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第11話 旅立ち


【合わせツボ】に手を入れて中のものを店の床に丁寧に出していく。

 床に並べるのは、ツボが店の看板よりも背が高いせいだ。

 テーブルの上だと15歳のラスティの身長では手を入れづらいのだ。

 随分と入っている。数を数えるのに時間がかかった。



【ひっつき虫】という道具が入っている。それも150個と結構な数だ。

 ツボの中も収納が効くようだ。

 この道具は虫の類いのようだが、効果はまだよくわからない。



【草のムチ】という極軽量の武器が1つあった。

 草で編んだムチの様だ。

 軽いのはラッキーなことだが。

 やっぱり道具屋の彼には「装備不可」だと表示が出る。


 だが目を凝らしてもう一度手に取ったら『道具として使用可能』と判明した。

 効能はよくわからないが武器だ。それなら、このまま売らずに持っておこう。



【魔薬丹】それが3種類目の道具。

 名前も意味もよくわからない。効果もやはり不明だ。

 使用すれば判明するかも知れない。

 何が起こるか分からないため、今はそっと戻しておいた。


 


 村人に挨拶をして回り。旅立つため、村の入り口に立つ。


 こんな状況で村を出て街へ行くなんて大丈夫なのだろうか。

 村人の話によれば小さな街までは一本道。道なりに進めば5日でたどり着く。


「5日も歩いたことがないんですけど……野宿もはじめてだし……」


 脇道に草原や森がいくつか広がる。

 道すがら寄り道をして採取をするのがベストだと。


 街まで行かなければ全て鑑定しきれない。

 村で価値の分からないものは売りものにならない為だ。

 道具を収集したら街へ持っていき売れば、値も判り、今後の役に立てられると。


 街までお使いに行く。

 気負わず軽い気持ちでいい。長老にそう告げられた。

 長老が推してくれたのだ。

 

 思い切って採取に出掛けるか。

 ラスティは思い出す「為せば成る、為さねば成らぬ何事も」親の口癖を胸に秘め、この第一歩を何としてでもやり切ろうと。


 寝袋も水も食料も入れた。10日ぐらい余裕で過ごせる。

 帰り道の分までしっかりと計算に入っている。

 必要道具は詰め込んだ、いざ出陣だ!


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