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僕の彼女  作者: 滝の原 みっく
6/13

〈6〉


欲望に従った次の日、回覧板で「悪質ないたずらが流行っている」と回ってきた。

内容を読まなくても分かる。これは紛れもなく僕がしたことに対しての警告文だ。


それにしても、何が流行っているのだろうか。

たかが一回で「流行っている」とか、国語の授業をやり直したほうがいい。


ゴミを出しに行けば、アパートの住民が「お宅にも入ってました? じゃがいも」と話しかけてきた。


「犯人は僕です」なんて言えないから、

「入ってました! 泥つきなんて質悪いですよね!」と、迫真の演技で激怒したらかなり引かれた。

「洗えば食べられますし……」ってなんなんだよ。だったら話振ってくんなカス。



部屋のドアを開けると、スーパーの袋からじゃがいもがこぼれていた。

別に蹴るつもりはなかったが、近くを通ったらじゃがいもを蹴ってしまった。今日の夕飯はこいつだ。


じゃがいもを揚げながら思う。ちょっと加工しただけなのに、なんでじゃがいもからポテトに名前が変わるのだろう。

「短冊切りにしたじゃがいもを油で揚げて塩をかけたもの」じゃ長いから呼びやすいようにってことなんだろうか。


でも「ポテト」にしたら退化してないか?

確か英語でじゃがいもはポテトだよな……。そうやって言えば、

「え? 英語でじゃがいもはポテイトゥだよ?」とか言ってくるんだろ、今発音の話してねーから。


脳内会話は尽きない。間違っていようが合っていようが関係ない。

自分で思う分にはいいだろう。あやふやなことを他人にそうであるかのように言うのが問題なだけであって。


気づけば僕の頭の中はじゃがいもでいっぱいになっていた。


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