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第47話 ルナ先生のご奉仕メイドな1日 その2

 朝食をイチャイチャしながら食べ終わると次はルナがマッサージをしてくれると言うのでベッドにうつ伏せに寝転んでいた。

 いつもは服を脱いで、ということではないのだが今回は盛大に癒してくれるらしく上半身裸な状態だ。


「ご主人様の裸……」

「ルナさーん? 帰ってこーい……」


 俺の裸なんて見慣れてるだろうに。服ボロボロになることなんて日常茶飯事だろ。腕スパーンとかするくらいだしな。


「はっ! つ、つい見惚れてしまいました」

「流石に俺の裸でテンションは上がらないだろ……」

「で、ではご主人様は私の裸を見ても何も感じませんか?」

「そんなことねぇな。うん、なんかごめん」


 俺の言ってることが悪かった。確かに逆の立場でルナの裸を見せられると興奮する。仕方ないだろう、恋人なんだから。


「で、ではマッサージしていきますね」


 ルナが俺の肘から肩へ、肩から背中へ、背中から腰へと順に撫でていく。気持ち良い。自然と身体の力が抜けてくる。


「どうですか?」

「気持ち良い……」


 やはりルナのマッサージは上手いな。気持ち良過ぎる上に地肌に直接してもらっているせいか柔らかい指先が触れるだけでドキドキする。


「ご主人様が癒されてくださって私も嬉しいです」

「最高だ……もうルナ無しでは生きていけない……」

「な、何を言ってるんですか突然……」


 ルナが頬を赤く染める。照れ顔が可愛い。


「ってこれ初めてマッサージしてくれた時にも言わなかったか?」

「確かにそうですね。……ふふ、ご主人様はあの時から変わっていらっしゃらないんですね」

「そんなことねぇよ」


 そう、そんなことはない。同じ時間を過ごしてきた。色々な感情を知っていった。誰かと過ごすことの意味を見つめ直したり生き方を変えていったり。

 あの時の俺を今の俺が見たらどう思うだろうか? 多分軟弱で何事に対しても臆病で逃げていると感じるのだろう。


「ですが私はあの時から変わってませんよ。私もご主人様無しでは生きていけませんから」

「それもないだろ。あの時は本当に俺のこと好きだったのか?」

「それは……」


 言葉に詰まらせる。そりゃそうだろう。ルナは精霊、人間に酷い扱いを受けるような種族だ。人間のことを悪く思うのも仕方のないことだろう。


「もちろん気にはなっていました。心がとても綺麗でいきなり絶対服従の任を解かれてしまうくらいの方でしたから」

「まぁそういうの俺は嫌いだからな」

「重々承知してます」


 重々承知出来るくらいにはやっぱり関係性は変わってるじゃないか。


「俺は変わってると思うんだけどな。あの時の比じゃないくらいルナのこと好きだしな」

「ご主人様…………。はい……私もあの頃なんかよりもっとご主人様のことが好きです」


 こうやって変わっていったものを再認識していくんだろう。それが良い方向か悪い方向かは分からないが今現在の俺が満足をしているのならそれが答えだろう。


「確かに変わっているんですね」

「だろ?」

「はい。ですがとても嬉しい変化です」

「そうだな」


 ルナも俺と同じ感想を抱いたのか幸せそうに微笑む。そういう表情を見せられると俺も頬が緩んでくる。


「あ、すみません。手が止まってしまっていました」

「気にしなくていいって。むしろしてくれる方がありがたいからな」


 ここでやっぱりやめると言われても俺に拒否権はないだろう。まぁルナのことだ、やめるなんて言わないだろうけど。


「ご主人様……その、少し新しいことを試してみてもいいですか?」

「新しいこと? 別に構わないが……」

「ありがとうございます。少々お待ちください」


 ルナが部屋から出ていくと妙に寂しい。なんだろうかこの放置プレイ。上半身裸でうつ伏せの男が女に逃げられたみたいになったんだが。泣きそうなシチュエーションだな。


「お待たせ致しました」


 ルナはいつも外に出る時に使う鞄を持ってきていた。そんなの持ってきて何する気なんだ?


