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第19話:入れ替わりin夏祭り[その1]


 はい、タイトルの通りです。


 でも、実際今日はクリスマスイブなのに夏祭りの話を書いてる私って……季節の設定ミスったか?…でも、そのまま冬にしてたらすぐに受験で『完』…みたいな感じで終わっちゃうし…。

 

 まぁ結局これがベストかな?と思っている作者がお送りしますのは『ぶっ飛んだ青春送ってます』でございます。


 長くなっちゃった…ではどうぞ。


「幽魔ー!次はわたあめ三個」


「ユウ!俺はたこ焼きっ」


「僕はチョコバナナー」


「ごめんなさい幽魔君。私も尋君と同じので……うっぷ…」


「兄は、あそこで焼きそば焼いてるお姉さんプリーズ」


「ツッコミ。オレの分はいいから尋様にあの金の延べ板を」


「あー…私はもういいです」



 うぅ……財布がどんどん軽くなってゆく(泣)な幽魔です…。



 無理な注文してるやつが約二名。大地さん…あなた優しいですね。みんな見習えや。遠慮という言葉の意味を一から十まで教えてもらえ!



 ま…もうわかった人もいるかもしれないけど、今オレたちはお祭りに来ています。この町は祭りも有名で、今回の旅行の目玉でもあった。…んだけど――




<回想入りまーす>



「幽魔!あんたのせいで商品もらえなかったじゃないの。弁償しなさい」


「いや、俺と颯太だけであの二人と戦えっていうこと自体が無理なことであってだな――」


「二人?人じゃなかったでしょ、あのタコのあしに頭をくっ付けたやつ」


「あ、いやその……は?タコの足?」


「似たようなもんでしょ」


「いや、似て非なるもの…とも言いがたいほどのかけ離れようだと思うぞ、オレは」


「それはどうでもいいの!弁償よ弁償!」


「なんでオレが。逃げたお前たちが悪いだろ」


「言い訳は聞きたくないわ。強制よ。拒否権なし」


「なんで――」


「みんなになんか奢りなさい」


「そんなのやる義務はn――」


「拒否権なし!」


「!!……っ」




 


 ――はい、そういうわけなのです……つーかおいっ!



「綾、おまえそれ何個目だ?…颯太、てめぇ自分で買いやがれ!…あと、尋、お前も綾といい勝負なくらい食いまくってるだろぉが!!………楓はなんでさっきから尋とおんなじやつを無理してでも食う?…いや、それよりなぜ大地さんと忍者野郎が!?で、図々しくも忍者!なぜおまえにも奢らにゃならんのだぁ!!!」


「俺は尋様の付き人なのだ」


「……ぜー…ぜー…まぁそれは百歩譲って気にしないとしても、金の延べ板なんてあるわけねーだろ…(セリフが長すぎて息が切れた)」


「あれ」


「むっ…なんだよ……………!?」


 あったーーー!?


 な、なんで?なんで屋台にそんなちょー高価なもんが!?


「買え」


「無理だって!!」


「おーい。兄のお姉さんは――」


「それも無理だ!お金で買えない価値があんの!プライスレス!」






―――――――――― 



 


