271:繋がった
大木の内部をくり抜き造られている『エルフェリア』の宿屋の一室、そんな部屋には閉塞感を感じさせないようにという配慮なのか大きな窓がつけられていたのですが、まふかさんの居る部屋は折角良い天気だというのに分厚いカーテンが閉め切られていました。
「ふっ、んッ、はッ…はぁぁ…」
そんな薄暗い部屋から微かに聞こえてくるのはくぐもり抑えられた声だったのですが、その音の発生源であるベッドの上にうつ伏せになり枕に顔を埋めていたまふかさんが何をしていたかと言うと……1人でお楽しみ中だったみたいですね。
「あぁ、あ゙あ゙ー~……」
何でも私の声を聞いたら身体が疼いてしまい、待っていても全然来ないので少しだけと思いついつい始めてしまったとの事なのですが、すでに何度かいった後なのかシーツは恥ずかしい染みや滴る汗でぐっしょりと濡れており、風を纏いフワフワと浮いている筈のプラチナブロンドも滴る汗に張り付き浮力を失っていたのですが、まふかさんは汗だくである事を気にした様子無く、枕を噛んだまま乳首を転がし皮ごしにクリ〇リスを優しく弄っていました。
「ぐっ…ん、ぅん…」
その指の動きに合わせてまふかさんの呼吸が荒くなるのですが、枕に顔を押し付けているのでその息遣いはくぐもっていて、その息苦しさが逆に昂らせるのか頭の上の狼耳やパチパチとした尻尾が気持ちよさそうに揺れていて、その蕩け切った顔はファンの人達に見せれないようなだらしないものだったのですが……そんな状態で身体を揺するとパチパチと【狂嵐】の電気が舞い、跳ねます。
しかもベッドに敷かれているシーツは『エルフェリア』の特産品であるザラリとした布で、植物の繊維で編まれているので通気性は良いものの肌触りが少し悪く、そんな物に豊満な巨乳を押し付けていると両乳首がザリザリと刺激されてしまい、擦れた所がパリパリと暴れてまふかさんの身体の深い所を刺激して蝕んでいました。
「んっ……」
布地に押し付けるだけで軽くいってしまっているのか何度か身体を震わせているのですが、気分が高まるとより大胆になって来たのか、撫でるようにクリ〇リスを愛撫していた指を離して一本だけ中に挿入し始めたのですが、まふかさんは浅い所をクチュクチュと弄り楽しむ派のようで、あまり奥には入れないようですね。
「はっ…あぁ……ユリ、ェル、なんで…いっつも…」
とはいえ今のまふかさんは指先に【狂嵐】が乗っていますからね、入れた指を動かさなくても膣内は常に低周波のような電気に犯され身体がピクピクと跳ねており、見た目以上に強い刺激に襲われているのかもしれません。
何を想像しているのかまではわかりませんが、ある程度刺激に慣れたところで恐る恐る指を動かし始め、呟き募る感情のままに指先でクリ〇リスを擦りながら中をゆっくりと弄り、時々手のひらで下腹部を押すように腰をへこへこさせると【狂嵐】の電撃で子宮が圧迫されているようで、現実では体験できない刺激にまふかさんの身体が震えました。
「お゙っ、お゙っ、イッ…ん゙ぐぅ…ゔ!!?ぉん゙ぁ゙あ゙、お゙お゙お゙お゙お゙!!?」
そんな事を続けていると身体の奥底から湧き上がるような呻き声を漏らし始め、それ比例するように股間に伸びた指の動きと水音は一段と大きくなり、反射的にその刺激から逃げようとするようにまふかさんの腰が上がっていくのですが……もっと深い刺激を貪りたいとでもいうように執拗にクリ〇リスを苛め続けて自分で自分を追い詰めてしまいます。
「ふあっ、ぁ゙あ゙あっ!!?ーーッッぁ!!!?」
そうして耐えきれなくなった感情が一気に爆発するとまふかさんは枕に顔を押し付けてくぐもった叫び声をあげると、快楽ホルモンに溺れているかのように飛び散る愛液がシーツを汚していくのですが……今のまふかさんにそんな事を気にしている余裕は無いようですね。