「えっと……」


 がさごそと鞄の中に手を入れたルナは何やらボトルのようなものを取り出す。何かの液体? 飲み物とかそんなのだろうか?


「あ、こちらマッサージ用のオイルです」

「そんなのがこの世界にもあったんだな」

「は、はい。その……そういった大人なお店もありますので」


 そうなのか。まぁ確かにこの世界でもそういうのはありそうだな。というかそういうの利用する奴も多いだろう。彼女がいたところで行っても許されるわけだしな。


「ご、ご主人様もご利用なされているんでしょうか?」

「いや、全く。というかお前ら以外抱く気ないしな」

「そ、そうですか。よかったです……」


 今更そんなことで安心されても困る。こいつらはもっと俺に愛されてるということを自覚するべきだ。


「で、ではオイルマッサージしていきますね」

「あぁ」


 ルナがボトルからドロリとした液体を手のひらに落とすと両手を擦り合わせて摩擦を加える。人肌に温めているんだろう。


「少し冷たいかもしれませんが我慢してくださいね?」

「氷魔法に比べりゃマシだろ?」

「確かにそうですね」


 ルナが俺の背中にオイルを塗り始める。人肌に温めたお陰なのかルナのさするような優しい手つきのお陰なのか気持ち良い。


「ちょ、ちょっと失礼いたしますね?」

「ん?」


 ふにょんと何やら腰に重みが掛かる。ルナが馬乗りになって乗ったようなのだがこの柔らかい感触は……その、尻だよな?

 確かにルナの体型はボンキュッボンだ。尻も大きめの安産型だし柔らかいのは既に知っているが……。

 なんというか無防備過ぎないかこのメイドさん……。なんとなく色々と心配になってきたが……。


「なぁルナ」

「はい?」

「このマッサージ、俺やアスール達以外にはするなよ? ムイとかミケラも駄目だぞ?」

「は、はい。もちろんご主人様だけですが」


 いや、アスール達はいいんだが。女の子同士だし加えてよく百合百合してるもんな。主に俺とのエッチの時。


「アスール達は駄目なのか?」

「いえ、駄目というわけでもありませんし頼まれればやりますが……。どちらかというと私達はやってもらうよりご主人様と触れ合った方がリラックスできますので」

「そうなのか」


 俺といてリラックス出来るのならそれでもいいんだが。しかし……そうなるとだな。


「俺もマッサージ覚えた方が良いか」

「ど、どうしてですか?」

「ん? こんなに気持ち良いのを独り占めするのも申し訳ないだろ?」


 ルナの気持ち良いマッサージを覚えれば他の人にも出来る。もちろんルナ含めてな。


「確かにその通りですが……」

「何よりルナにやられっぱなしっていうのもな。俺がルナにお返ししたいっていう意味も込めてな」

「そ、そんな……私は楽しくてしてるだけですよ……」


 照れた様子のルナが可愛い。やばいなこの人。こんな可愛くて綺麗な人が俺の恋人とか世の中幸せと不幸の帳尻を合わせてくれてるんじゃなかろうか?


「俺もやれば楽しくなるかもしれないだろ?」

「確かにそうかもしれませんが……」

「今のところ俺に出来るのは髪を梳くことくらいだからな」


 日本で取り繕ってわざわざ覚えた技術だ。利用しない手は無いだろう。むしろルナ達の為に使わないと俺の気が済まない。そもそも育ての親とはいえあのクソババアのご機嫌取りに覚えたのが理由ってのが納得いかない。それならまだルナ達と会った時にやってあげられるって理由の方が俺としては納得出来る。


