第7話:あにははは
え、タイトルが意味不明?
まぁ読めばわかります。
それと、もうわかってると思いますがサブタイトル変更(付けたし?)しましたんで。
それでは第五話です。
じゃ、どぞー。
前回に引き続き、綾です。
…なんかこう言えってどっかから声が聞こえました。誰だったんだろ?
で、今は水着に着替えて砂浜にいるんだけど…
「「やべっまぶしい!綾ちゃん楓ちゃんぐっじょ〜ぶ!!!」」
私の観察対象である変態二人が、死ぬんでは?と思うくらいの鼻血を出して吹っ飛んでいった。
…二人とも大丈夫なんだろうか。
「変態どもめ」
ナイス幽…魔…?幽魔、結構いい体してる…。わわわ…やばいって………ブハッ!!
「うわっ、綾と楓も鼻血が!だ、だいじょぶか?」
「「う…らいりょうぶ(れふ)…」」
刺激が強いわよ…。ん?楓ちゃん?
はい、只今ビーチパラソルの下、楓ちゃんと休憩中です。
どうしよ…楓ちゃんひょっとして……思い切って聞いちゃう?いやでも友達だし…
「私もう行きますね」
「あ…」
行っちゃった…タイミング逃したぁ。私の意気地なしっ!
「綾ちゃーん!飛び込み台行くぞう!」
あ、そだった。すっかり忘れてたわ。あれ?あにさんも颯太も生きてる…あんな血出てたのにスゴッ!
「今行くわ!」
そうだ、颯太とあにさんを観察するんだった。どうやって飛び込むか見せてもらうわ!
――――――――――
飛び込み台の前に着きました。飛び込み台は少し沖の方に進んだ所にありました。目の前に長い梯子。周りには私たち以外誰もいない。飛び込むとこはどうなってるのかと上を見上げる…しかしてっぺんは、はるか遠くにかすかに見えるだけだった。
―――なにこれ?高すぎない?
「お、おいこれ高すぎねぇか?」
幽魔代弁ありがとう。
「えーとですね。ここの飛び込み台は世界一高い飛び込み台だそうです(パンフレットを見る楓)」
「超インパクト!!」(幽魔)
「ま、まぁいいわ。でもこれ落ちたら死ぬんじゃ…」
「だいじょぶ。やばくなったら女の子たちは兄が助けるさ」
『オレ(僕)らは!?』(野郎共)
「男だろ?」
「いや、男とか関係なしに危ないから!」
…がんば。
――飛び込み(兄の場合)
「じゃ、兄から行くぞ」
あ、あにさん怖くないのかしら?
「ふっ、兄を見くびるでない。こんなもの屁でもないわ」
心を読んだかのような返答を返すあにさん。
「あんた誰?」
それにつっこむ幽魔。
「いざ行かん!」
―ヒュンッ―
『消えた!?』(一同)
き、消えたわよあにさん。どこに…
「おーいここだー!」
上るの早っ!
「いっくぞー!」
え、もう?
―ズギューン!……ドガーン!!……ブスッ!!!…―
え?何の音って?私もよくわかんなかったけど、あにさんが飛び、ズギューン。水面に落下、ドガーン。何かに刺さって、ブスッて感じだと思う…。
え、何かに刺さった?
「ブハッ…イデェー!!!!!」
あ、出てき…プ、ギャハハハハハハ!…
…プクク…私ったらはしたない声を。
はい、すいません、説明します。
まずズギューンで次にドガーンです。で、最後のブスッですが…、出て来たあにさんの顔中、いや体中に、なんとびっしりとウニが刺さっているではありませんかっ。プクク…思い出したらまた笑いがこみ上げてきた…。
「プ…だいじょぶか兄ハハハ!」
「笑うな、俺は『あにははは』なんて名前じゃねえぞ」
ぷ…『あにははは』って…クスクスクス…
「あれ?兄の名前って何だっけ?」
「実の兄の名を忘れるとは………れ?…お、思い出せん。なぜだっ!」
<(ボソッ)それは私が名前考えてないからですよーん。にしても『あにははは』…プクク…>
「やっぱ兄でいいじゃん。にしても兄。なぜお前ピンピンしてる」
「兄だから」
『いみわかんねぇ!!』(一同)
ちょっと長くなりそうなので一旦ここで切らせてもらいます。
あにははは。わかりましたか?
ただそれだけで、サブタイトル決めました。スイマセン…。
あと、気づいた人いるかもしれませんが、
今回の話で尋が一言も喋ってなかったのです!
書き終えてから気づいたのですが、存在をすっかりわすれてました。ごめんね尋。