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第6話 旅の準備を進めた結果2

時計の針が頂点で重なる時間。私こと地球の女神は背伸びをして休息を図った。

あれから有用なスキルを見つけ出し、整理して、また次のスキルを探し出す作業を続けていった。


眠気などはないものの人間の体では、女神の体の時にはなかった疲れが出始めていた。

ある程度知りたかったスキルの整理はついたので、一息ついたのだった。

肩をぐるぐる回しながら、肩のコリをほぐしていると、部屋のドアがノックされた。


「夜分遅くにすみません。もうお眠りになったでしょうか?」


そう声をかけてきたのはクリスだった。


「どうぞ。どうしましたか?」

「実は・・・お願いがございまして・・・」


こんな遅い時間に女の子が一人やってきたことを不思議に思ったものの、部屋に招き入れることにした。

入ってきたクリスは真剣な目で話し始めた。


「わ、私を旅に同行させてください!」

「ん、いいんじゃない?」

「実は私は・・・って理由は聞かないんですか?」

「うん、もともと連れていく気だったし」


もともと魔法の面で優秀なクリスを戦力としてみなしても不思議ではないと思う。

そして何より私を地球から呼び出した彼女は、私が地球へ戻るためのキーマンとなるだろう。

この世界の神に頼むことはできるとは思うが、元の私(・・・)に戻すことは恐らく彼には無理だろう。


そんな彼女をこのお城で放置していても、何かの拍子に結界を突破され、殺されるかもしれない。

『蘇生魔法』も時間がたっても使えるほど優秀ではない。

時間がたてばたつほど成功確率は下がっていく。

ならば、手の届く範囲にいてもらって守るほうが確実だ。


「よかったです・・・拒否されるとばかり思ってましたから、色々と覚悟してきたんですよ・・・?」

「覚悟?」

「あ、いえ!な、なんでもないです!!」


顔を赤らめて激しく手と首を振るクリス。


「あら?この部屋にこんなものありましたっけ?」


話題を変えたかったのか、単純に説得するつもりで必死だったから気づいていなかったのか、部屋にあったアイテムに駆け寄る。


「きゃぁっ!!」


足元に気づいていなかったアイテムがあったらしく、踏んでしまい前のめりに転んでしまう。

派手に転んだ拍子にスカートの中から綺麗なお尻が見えた。

下着ではなく、お尻が見えた。履いてない。


「あうー・・・足元に気づいてま・・・きゃっ!み、見ましたかっ!!!?」


慌てて起き上がりスカートを抑え込むクリス。

あははーと否定しきれずにいるとより慌てて弁明しようとする。


「ち、違うのです!普段から履いてないとかそういうわけではなくってですね、連れてっていってくれなかったらそういう行為をしてでもと、ああ!いやそういうわけではなくって!えーっとあーっと・・・」


日常的に履いてないHENTAIだと思われたくなかったらしく、弁明した結果、よりアウトな告白をしてしまった。

なんか清楚な王女様だと思ってたけど、思いのほか肉食系女子なのかもしれない。


「あうー・・・そのー・・・こうなったら覚悟!」


いきなり飛び込んでくるクリスによける暇もなく、ベッドに押し倒される。

自分の上のクリスの目はぐーるぐーる渦巻きが出来上がっていた。

ステータスは間違いなく『混乱』か『錯乱』状態だろう。


「お、落ち着いて・・・」

「既成事実を作れば万事解決デス!!」


と言いながら服を脱いでいく。

クリスの年相応でない豊満な胸を見たとたんに、私になかったはずのものが反応する。


え、なんで?と思っているうちに唇を奪われる。


・・・

・・・・・・

・・・・・・・・・


気づいたら朝になっていた。




準備は進まず、童貞を卒業していた。

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