「確かにご主人様にしていただけるととても気持ち良いです」

「気持ち良いなら良かったが……」

「どうかなさいましたか?」

「いや、アスールがな……」


 あれはアスールの髪を梳いた時のことだ。まぁいつも通りの日常ではあるんだが。


「こほん。『…………刀夜の手が気持ち良い。……欲情した』とか言ってたから」

「今のアスール様のモノマネですか?」

「…………自分でも似てないとは思ったからあんまり指摘しないでくれ」

「す、すみません……」


 くそ、恥ずかしい。真似なんてするもんじゃなかった。


「とりあえず何やら俺の手櫛は欲情させるらしい。多分冗談だと思うが……」

「あ、い、いえ、冗談じゃないかと思いますよ?」

「え」


 マジで? 俺の手って触った相手を欲情させる能力でもあるのか? なんて無駄な能力だよ。


「その……実際に気持ち良いですので」


 ルナさん……それ自分が欲情しましたって言ってるようなものなんですが。これは俺は触れない方が良さそうだな。


「あ、し、指圧致しますね」

「あ、あぁ」


 無言でいるとルナが恥ずかしそうに話を変えた。耐えられなかったのだろう。

 ルナが俺の背中を軽く指で押してくれる。相変わらず力加減が絶妙で上手い。痛くなく普通に気持ち良い。


「強さはこのくらいで大丈夫ですか?」

「あぁ、気持ち良い……」


 眠くなってくるなこれ。気持良過ぎる。

 ひとしきり肩や背中を終えると次は腰だ。そして腰も同じように終えると上体を起こす。


「おっと、オイル拭き取らなきゃならないんだったか?」

「あ、いえ。拭き取る必要はありませんよ?」

「そうなのか?」


 普通は拭き取るものだと思ってたが。


「はい。オイルにもリラックスの効果はありますから。肌に吸収させることで効果があるらしいです」

「そうなのか。とりあえずじゃあこのまま放置だな」

「そうですね。すぐに乾くと思いますのでその間は足のマッサージを致しましょう」


 どうやら足もしてくれるようだ。どの道乾くまでは服も着れないしな。申し訳ないがお願いしよう。


「足を広げていただけますでしょうか?」

「あぁ」


 足を広げるとルナが股の間に入る。そういや正面からだと胸が揺れまくってたんだよな。眼福だったが……。


「…………その、ご主人様は揺れるおっぼいが見たいですか?」

「……まぁ本音を言えばだが」


 ここで嘘を吐くことも出来たがそれだとルナに魅力がないみたいになってしまって嫌だった。そんな誤解をされるくらいなら俺は羞恥心を選ぶ。


「そ、そうですか……。で、ではその……大丈夫です」


 ルナは俺の股の間から抜け出すと正面に見据える。う、うん……これはその……ガン見しても怒られないということだろうか。

 しかしメイド服に加えて爆乳というこのシチュエーションはマズイ。俺にとっては一番効果的な攻撃だ。


「で、ではやっていきますね。こちらもオイルを使用致します」

「お、おう」


 ルナがオイルを手に塗ると優しく足に塗り込むようにさすってくれる。少しくすぐったくもあり気持ち良くもある。気持ち良くもあるのだが。


「…………」


 やはり揺れとる。ちょっと動くだけでそんなに揺れるものかね。いや、分かってる。それだけルナの胸が凄いことは。


「す、少し恥ずかしいですね……」

「お、おう……悪い……」


 そ、そうだよな。マジマジ見るのも悪いよな。と思いつつもつい見てしまうくらい揺れてるわけだが。


「あ、あの、そんなに気になるのでしたら触りますか?」

「え」

「あの……おっぱいです……」


 マジかよ。いや、駄目だな、それだともうこのままエッチということになってしまう。それは風呂の時にしてもらおう。


「いや……今はやめとく」

「そ、そうですか……」


 なんで若干残念そうなんだろうか。勘違いしそうになる……いや、これは勘違いなのか? ルナもしたいと思ってるだけじゃないのか?

 そう言うと多分乙女心的に怒られそうなので口には出さないが。いや、ルナの場合は怒ると言うよりは恥ずかしがってワタワタするか。


「その……夜にな?」

「あ、は、はい」


 これくらいのフォローでいいんだろうか。まぁルナが満足そうだし別にいいか。

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