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僕の彼女  作者: 滝の原 みっく
3/13

〈3〉


家に帰ってもやることはなく、もはやシャワーとは言えないホースと化したものから水をダボダボと流した。


今更になって僕は彼女を無意識のうちに「ゴミ」としてカテゴライズしていたことに気づく。


もしシャワーヘッドを本当に彼女として見ていたとしたら、

ゴミと一緒に出したりなんかしない。土葬という選択もあったはずだ。


それなのにそうしなかったのは、二週間分のゴミを溜め込んでいたからで、

そんな時に彼女が死んだからで、合理的に考えたら同じタイミングで出すのがちょうどいいわけで。

考えれば考えるほど、僕が残酷で無神経であることを自覚するだけだった。


「死にたい」

漠然とそんなことを思うのに、自殺の方法を調べないのは何故だろう。

大切な存在を裏切っておきながら、それでもなお生きていたいという気持ちが忌々しい。心底自分が嫌になる。


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