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想像通りの世界
紅く長い髪に、狐のお面の下に隠れている美しい瞳。俺は初めて恋をした。
「大丈夫ですか?」
彼女の声は力強くも優しかった。
「…はい大丈夫です。あなたは?」
「私の名前は…」
視界がぐにゃりと歪む吸い込まれていくようだ。
夢は覚めた。
あー、なんであそこで目が覚めるんだよ。
その日は、彼女のことが頭から離れなかった。何も手につかないような感じがした。夜が、夢を見れるのが楽しみだった。
俺は倒れた木の上に仰向けになっていた。周りを見渡してもあの子はいない。取り敢えずあの子が来た方向に行ってみよう。そっちに村かなんかがあるはずだからな。




