第20話:入れ替わりin夏祭り[その2]
ねむい…あ、スイマセン。
第20話です。…あれ?なんかいやな予感…
と、とりあえずどうぞ。
<えー…前回に引き続きお祭りだー!!!今日は花火なんか見てほのぼの…みたいな感じに――>
≪ふふふー…この小説僕がのっとった〜≫
<うわっなんだなんだ!?またあれか?その口調からして尋…いや、さすがにあいつもこんなとこまで来れない筈…>
≪僕はねぇー…≫
<わかった!HIROとか言うつもりだろ!>
≪わかってるなら話が早い。というわけで作者退け≫
<え!?なにする気!?>
≪『まいんどこんとろーる』さー≫
<ひらがな表記だけど怖っ!?……うわぉっ!?>
……………
≪ふふふー…作者もとい今は尋ですー。普通の祭りなんてつまらないよね。というわけでこの世界の神になった僕がめちゃくちゃにしてやろうではありませんかー………………………拍手は?≫
≪……うんうん。それでいいよー。では僕が書き換えた本編へどうぞー≫
――――――――――
<夏祭り続き(改訂版)>
「……次どこ行く?祭りったて後は花火見るとかそんなもんだもんなぁ。でもまだ時間あるし…」
「僕がいいとこ知ってるよー?」
「ホント尋?じゃぁ連れていきなさい」
「おっけー」
ふふふー…HIROと同期完了してことの経緯理解しましたー。何が起こるかお楽しみにー。
「おい、どこ行くんだ?」
「秘密だよー」
「…なんか怪しいな」
む、ゆうくん…なんでこんなとこだけ勘が働くんだろうね。綾ちゃんかわいそ。
「まぁ、面白い所ってことだけは保証するよー…あ、忘れるとこだった。ちょっとまっててー」
「あ、尋様。俺もご一緒に――」
「いや、いいから。待っててー」
<尋はちょっと用事があるからゆうくん視点でどぞー。あ、これから<>が出たらHIROのセリフだからヨロシクー>
……なんだあいつ。妙ににやにやしてたな…なんかやな予感がする。
「(ぼそっ)あの…大地さん?尋、何企んでませんでした?」
「わかりません。なぜかさっきから尋君の心が読めないんです。ノイズが入って…」
「兄もさっきから力の衰えを感じるぞ。…こんなの初めてだ」
「なんだそれ!?なにが起こって――」
そのとき放送がかかった。
『えー、お祭りに来てるみんなー。神ですー』
神!?
なんだ!?この声は…んー変声器が使われててよくわからない………神だと!?
「ゆ、幽魔?なんなのこれは?」
「オレに聞くな。俺も訳がわからないんだよ」
…オレの見える範囲の人はみんな同じ胸中だろうよ。
『みんな中央広場にお集まりをー。来なかったら…どうなるかなぁ。ふふふー……』
…皆さん、変声器を通した声を想像してみてください。そして、その声に「ふふふー…」と言わせてみてください…
―ちょー不気味…―
…行かなかったらどうなったもんか知れたもんじゃないのでオレらは言われたとおり中央広場に来た。広場は…500人か?それくらいの人でごった返して凄い事になっている。
「ぅ…狭いです…尋君どこぉ…」
楓がなぜ「どこぉ」なんて言って泣きそうになっているのかわからないが…ホントどこいったんだ、あいつ。
「うわっ退きなさいよあんた!ひゃっどこ触ってんのよ!!!」
―ドゴッ―
…どさくさに紛れて痴漢をやらかしたどあほうが綾にぶっ飛ばされた。…相手が悪かったな痴漢Aよ。
『みんな集まったかなー?』
いや、だから怖い…もといキモいって。なんだそのスローリーな喋り方は?なぁ神様よ。
『そこの鈍感イケメン少年ー。神を侮辱したら天罰が下るよー?』
誰だよ鈍感イケメン少年って。もったいないなそいつ。
―ひゅ〜…―
「ん?なんの音――」
―カァァァーン!!!―
「イダァ!!!」
空から盥が……古いだろそれ。つーかオレか鈍感イケメン少年!?
『みんな気をつけてねーさもないとそこの鈍感イケメン少年みたいなことになるよー。…それじゃあゲームを始めようか』
「ゲームっ!?」
お、颯太いたのか?は、ゲーム?
『とりあえずみんなには変身してもらうよー』
「変身!?」
…そのとき空にオーロラが現れ、どんどん近づいてきた。
「うわっなんだ!?」
―ゴゴゴゴゴゴッゴ…―
何「ゴッゴ」って――うわぁぁぁ!?
「…うぅ…痛ってえな…」
あれ…オレってこんな声高かったっけ?
「う…痛いわねーもうっ!」
なんだ?オカマかこいつ。男のくせして……え?
「…え?」
「オレ!?」「私!?」
そこにいた男(おかま疑惑)はオレだった。少なくとも外見は。
『えぇぇぇーー!!!』
そして広場にいた人みんながそう叫んだのだった。
HIROですー。
ふふふー…面白くなってきたでしょうー。
どうするのかなぁみんな。