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第2話:『立案』
1. (起)
香織 「お父様、やはり思った通りよ。キヨシさん、ハルちゃんに気があるわっ!」
【アランと背中を合わせ、スパイのように小声で語りかける香織。】
アラン 「そうか、香織の推理通りだね!それで私は何をすればいい?」
2. (承)
香織 「お父様は使用人のみんなを、適当な理由をつけて活動写真(注釈1)に誘って!」
アラン 「分かった!それで2人の距離を縮めるんだね!でもみんな一緒でいいのかい?」
3. (転)
香織 「そんなわけないでしょ!建前上みんなを誘うのよ。2人以外はグルにするわ。他のみんなには、あとでわたしが話をつける」
【先ほどとは一変、冷徹な軍師のような鋭い視線をアランに向ける香織。】
アラン 「(……えっ!?)」
【娘の放つ静かなる迫力に、思わず後ずさりするアラン。】
4. (結)
香織 「どうしたの?お父様」
アラン 「い、いや……(凄まじい殺気だ。香織はこのミッションに命を賭けている!)」
(注釈1)
※活動写真:明治から大正時代にかけての「映画」の呼び名。当時は無声映画が主流で、活動弁士が横で語りをつけていました。
大正時代、人々にとって活動写真館へ行くことは、最高のお出かけであり、エンターテインメントでした。