ピンと伸ばした足先がピクピクと気持ちよさそうに震えて痙攣していたのですが、そのままガクガクと身体を震わせ複数の波が通り過ぎた後に……くたりと身体を弛緩させていました。
「ふー~…ふー~……」
今回はあまりにも深いところまで堕ちたのか、その後の動きはノロノロとしていたのですが……そんな風に1人で頑張っている部屋の窓のカギを【オーラ】で無理やり開けて侵入した私は、部屋の中に充満するまふかさんの匂いにくらくらしました。
「ッ!?キャ……ッ」
いきなりガチャリと窓が開いた事にまふかさんは慌てて顔を上げて可愛らしい悲鳴を上げかけていたのですが……壁は分厚いですが完全防音という訳ではありませんからね、即座にその口を手で塞いでベッドの上に仰向けになるように押し倒し、私は手と尻尾と牡丹の触手を使ってその動き止めます。
「……!?」
まふかさんは瞬時に反撃をしようと握りこぶしを作っていたのですが、押さえ込んでいるのが私だと知ると身体から力を抜き、それから赤面してばつが悪そうに上目遣い気味に睨みつけてきながら押さえられている口元をフガフガさせていたのですが……そんな可愛らしい仕草を見せられてはぐつぐつと煮え滾るような感情に蓋をする事が出来ません。
湧き上がる薄昏い感情にどこかの誰かが『おい、ちょっと待て…』と言っている気がするのですが、そんな幻聴はドキドキする心臓の音に掻き消されていき、牡丹に完全掌握してもらって何とか制御していた【淫装】との接続がプツンと切れて……いえむしろ新しく繋がったような感覚と共に知覚範囲が一気に広がったような気がしてその変化に戸惑いはしたのですが、今はそれより……。
「…まずは精気をください」
こんな状態で我慢が出来る訳がありません。
「ぷー…」
牡丹だけが冷静に呆れたようなため息を吐いていたのですが、散々【淫装】に弄り回された私の身体は発情しきっていますし、そんな状態で何とか頑張って『エルフェリア』の監視の目を搔い潜って待ち合わせ場所まで帰って来たと思ったら準備万端のまふかさんが居て、そんな状況ならまずはいただきますよね?いえむしろいただかないというのは不作法というものです。
「え、ちょっと…え、なに…これ?」
私は『翠皇竜のドレス』を展開して、左右一対のスカート翼を二つに割ってまふかさんの両手両足を固定し持ち上げたのですが、いきなり動き出した内側が肉壁のようになっている『翠皇竜のドレス』にまふかさんは驚いて、私も思い通りに変形して動いた『翠皇竜のドレス』に驚いたのですが……大の字で固定されている全裸のまふかさんの前では些細な事ですね。
きっと閾値を越えたと言いますか、渇望からドレスの操作能力が覚醒したのかもしれませんが、そんな事より私の頭の中を占めているのは目の前にある美味しそうなご馳走をどうしてくれようかという事だけです。
「これだけ濡れていたら、前戯は必要ないですよね?」
いったばかりなのですから本当ならもっと優しく扱うべきなのですが、私の身体は【淫装】によって散々弄り回されてお預けをくらっている状態で、頭の中はグチャグチャで理性の箍が弾け飛びそうになりながら股間からは愛液が垂れ流し放題になっていて、お腹がすきすぎていてどうにかなってしまいそうです。
「ちょ、ちょっと待ちなさい、あんたいい加減に…ってか何か怖……ぁああッ!!?」
流れる汗とむせかえるような匂いに昂ってしまい、私はまふかさんの懇願を無視して容赦なく尻尾をぶち込み、脳天に突き刺さるようなその挿入の刺激だけでいきそうになってしまったのですが、流石に入れただけでいくというのは情けないので歯を食いしばって耐えました。
「ひっ、イっくっ…イってるのに、なんれ…あ゙っ、こんなにッ!?」
