで身体がゾクゾクと震え、母乳が溢れてきました。


 それもこれも変な種族(『搾精のリリム』)になってしまった結果なのですが、ワンカップ大きくなってしまった胸の感度は信じられないくらいに上がってしまい母乳が出るようになってしまったのですが……そんな弱点ともいえる場所をムニュムニュと揉みしだかれ、それだけで幸福ホルモンも溢れてきて甘い刺激が身体中に広がります。


「それにしても、こんな装備をどこで手に入れるのよ…」

 私の乳首が恥ずかしい事になっている事に気をよくしたのか、まふかさんは勝ち誇ったようにチューブトップドレスの胸元を捲り、内側のネトネトした粘液を指で掬い上げながら呆れたように呟くですが、それをつっこまれると痛いですね。


「色々、ありまして……耐性があって、修復しやすい服が…これしかないんです」


「へー、まあそういう事にしておいてあげるわ」

 まふかさんは揶揄うような笑みを浮かべて私の感じる所をスリスリと擦り上げるのですが、その度に身体が跳ねて、息が漏れます。


「そう、言う…まふっ、かさんも…すごい…かっこうっ…ですよね?」


「なっ!?ちがッ…じゃなくて!今回はあたしの番だから、あんたは黙っておきなさい!!」

 【狂嵐】のせいで全裸のまふかさんの身体は常に電気的な刺激に苛まれていますし、太股から滴る液体が敷布団にしている毛皮を湿らせていたのですが、その事を指摘すると顔を真っ赤にして反論してきました。


「やっ…あぁ…ちっ…ちくび、キューってしながら、いわないで…っ」

 ズルいと思いながらも、身体をすり合わせているだけで全身がピリピリと痺れて頭の中がパチパチして、そんな状態でお互いの汗と恥ずかしい液体が混ざり合い滴り落ちます。


 そうして散々胸を弄った後、まふかさんははだけた胸に顔を近づけてきたのですが……温かい呼気が乳首にかかるだけでドキドキが止まらなくなりました。


「あっ!?あぁっ…ッ、あっ…はっ、やっ…そ、そんなにちくび、舐めたら……あ゙っ、あっ、吸わ…ッ」

 今か今かと待ち望むように大きくなった乳首が咥えられると私は反射的に目の前にあるまふかさんの頭をギューッと抱きしめてしまったのですが、その状態で思う存分胸を吸われてしまい、歯でくにゅくにゅと弄られ舐め回され、それだけで子宮が疼いてしまい軽くいってしまったのですが、まふかさんはそんな事などお構いなしに「本当に母乳なのね」みたいな顔をしながら無言で私の胸を弄びました。


 それだけで私の身体はビクンビクンと跳ねて駄目になるのですが、それからお尻を撫でながら降りて来たまふかさんの人差し指がトロトロにほぐれた膣口をなぞり、肉襞がザラリと擦られる感覚に背筋が甘く震えたのですが……それでも自分でするのとは勝手が違うというようなぎこちない指の動きはどこかもどかしくて、反射的に腰を動かしてしまいました。


「あっ、違っ、あ…あん、んんっ…あぁっ、ああ…んッッ」

 暴れる私を押さえるようにまふかさんがきつく抱きしめてくるのですが、それに合わせて【狂嵐】が発動して全身が痺れ震えて、クチュクチュという恥ずかしい水音は大きくなってきます。


(ひっ…イっ、イ゙ッ…ん゙っ~ッーーッッ!!?)

 そうしてまふかさんの指先に乗った【狂嵐】が私の膣と子宮を散々に荒して、歯を食いしばるように身体を硬くしながらその波を受け流したのですが、キューッと絞めてしまうとバチバチと中で弾けて……私がいってしまった事は丸わかりですね。


 こんな簡単にいかされるというのは少し恥ずかしいのですが、まふかさんはまふかさんで頬を染めながら「してやったり」みたいな半笑いを浮かべていたりと、そんな顔を見ていると何か無性に納得できないような気持が湧き上がってきてしまいます。


「……次は私がまふかさんを気持ちよくしてもいいですか?」


「駄目、今日はあたしの番」

 一度はまふかさんの好きにさせると言った訳ですからね、その後もまふかさんにいかされ続けましたし、そんな強気な発言をしておきながらも途中でモジモジし始めたまふかさんをいかせたりしたのですが……とにかく精気を吸う検証については相手をいかせた時の吸収量が一番多く、自分がいった時には抜けているようでした。


 この事(抜けている)に気づかなかったのは減った分の補充が自動的におこなわれていたからで、トータル的には問題ないのですが、多少は留意すべき事柄なのかもしれませんね。


 後は精気を吸いながらやスキルを活用しながらだとまふかさんは1回2回いっただけで足腰が立たなくなるくらいガクガクになってしまい、ゲームなので安全な回復手段はあるもののやはり身体への負担が大きくなるので何とかしたいのですが……とにかくそうやって()()()お互いが満足したところで横になりこれからの事を話し合ったのですが、シールドビークやハーピーの解体は良いとして、それを販売するとなるとなかなか難しいのですよね。


 というのも市場に出回っていないシールドビークやハーピーの素材となると店売りするよりブレイカーズギルドに納品するほうが良いのですが、第二エリア(現時点での)のブレイカーズギルドは『セントラルキャンプ(第二エリア開始地点)』と部分的な機能移転が行われ始めている『エルフェリア』の二カ所しかなく、このどちらかに赴かねばなりません。


 まあポータルが開通しているので行くだけなら簡単なのですが、全裸のまふかさんは勿論の事、魅了の力を垂れ流している私も人の多い場所となると色々と大変な事になってしまいますし……同一エリア内であればクランホームにも飛べるようなので、安全と機能性を考えると『セントラルキャンプ』にあるホーム(テント)から『セントラルキャンプ』のブレイカーズギルドに牡丹を派遣する(お使いに行かせる)のが無難でしょうか?


 その後は耐性装備を買うために『エルフェリア』にも行かないといけないのですが、関所破りをした後なので少し気まずいですし、その間ずっとまふかさんに待っていてもらうのは流石に非効率的なのですよね。


「それじゃあ適当に動画の編集でもしておくわ、溜まっている分が結構あるし…その後なら離脱制限(クラン脱退後24時間)も解除されているから、それまで自由行動っていう事でいいんじゃない?」

 との事で、夕食後くらいに改めて合流しましょうと、私達はお互いの用事を終わらせるために一旦別行動をとる事になりました。

※活動報告の方にも上げる予定ですが、パソコンのデータ移行等の諸々作業により1週間ほど更新が停止します。作業予定日数は2~3日予定ですが、他の不具合が出て来ていたら数日延びるかもと言う感じで、一応11月6日から再開予定です。


※誤字報告ありがとうございます(11/4)。

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