第5話 旅の準備を進めた結果1
晩餐の後、お城の一室に泊まることとなった。
明日からさっそく旅に出る準備を進めていく予定で、朝早くから行動を開始する。
そのため、早く寝なくてはいけない・・・というのは人間にとっての話。
私こと女神には睡眠が必要ない。
ただ、現状は人間になっていて、諸々の能力が劣化しているから、全く寝なくても大丈夫というわけでもないのだけど・・・三日ほど寝なくても全然パフォーマンスは落ちないし、寝るのも3時間程度あれば十分。
と、いうわけで夜になり、部屋に一人っきりになったところで、スキルの確認しなおしをしていく。
召喚される前は女神の能力を使って無双できると思ってたからかなり楽観してたけど、この世界では能力を使うためにはスキルとして使う必要がある。
そのスキルが何なのかがわからない限り、能力が使いたくても使えず、手も足も出せずに死んでしまうかもしれない。
女神といっても今は人間だし下手したら死ぬかもしれない。
そう考えると自分の能力を十全に使えるかどうかは死活問題だ。
ひとまず、自分の鑑定結果で見えてる範疇の整理をしていくことにした。
鑑定についてはすでにわかっているから置いておくとして、魔法関連から調べていくことにしよう。
『火魔法』『水魔法』『風魔法』『土魔法』
これらはこの世界の基本となる属性の魔法。
この世界の住人の場合、Lvの大小や持っている属性こそ違えど、いずれかの属性魔法を持っているらしい。
この4属性の魔法については心当たりがあった。それは地球を作った時の神の掌だ。
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女神が持つ100の能力
No3.神の掌 変換先:『火魔法』『水魔法』『風魔法』『土魔法』
女神が地球を作るときに使った神秘。
掌の上で作り出した荒れ狂う火を、吹きすさぶ風で纏め、生命の水で包み込み、大地を整えた。
変換先の属性魔法ではLv.1で小さな火種やコップ一杯の水を生み出す程度で、
Lv.10になると魔力に応じた規模の大魔法を使うことができる。
Lv.EXの女神の魔法は既存の魔法にはない特殊な魔法が使える。
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次は『聖魔法』『聖神魔法』『蘇生魔法』の三つ。
本来この三つは職業が聖職者系の人が使える魔法だが、『聖魔法』以外は30歳まで性経験がなく、身を滅ぼしかねない厳しい修行の果てに習得できる・・・と言われている伝説クラスのスキルらしい。
これらは能力ではなく女神という存在そのものが解釈されてスキルとして扱われているのだろう。
そして見えてる範囲の最後の行にある『剣術』『格闘術』『射撃術』『騎乗術』の四つ。
これ以降ははみ出ていて確認できないが、恐らく技術系のスキルは一通りそろっているだろう。
すでにもととなる能力に検討はついていた。
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女神が持つ100の能力
No4.栄光をこの手に 変換先:技術系スキルすべて
神話の時代を作ったときに世界に跋扈する魑魅魍魎、悪魔、怪物、悪しき神もどきを倒すときに使用した能力。
永き時を経て得るはずの技術を、武器を手に取った瞬間に会得する能力。
これにより、バールのようなもので名状しがたい邪神を退治するなど、世界を平和へと導いた。
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見えている分はこんなものだけど・・・さて目的のスキルを探すとしよう。
大概のスキルは使いたいと思ったことに対して、一致したらスキルが脳内の思い浮んでくる。
旅に出るのであれば、少なくともあの能力がほしい。
あーでもない、こーでもない、と考えていたらやっと一致したらしく脳内に浮かび上がってきた。
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女神が持つ100の能力
No5.無限収納 変換先:『アイテムバッグ』
持ち物を収納する能力。創り出したモノや人間からのお供え物などが天界に溢れかえったときから使うようになった能力で、文字通り無限に収納することができる。
異世界で旅をするといえば、なスキル。
『鑑定』ほどレアではないがそこそこレアなスキル。
ただし、スキルの持ち主の魔力によって収納できる大きさが決まる。
女神の場合はもとの能力が無限なだけにスキルでも無限に収納できる。
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このスキルさえあれば、いくらでも準備したものを収納できる。
って、あれ?スキルを使ってみたら、地球で収納したものがしっかり残ってる!
ということはあれも・・これも・・・ふふふ、使いたい放題ね!
さて、次は・・・
1話で旅の準備が終わらなかった。
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やっとタグの設定の仕方がわかった・・・
というわけでタグの設定をしてみました。