第15話 少女たちを助けた結果
地下牢に閉じ込められていたのは、猫耳の少女だった。
ただし、左耳とその下にあるはずの目が包帯に覆われていた。
「お願いします・・・何でもしますか助けてください!!」
ん?今何でもって言ったよね?
「ん、了解。」
『ミカエル』で檻を斬り中に入る。
少女は鎖で手足を繋がれていた。
そしてよくよく見ると牢屋にはほかにも数人いた。
全員女性でやはり鎖で繋がれていた。
誰一人として、包帯を巻いてない者はいなかった。
そして誰一人として、衣服を着ている者はいなかった。
鎖を斬り、無限収納から服を取り出して渡していく。
安心したのか、全員が泣いていた。
薄暗い地下牢にずっといるのもあれかとは思ったけど、落ち着くのを待つことにした。
と、その前に、少女たちの中には片腕が欠損していたり、足の腱が切られている者もいた。
牢屋から出れるようにしたとはいえ、このサルベスト城跡地に置いていったところでモンスターたちに食い殺されること間違いなしだろう。
私の中に連れて行かない選択肢はなかったが、流石にこの状態で連れていくのは色々と厳しい。
まずは回復させよう。というわけで今回もスキルの出番です。
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女神が持つ100の能力
No8.他が為に鐘はなる 変換先:『治癒魔法』
安定と信頼の治癒系能力。通常の治癒魔法は欠損を治すことはできない。
女神の場合、もともとの能力に引っ張られる形でLv.EXとして欠損回復の効果も持つ。
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次々に『治癒魔法』を使い、欠損を治していく。
片腕を欠損していた少女は泣き止み、不思議そうに治った右手でグーとパーを繰り返していた。
足の腱を切られていた少女は、動く足により一層涙を流していた。
そして最初に声をかけてきた少女は、耳をピコピコ動かしていた。
しかし、左目は見えていないようだった。
ん~?他が為に鐘はなるで治せないとなると・・・
「うーん、君の左目は呪われているのかな?」
「あ、はい・・・小さなころに悪魔に・・・」
幼少のころに村の近くの森で遊んでいたときに悪魔と遭遇したらしい。
この世界の悪魔は魂を喰らい、呪いをかける。
そうして自分の命を引き延ばすらしい。
少女たちを慰み者にしていた魔人族はその左目を気持ち悪いと言いながら焼いたらしい。
その結果、顔の左半分が火傷で爛れ、耳がなくなっていたらしい。
ふと思い立って、鑑定をしてみる。
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基本情報:
名前:バファラ・クライゼン
年齢:15歳
性別:女
称号:呪われし拳聖
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ほほぅ、面白い称号を持っている。
「君って格闘技とかやったことある?」
「え?ありませんけど・・・あればこんな状況にはなってません・・・」
ですよねー。ということは呪いと何か関係しているのだろうか。
ある種契約のようなもので、魂と呪いの代わりに報酬があるとか。
ただし実際の契約とは違い、確認もなく勝手にされるのだからたまったものではないが。
気付けばバファラをはじめとした少女たちが跪いていた。
「な、何事!?」
「我々は諦めておりました。家畜のように魔人族に飼われることを享受しておりました。絶望し、それでも生きていたくて・・・しかし、貴方様に我々は救われました。」
バファラが代表して答える。
「「「「「何でもします!何卒我らを連れて行ってください!!」」」」」
そしてバファラに合わせて一斉にお願いされた。
「うん、もとより連れていくつもりではあったよ。クリスもいいかい?」
「もちろんです。」
こうして、五人の少女たちを連れていくことになった。
旅のお供が増えた。
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まだまだ精進していきたいと思うので、
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