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『女性恐怖症と白髪②』

 



 少し日が暮れてきて俺たちは家に帰ることにした。

 そこまでは良かったが事件が発生したのは玄関だった。

 家に帰り着いた俺たちはほっとして家に入ろうとした時後ろから声をかけられた。


「あの、綾くん」


 その声の主は俺の彼女であり、幼馴染であった春宮千里だった。

 脈が早くなり、冷や汗が流れる、いつの間にか勝手に怖いと思ってしまっているのだ。


「えーと、確か春宮さんだったよね?もうこれ以上お兄ちゃんに近づかないでください。嘘つき女は柊家にはいりません」


「ちょ、綾くん!?」


「お兄ちゃんはとある誰かのせいで病気にかかったみたいです。と言っても精神的なものらしいので今から問いただしますけどね」


「綾くんに何かあったの?」


「春宮さんも彼女面しないでください」


 そう言って俺たちは家の中に入っていった。

 彼女面をしないでください、そう言う有栖の姿は弟でも守ってるかのようだった。


「それでお兄ちゃん何があったの?」


 そう聞かれた後に少しずつ俺は話し始めた。

 最近の千里が様子がおかしかったということ、友達と遊ぶと言っても実際はその友達と遊ぶのじゃなく男と遊んでいたということ。


 そして最後にはその男とラブホにまで入っていったということだった。


「その女ただの最低女じゃん...」


 話しを黙って聞いていた有栖は聞き終わったあとすぐそう言葉を零した。


「一度電話をかけてみたんだ。そしたら平気で嘘つかれた。信じられないと思ったよ、そしたら急に怖くなったんだ」


「なるほどね〜、ということはその髪の毛は浮気されたショックからきてるのかな?」


「多分そうなんじゃないか?」


 実際に坂上先生曰く、ストレスやショックがきっかけに髪が白くなる。

 というのは有り得る話らしい、過去に何度か同じような人を見たことがあるとか...ないとか。


「じゃあ、今日春宮さん見てどうだった?」


「正直もう見たくない...」


「おっけー今度から追い払うようにするね〜その方が楽だし♪」


 どうやら前から気に食わなかったらしく、俺が嫌ならもう関わる必要がないと判断したみたいだった。


 そのせいもあってどことなく機嫌が良いみたいだ。


「んー、どうしよっかな?」


「どうしたの?」


「いや、お兄ちゃんのことお義父さんとお母さんに言わなくちゃいけないかなって考えてたの」


「まぁ、今は楽しんできてもらいたいし、家に帰った時に言おうか」


「それもそうだね〜」


 その後も少しずつ話していき今後のことも考えていた。


 全て上手くいくわけじゃないけど少しづつでも向き合う、いつか前の自分よりもっと良い自分になれる日が来るだろうか?




 ◇



 それから数日俺は女性恐怖症と向き合うことにしようと必死になっていた。


 女性恐怖症の治し方は主にカウンセリング、薬物療法など色々あるらしい。

 他にも自分でできること、トラウマと向き合うことも大切らしい。


「お兄ちゃん無理に治そうとしない方が良いって坂上先生も言ってたよ?」


「今日やらないとずっと逃げ続けるだけかもしれないから...」


「よし、わかった!この可愛い妹が手伝って差し上げよう!」


「はいはい」と言って微笑み家から出ようとすると目の前に2人の女性が現れた。


 1人は絢瀬香織(あやせかおり)。千里の友人であり、俺の今持っているスマホに入っている数少ない連絡相手だ。


 もう1人は義妹である有栖に関わるなと言われた俺の"元"彼女で幼馴染だった春宮千里だった。


 何故元彼女と思っているか、もうあれは彼女ではないと俺が思っているからだった。


「あ、絢瀬か...」


 俺と絢瀬は少し顔を合わせると絢瀬が「はぁ」と溜息をつき「とりあえず千里は帰ってて」と言い絢瀬と俺と有栖の3人になった。


「お兄ちゃん、この人は入れていいの?」


「あ、あぁ。大丈夫だ...多分」


 そう言っても脈が早くなっていたりとやはり恐怖心は消えないが、高校生になってから数少ない知り合いに少しでも話をしようと思った。


 女性恐怖症を治すには普段通り接してくれる人が大事らしい。

 絢瀬なら俺に気を使う必要はないだろうと思い丁度いい人だと思った。


「それで、その髪どうしたの?」


「ま、まぁ。色々とせ、精神的なやつで、こうなった」


「それってこの間のメールと関係あるの?」


「ま、まぁ...」


「そう、内容聞かせてくれる?」


 そう、絢瀬は俺のことを気にせず気になることを聞いてくれる。

 そういう感じだったので、少し詰まりながらでも落ち着いて聞いてくれていた。


 いつもと変わらない感じが少し俺を安心させた。


「ど、土曜日、嫌だったけどち、千里の後つけてみたら、変な男といた。それでその男とショッピングをするだけかと思った。ひ、日が暮れていい時間になって解散だと思ってたら、ラブホ街に行ってた。電話をかけてみたら絢瀬とまだいるって言われたけど嘘をついてた」


 その時の写真、連写しているみたいでブレてないのが数枚だけあった。


「まぁ、聞いてきた時点でそんな気はしてたからね。そういう話なら納得したわ」


「あ、あぁ」


「貴方の今の状態もあまり良くない傾向ね、白髪、6分の1くらいかしら?」


「い、医者曰く来年には真っ白になってる可能性が高いらしい...」


「そう、まぁそれは仕方ないとして、女の子見るだけでその怖がりようも危ないわね」


「あ、絢瀬くらい普通に接してくれると楽なんだけど...ね」


「私が心配してたら変でしょ、ほとんど関わりないんだし」


 確かに絢瀬の言う通り、俺たちはほとんど関わりがない。

 ということは知り合い、知人としか思っていないため、友達である千里の方よりだろうと思った。


「だけど、千里とはあんまり関わらないことにするから」


「へ?」


「貴方からしたら知人が浮気した元カノ?と関わってるって凄く不快じゃない?私だったらそうだけど」


「た、確かにね?」


「だからある程度の距離はとるわ」


「そ、そうなんだ?」


 その後少し話したが、絢瀬は完全に縁を切ると言うよりもあまり関わらない程度、俺と絢瀬の関係くらいを千里にもしようと言う考えらしい。


 縁を切るというのもいきなり過ぎてはいけないし少し様子を見るそうだ。


 こんなとこで普通に迷惑をかけていて申し訳ないと少し思った。

タイトルを変えました。

理由としましてはタイトルがそのまんま過ぎると判断しましたので変更致しました。


旧題『幼馴染を寝取られた俺は女性恐怖症になりました』


このまんまだと、女性恐怖症が強調、そして寝取られたことも強調されています。


変更『俺に青春の二文字はない〜幼馴染に裏切られ壊れた俺〜』


この状態だと青春、裏切り、壊れた主人公がされると思います。多分。

この作品で主人公が幼馴染に裏切られ、壊れたはすぎていく過程でしかないと判断しました。


そして重要なのは彼がどうやって青春していくのか...

彼がどうやって立ち向かっていくのか...

ということですので変更致しました。


長々と読んで頂きありがとうございます。

今日は3話で、明日2話投稿できたらいいなと思います。

尚、進行度は0%、書き溜めなんかありませんでした....

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