 …はぁ。なんとか金の延べ板とお姉さんは買わずにすんだ。阻止するためになんか変なこと言った気がする…ま、それは忘れよう。


  オレの財布がいまいましい程にかるーくなったことに変わりはないのだ。…はぁ…。



 そんなわけですっかり包帯もとれたオレは今、祭りに来てるのだ(「直るの早いな」とか言うな)。



「あ、金魚すくいやりましょ」


 金魚すくい?まぁ祭りの定番だな。


「やれば?」


勝手にすくってりゃいいだろ。


「驕りなさい」


「字が違う。オレに思い上がった態度をしろと言うのか。もし、同音異義語のあれのことを言いたいんだったら、やだ」


「えー…じゃぁ颯太?」


「俺!?俺も無r――」


「拒否権はないわ」


お前それ気に入ったのか?とんでもなく自己中心的だな、おい。そして哀れなり颯太。







「とりゃっ……あぁ〜逃げられたぁ」


「えいっ……あぁ…」


そんなこんなで金魚すくいを始めた綾と楓。…ヘタクソだな二人とも。


「せっかく俺が払ったんだから一匹は獲ってくれよ…」


 見てらんねぇな。


「おい、かしてみ」


「え?…うん…。そんな出しゃばっといて獲れなかったとか言ったら承知しないからね」


 …承知しないでなにするつもりなんだか。ふっ…だがしかし、見ているがいい。


「………」


「何やってんのよ。早くしなさいよ」


「うっせ。コツがあんだよ」


 ………今だ!!


「うおりゃぁっ!!!」


「おぉ〜…」


 ちゃぽん…とおわんに金魚が入る。


「…す、すごいわ幽魔。こんな特技があったのね………地味だけど」


「おい、最後になんかいったろ」


 まぁいい。どうだ手馴れたもんだろ。でも、だからってそんな何度も何度も練習したとかいうわけじゃないのさ。さっきも言ったが金魚すくいのコツってのがあんの。ふふふ…知りたいか?……あ、そうでもない?いや、言わせてもらおう。


 

 

 コツ1、「ポイを水に漬けるときはいっきに全面をつける」


 あ、いっきにっつってもそうっとだぞ、そうっと。そうっとだけど、すっと一気に!その方が、紙の強度は強くなるのだ。ポイがやぶれないように少しずつ水に漬けている人をよく見るけど、それは間違いだ(今はっとなったやついるだろ)。濡れている面と濡れていない面との境目が破れやすくなるんだよ。



 コツ2、「金魚を追いかけない」


 素人はすぐに金魚を追いかけてしまうが、さっきの俺のように金魚の動きをある程度予測して、自分のすくう範囲に入ってくるのを待つ。焦りは禁物だ!獲物を狙う狼のごとく、息を殺してじっとチャンスを待つことが大切なんだよ。



 コツ3、「紙に水圧がかからないように斜めに入れる」


 気を付けなければいけないのが、ポイを水に入れたり出したりする角度。

できるだけ紙に負担がかからないように、ポイは斜めに差し入れること!このとき金魚のしっぽからではなく、頭または側面からすくうこと。

 特に気を付けなければいけないのが、金魚を紙の上に乗せた直後!! あわてて真上に上げちゃだめだからな!! あわてずさわがず、ポイの紙の上にできるだけ水が残らないように斜めに引き上げろ!




 

 …つい熱くなってしまった。まぁそんな感じだ。ま、今言ったコツはみんなオレのおじさんに教えてもらったんだけどな。 


 そして今のモノローグはみんな口に出してたわけだが、それを聞いてた二人はというと…



「やったぁとれた〜!!」


「あ、私も!」


 …どうだ、感謝したまえ。



 

「えいっ…やった〜」


「…とれました!」


 …………


「またとれた!!」


「すごいですね綾さん。私もです!」


 ………………


「やった、もう一匹――」


「いいかげんにせいっ!金魚すくい屋のオヤジさん困ってるだろ!!!」


 こいつらに限度というものはないのか。


 



 


 …そうして無理やり綾たちと「金魚すくい禁止条約」を結び、その代わり颯太が二人になんかを奢るということで話がついた。




「なぁ…俺、日に日に扱いがひどくなってないか?」


 気のせいだろ。









しかし……この後あんなことになるなんて、今のオレたちには知る由もなかったのだ――




 

 なんだか意味深な終わり方で…あれ?なんであんなこと書いたんだ?


 

 本編となんも関係ないんですが

 

 私、北海道在住の学生なんですが、明日からもう冬休みなんですね。はっきり言って寒いです…でもこの小説では夏休み。なんか変な感じな作者です。…で風邪をひきました、と。

 

 どうか皆さんもお気をつけを…(それだけ)。


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