第16話:『ちゃっかり…』肝試し大会[その5]
今、母に「いつまでやってんの!」と怒られた学生なスガリーです。
一応趣味(?)なわけですしやり過ぎはいけませんね。皆さんもお気をつけを…。
それはいいとして第16話です。
どうぞ。
こんちわ。珍しく尋ですー。
…皆さんに一つ相談に乗って欲しいことがあります。あのですね、さっきからですね、椛さ―じゃないや…楓がですね、下向いてですね、話しかけてもですね、「あうぅ…」とか言って真っ赤になるだけでですね、…えーと簡単に言うとですね、
――どしたの?
と思っているんですね、はいー。
へ…『兄弟揃って鈍感か』って何?いや、そんなよくわかんないことじゃなくて具体的な解決策をー…
『察してやれよ』?…何をー…
―ぼむっ!―
む…なんか来たね、まだ考え中なのに…
「小僧っ!勝負だ!」
………は?
「いきなりかよっ!」
お、颯太がつっこんだ…ゆうくんいないしねー。誰か臨時のツッコミをたてないと作者も困るもんねぇー。
「黙れ空気め!」
「ノーン!それを言うなぁっ!」
ふむ…颯太じゃやっぱ役不足か、
「消えてくんないかなー?めんどくさいの嫌いなんだよねー。つうか退け」
「ぐ…さすが『ポイズン・タン』の異名は伊達じゃないな…」<和訳すると毒舌ね>
「…」
今の三点リーダーは颯太。さっきのがショックでつっこむ気力がなくなったみたいだねー。ゆうくーん。君ってすごかったんだねー。
「おい空気。ツッコミはどうした?空振りしたじゃねぇか」
「!…っ」
トドメだね。なかなかやるねーこの人。
「一つ聞いてもいい?」
「なんだ?」
「コスプレマニア?」
そう、さっきから言わなかったけど、この人忍者の格好してるんだよねー。
「ちがわい!マジ忍者でござる」
『マジ忍者』って言葉初めて聞いたよ。あと「ござる」て…。ゆうくんなら思うだけじゃなくて口に出すんだろうけどね。
「まぁいいや、で、何者?」
「俺はもててるお前が気に食わんのだ。だから倒す」
「僕もててないと思うけどなー?」
「もててるやつは皆そう言うのだ」
ぬ…やるねー。
「ということは貴方はもててない。ということなのかな?」
「ぐ…そういうことになるな」
「そりゃぁ、さぞみすぼらしい顔なんだろうねぇー…とりゃ」
「あっ」
顔につけてたマスクを外す。さて、どんな顔……あれ?
――そこには彼を人目見た女性は皆虜になってしまうんじゃないだろうかと、僕でもこんな無駄に長く修飾語をつけてしまうようなベリーベリーイケメンボーイがいた。
「イケメンっ!!!」
あ、颯太復活。いや、それはいいとして、
「…どうだ、醜い顔だろう?」
「あー…いや…全然…ていうかむしろかっこいい…よ?」
「は?なにかの間違いだろう?俺がかっこいいはずがない。だってアニジャが醜いって…」
「えーと…たぶんそのアニジャさんが醜くて、でも貴方はイケメン。だから嘘ついてたんじゃないかと…」
今のは楓。うん、僕もそう思う。
「な…そうだったのか…。アニジャは俺にその醜い顔をマスクでかくせ、と言っていたのだが…」
『それだよ!!!』
「は?」
「マスクで顔隠してたからもてなかったんだよ」
「はっ…そうか!」
「よかったねー気づいて」
「あぁ…ありがとう。このままでは一生もてず、もててるやつを抹殺し続けるところだった…」
怖いなぁ…
「よければ俺も一緒に行ってもいいか?恩を返したいのだ」
「いいよー。その代わり、十分返してもらうよー…5倍にして」
「はいっ尋様の仰せのとうりにっ!」
<5倍…。黒いな尋…>
ちゃっかり…わかりましたよね?
尋のキャラがなんとなく確定。
毒舌で…黒い?
やなキャラだなぁ…
あと「アニジャ」わかりましたか?
そう、爆死した(以下略)さんでした。
※かなーり重要なお知らせです。12月20日の午前0時より、この小説のタイトルを『ぶっ飛んだ青春送ってます』に変更します。今更ながらタイトルのインパクトって大切だよなぁと気づき、タイトル変更を思い立った次第であります。お騒がせしてホントにスイマセン(土下座。