02.6歳になりました。やっぱりおっぱいは大好きです。
おれがこの世界で赤ちゃんとして目覚めてから、6年の月日が流れた。今年で、おれは6歳となるらしい。この世界では、0歳児という概念がない為、生まれた年から1歳と数えるようだ。
ここまで、色々な事があった。
特に印象深いのは、ママとティーのおっぱいであろう。二人とも、素晴らしいものをお持ちです……。ちなみに、ママの名前はアーミラというらしい。
二人とも、尖った耳が示す通り、エルフであるらしい。なので、おれが目覚めた時から容姿もおっぱいも変わってはいない。何時までも美しく、型崩れもしていないツンっとしたすばらしいツンデレ型おっぱいを保っている。
薄着の季節などは、はっきりとわかるぽっちりさんが最高です。
それと、おれの父親の事も少しだがわかった。純潔主義であり人族以外の種族を下等種と見ている最低な奴のようだ。そんな男が何故ママと結婚をしたのかというと、単純に地位の為とのことだ。
ママがこんなことを自分から話してくれるはずもなく、情報源はティーとなるのだが、そのティーもどれだけにゃんにゃんおねだりしてもこれ以上の事は話してはくれない。
まぁ、おれとしても一度もこの家に来ない、そんな男のことなどどうでもいいしね。ママやティーに危害を加えようというのなら、容赦はしないつもりだ。その為にも、早くモンスター娘をテイムする必要がある。
そのテイマーという職だが、この世界ではどうにも外れ職扱いらしい。その理由は、モンスターが成長しないことにあるようだ。魔力の歪みから産まれるモンスターは産まれた段階でその力が決まっており、どれだけ訓練をしても肉体的にも魔力的にも成長することが無いらしい。
まぁ、中には上級のモンスターのテイムに成功した例などもあるらしいが、基本はテイマーよりも格下の存在をテイムすることになるのだから、役に立たないと判断されてもおかしくはないだろう。
だが、おれのスキル『モンスター娘への変態』は、モンスターをモンスター娘という別の存在へと昇華し、成長することが出来るようになる。これを上手く使えば、きっと心強い仲間になってくれるはずだ。後、本来モンスターには生殖機能も追加されるのだ!
今からその心強さにわっくわくなおれであった。
とはいえ、まだ6歳。モンスターと出会ったところで瞬殺されてしまうお年頃……もうしばらくは、我慢である。
「アル様、何をぼーっとしているのですか?」
――はっ!?
おれは咄嗟に手にした木剣を頭の上で水平に構えた。ゴンッ――という快音が辺りに響く。
あっぶねぇ!? これ防いでなかったら、痛いなんてもんじゃなかったんじゃ!!?
「ちょっと、ティー! 今の強すぎない!?」
「私との訓練中に、私を見ずにぼーっとしているアル様が悪いのです」
木剣を振り下ろした状態で、なんだか拗ねた感じでおれを睨むティー。クールビューティーに見えて、これで結構子供っぽいところがあるのだ。そこが、またティーの可愛いところで……。
「また、何か余計な事を考えてますね? 続けていきますので、しっかりと防御して下さい」
割と容赦なく、ティーの木剣が振るわれる。早いよ!? いや、これでも子供向けにかんなーり手加減してくれているのは解る。そもそも、ティーの本来の獲物はナイフの二刀流だしね!
それにしても、だ!
「よっ、ほっ、とっ! あだっ!?」
受け止められた状態の木剣が即座にティーの元に引き戻され、縦横に振り払われる。それほ避け、時には木剣で受け止めていたが、段々と対応出来なくなっていき、最後には頭のてっぺんに一発貰うことになってしまう。勢いは殺してくれても、寸止めはしてくれないんすね、ティーさん……。
「ふふ、まだまだですね。しかし、まだ6歳でこの動き……将来が楽しみですね」
木剣を落とし、頭を押さえ苦悶するおれを見て笑みを浮かべるティー。くっそー、そんな素敵な笑顔を見ちゃったら文句も言えないじゃないか……。
我慢、とは言ったおれではあるが、だからといって何の準備もしないわけではない。そんな訳で、おれはママとティーを先生として、魔術や剣術の訓練をしていた。ママは優しく誉めて伸ばすタイプ、ティーは誉めてはくれるが只管実践の厳しいタイプの先生だ。
特に、ティーの剣術の訓練は慣れるまでは大変だったなぁ……あんなたゆんたゆん動くおっぱいを見るなって方が無理だろ……? 今は、おっぱいを含め、相手の全体像を見ながら剣を振るうという、ある意味で極意の様な物を身に着けることが出来た。なので、今では問題なくおっぱいを見ている。
「……エッチ」
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