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第41話:『デッドマンズ・テン・セカンド(死者の10秒)』

     1.(起)

【思考回路を破壊され、地下施設に響き渡る香織の狂乱の叫び。】


ヴァレット 「……お嬢様……その叫び声、癇に障ります。お静かにして頂けないでしょうか?」


【ヴァレットは香織を疎ましそうに一瞥し、無機質に銃口を向け、引き金を引いた。】


『カチッ……』


【無情にも響く空打ちの音。】


ヴァレット 「……チッ!……弾切れ…か……」


     2.(承)

バトラー 「わたしが代わろう」

 

【そう言うと、彼は動かなくなったキヨシの胸元からピストルを奪い取り、躊躇なく香織へ銃弾を放った。】


『――ッバァン!』


【弾丸が彼女の心臓を貫いた!……だが……。】


香織 「ああぁぁぁあああああああぁぁぁああーーーっっ!!!!」


【ーー香織の絶叫は止まらないーー。】


     3.(転)

バトラー 「!!ーーなんだと!?」 


ヴァレット 「化け物め……!」


【ヴァレットは、かつての戦場で見かけた、首を撥ねられても数歩歩いたという兵士の怪談を思い出し、背筋に冷たいものを感じた。】


バトラー 「こっ!このおぉぉーっ!」


【驚愕に目を見開くバトラー。焦燥に駆られた彼は二発、三発と、全弾を香織の小さな体に叩き込む。】


香織 「があああーーあーーぁぁぁーー」


【……ようやく絶叫が止み、香織は鮮血の海の中、ピクリとも動かなくなる。】


     4.(結)

バトラー 「ハァハァ……まったく……ビビらせやがって……」


【普段、冷静沈着のバトラーの口から、思わず本音が漏れた。】


【静寂が戻った地下室。バトラーがキヨシの死体から離れようとした、その時ーー。】


キヨシ 「……おい?……この、外道げどうが……」


【死んだはずのキヨシの手が、バトラーの足首を掴む。】


バトラー 「ーーひっ!!」


ヴァレット 「キ……キヨシ……!?」


【覚醒したキヨシの瞳が、地獄の底から二人を睨みつけた。】


キヨシ 「……まだ、終わってねぇよ」


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