第14話:『いい雰囲気…』肝試し大会[その3]
前回に引き続き短いけど早めの更新です。
この調子でいけたらいいなぁと思っておりまする。
一旦ほかの三人の話…
新たなラブが…!?
――そのころ尋、楓、颯太は…
「とっとと獲ってとっとと帰ろ?」
「ん…あ、あぁ」
「は、はい…そですね」
今、私たち三人は暗い森の中を歩いています。いますが…気づいたことが一つ。
――尋君ってこんなだった?
なんか感じが違う…ちょっと前から…。
わっ…私ドキドキしてる…。ダメダメ!私は幽魔君が好きだったんでしょ!……でも。髪型以外、顔は幽魔君と同じなんだよね。一卵性双生児らしいし…。
ドキッ!
わーわーわー!私そんな軽い女じゃなぁーい!!!
「どしたの楓ちゃんっ?」
「話しかけないでください!」
「なっ…」
「はは…いくら颯太でも可愛そうだよー椛さん?」
「ひ、はい!ごめんなさい、ごめんなさい!」
「や…謝んなくても…所詮颯太だしね」
「そ、そうですね。所詮颯太君ですしね…」
「二人とも?所詮、所詮って――」
「颯太、黙ろ?…にしても椛さん、ホントさっきからちょっと変だよー?」
「わわわ…いえ、あのそのー…」
―ボンッ!―
「あ、だいじょぶ?」
うー…パニックになると爆発する癖が……って尋君が…近っ…近いってぇ…。
「う…く…ふぅ〜。なんとか堪えれた」
「なにが?」
「へ?あ、なんでもないです!」
「そかー。でも、なんも出ないねー?あちこちで悲鳴やら怒号やら聞こえてるのに…」
「え?私は何も…」
「椛さんぶつぶつ独り言いってたからねー」
「ひぇ?」
声出てた!?はずかしぃ…。でも…
「ひ、尋君っ」
「なにー?」
「そ、その…名前で…名前で呼んでくれます?」
「へ?…あーそれで難しい顔してたの?そりゃ悪かったーごめごめ」
違うけど…まぁちょっとでも近ずくには苗字じゃ…(もう、吹っ切れた)
「じゃぁ…えと、楓?」
―ボンッ!―
「わっどしたの?」
嬉しさのあまり爆発を堪えきれなかった………でも幸せ。
――茂みの中トーク
「おい…あんないいムードの中に入れっかよ」
「無理。なんか……青春だねぇ」
「へへ…色男だねぇあの小僧。むかつくぜ」
「小隊長!まさかあの組に攻撃を!?」
「あたりまえだ。俺はもててる野郎が大っ嫌いなんだよ!」
「(ボソッ)逆恨みだ…」
「あん?」
「な、なんでもないでありまするっ!いってらっしゃいませ!」
「………ふぅ、行ったよ…怖かった。…ん?なんか一人倒れてる…おーい生きてるかぁ?」
「俺に話しかけるなっ!」
「ひっすみません!」
「うぅ…作者ぁ俺の扱いひど過ぎるぜ…。待ってくれぇっ!」
「い…行っちゃった。あれ?あの人さっきの二人といた…」
<チョイ役のくせに喋りすぎだ>
「ひぃっごめんなさい!…ってだれ?」
<ったく。あの双子は…>
く…ホントあの双子は…。
次回。グロイこと言ってたあの人登場です。
コメントプリーズ!(しつこっ)