彼女の魅力
え~!!先生、キュードー部だったの?!
高原美佳がわざとらしく驚いているのを横目で見ながら、彼女は小さく鼻に皺を寄せた。不機嫌なときに出る癖。
そうなの、ビックリした?
マジでか~そんなナリだからもっと激しく動く部活なんだと思ってたわ
そんなナリってどんなナリよ
え~だって~、まずすぐ怒るでしょー、眉間にシワよってるしー、すぐ舌打ちするしー
高原と話すうちにどんどん不機嫌になっていく彼女に内心ヒヤヒヤしながらも、私は適当に合いの手を入れた。
あ、キュードー部と言えばさ、篠原さんも強いんだよね?
高原は何の悪気もなく、彼女の方を振り向いた。自分が話題に上がると思っていなかったのか、彼女は少しだけ驚いた顔をしたが、すぐに、いつもの愛想笑いを浮かべた。ただし、目は笑っていない。
そう、かな?
え~だって全国で金でしょーすごいじゃん!みかは絶対ムリだもん
ヘラヘラ笑う高原に対し「お前のアホ面だったらどんなに頑張っても無理だろうな」と言いたげな彼女。頼むから押しとどまってくれ。
結果が全てとは思ってないから。努力を怠ったら、私なんてすぐ抜かされちゃうだろうし
サラリと言い放って彼女は教室を出てしまった。
はぁーやっぱサスガだよねぇ。文武両道のクールビューティー、篠原美智子。みか的には、あんなにキレイな顔なんだしもっと笑えばいいのにって思うんだけどなぁ
丁寧さと正確さと、少し口が悪いけれど人の事をすごく考えている優しい子。
それを知っているのは私だけでいい。
そう思ったから、素直に、高原に意見をすることにした。
まあ、それが好きな人もいるんじゃない?
私とかね。