ただもうすでに何度もいっているまふかさんは耐えきれなかったようで、突き刺した尻尾の先端……蕾の部分の花びらがトロトロに蕩けた襞を一撫で一撫でする度にいき続けているようで、目を限界まで見開いて強烈な刺激に溺れながら口をパクパクと開閉させていました。
「まっへ、ちょっ…あ゙、とまっへ、し、ヌ、これ…」
「大丈夫、です…ちゃんと、気持ちよく…しますから…」
言う程私も余裕がある訳ではなく、先端の蕾が捲れる度にまるでクリ〇リスの皮が捲られるような刺激が脳天に突き刺さり、そこから粟立つような感覚が全身に広がり溢れます。
締め付けてくるまふかさんの膣内は私を激しく責め立て、甘く蕩けるような背徳感をどろどろに溶かしていくのですが、今は【狂嵐】の影響で挿入したところがパチパチと弾け、私の尻尾を搾り取ろうと躍起になっているように膣内が締まり蠢きます。
「はっ、あぁ…」
荒い呼吸と湿った体温、抜く時も私を離さず絡まりついて来るまふかさんに腰が抜けそうになりました。
そのまま零れ落ちる嬌声を掬い上げるようにまふかさんの顎から垂れる涎を舐めとり、唇を啄み貪り合う様に舌を絡め合いながら唾液を交換すると、歯をなぞるゾワゾワとした感触だけで軽くいってしまいそうになります。
抱き寄せればお互いの胸が潰れて震え、腰の後ろに回した手がまふかさんのお尻を撫でると触れた場所がパチパチとしたのですが、その刺激をおすそ分けするようにゆっくりと撫でる場所を広げるとまふかさんの身体が跳ね回り、お腹をぶつけるように腰を振るだけで子宮が揺さぶられました。
「ちょ、ま…なにこれ…ッぁ…あ゙ぇ…っ!!?」
絡めるドレスのトロトロした部分でまふかさんの肌を舐め上げると、本当に私がまふかさんの全身を舐めとっているような感じがするのですが、それが複数個所同時に舐めとっているような感じなので、自分でも意味が分からなくなります。
どうやらドレスで拘束してまともに身動きできない状態というのがまふかさんの感度を高めているようで、暴力的な濁流に流され白目を剥きかけていたのですが……どこまで耐えられるのでしょうね?
「まふかさんは、ここが気持ち良いんですよね?」
もう何度目かの逢瀬でまふかさんの弱い所は把握済み、探るような指使いによる反応とパンパンという肉体と肉体が当たる感触がまふかさんを犯している感を際立たせ、飛び散る汗の匂いがまふかさんとしているのだと実感して、それは満たされるような痺れる感覚でした。
「はぁ…ッ…いっしょに、いっしょ…に、イ…」
そんな状態でまふかさんの媚びっ媚びっの甘い喘ぎ声と淫らな身体が射精を促して来ていて、私の方もそう長くはありません。
「っ…イく…っ、一緒にぃぃッ!?」
私の囁きにまふかさんの中がキューっと締まり、それに【狂嵐】が乗り私の尻尾をきつく締めあげてくるのですが、そんな抵抗を押し退けるようにミチミチと尻尾を押し込み先端を押し付けるように子宮口にディープキスすると尻尾の付け根から先まで何か熱い物がせり上がっていく感じがして、頭がおかしくなりそうでした。
「ふぅあぁあああああっ!!?」
「あっ、あ゙っ…あ゙あぉお゙お゙お゙お゙ッッ!!?」
男性の射精の場合は精巣から陰核まで数十センチであり吐き出される精液も3ミリリットル程度なのですが、私の尻尾に溜まっている射精感を伴う媚薬の噴出は下手したらリットル単位であり、距離は腰から尻尾の先のメートル単位です。そして出している間はずっといき続けているような感覚が続き脳が焼き切れそうで、凄まじい射精感と共にまふかさんが溺れるくらいの液体をびゅるるると放った解放感に頭の中が真っ白になります。
そうして何時まで続くのかわからなかった私の放ったドロドロがまふかさんのお腹の中をパンパンに満たして溢れると【搾精】していた私のお腹も膨れたのですが……精気を搾り取りすぎたせいなのかまふかさんはビクンビクンと痙攣したまま白目を剥いてしまい、カクンと落ちてしまいました。




