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英雄とは?  作者: 森の空
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0話

痛い、熱い、苦しい、痛い、熱い、苦しい

頭が埋め尽くされて行く

彼の目の前は真っ暗になってきた

そして彼は、意識がなくなりながら、倒れてしまった

彼は自分が死ぬことを悟り、思い出を掘り返そうとしたが、何も考えられない、何も頭に思い浮かばない。

その矢先、痛みという網を掻い潜って一つの"記憶"が頭に浮かんだ。

「私の英雄になるんでしょ?」

その声は絶え絶えで、その声の持ち主もまた死にそうな感じだった。

だが、彼はその記憶には心当たりがない、と考えていた時、ふと気がついた。

痛くない。

そして真っ暗だった世界に光が差し込む


「ここどこだ?」

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