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答え
ねえねえ、みっちゃんさぁ
何度目かの呼びかけ。あまりに習慣になってしまったのか、怪訝な顔をすることもなく彼女は振り向いた。
何でしょうか
これも、いつもと同じ。
んー、何でもない
また一緒。ああ、ダメダメ。また一緒じゃない。
先生、もうこれ100回くらいやり取りしてますよ
彼女が呆れたようにそう言った。
分かってる。でも分かって。勇気が出ないの。
いい加減、用事あるときに呼んでください
口調は強めだけど、口元は笑っている。
ごめんごめん
その顔を見たら、少しだけ、勇気が出たような気がした。
ねえねえ、みっちゃんさぁ
後ろを向いた彼女に声をかける。
「もう!」と言いたげに振り向くあの子はやっぱりどうしようもなく可愛かった。
何でしょうか
投げやりなその口調へ。
ちゃんと聞いてね。これが言いたかったの。
好きよ
練習終わりだし場所用具室だし雰囲気ないなぁなんて思ったのは私だけのようで、彼女は少しだけ頬を染めてうつ向いてしまった。
えと…好きです…私も
消え入りそうな小さな声で、愛しの人は、私の予想を遥かに上回る返事をしてくれた。
脈ありだなんて気付かなかったわ。
首もとにすごく熱い、熱を感じた。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。




