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幕開け

赤い雫が空から落ちる。

1つ、また1つと雫が落ち、雨となった。

空いていた口に赤い雫が入ってきた。

 

 鉄臭さと同時に錆び付いた味が口内に広がる。

「は?」

周りにいるクラスメイト達は目を見開き呆然と空を見上げる。

グラウンドと同じ赤色に染まった僕は途中からつぶっていた目を開けた。赤いまっくろくろすけのような姿になった僕はもう一度声を出す。

「は?」



「あああああああああああああああああああああああ」

いきなり女子が声をあげた。

それと同時に耳が削げ落ち、頭の上から新しく何かが生えてきている。

「なんだよ・・・これ」


 彼女の頭からは獣耳が生えていた

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