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プロローグ

作者は、エ〇ゲーが好きです。ごめんなさい……(土下座

「モンスター娘とな?」


 おれが目の前の爺さんに要求したものは、モンスター娘の居る世界であった。


 しかし、爺さんの応えはおれに絶望を与えるものだった。


「そんなもん、おらんぞ? そもそも、モンスターとは淀んだ魔力から産まれる存在じゃからの……雄も雌もないのじゃよ」


 それでは、おれは何の為に転生を……?


「いや、まぁそれは儂がそなたを間違って殺してしまった詫びではあるのじゃが……」


 では、こういうのはどうだろうか?


 おれはチートは要らない。変わりに、モンスターをモンスター娘に変える能力というのは!?


「それ普通にチートじゃからな? ……しかし、面白いかもしれぬな……人とモンスターの子、新たな種族の誕生か……これは、停滞した世界を動かす起爆剤となるやもしれぬな」


 あ、いや、別にですね? 子作りが目的ではなくて……いや、お互いに愛があるならそれもやぶさかではないわけですが……。


「では、そういう行為はせぬと?」


 いえ、存分にやらせていただきます!!


「……ならば、良い。よし、ではそなたにはテイマーの職と、モンスターを人の娘へと変態させる能力を与えよう。詫びの転生ではあるが、そなたには積極的にモンスターと交わり、多くの子を為してもらうという使命を授けるのじゃ」


 使命……神様からの使命なら、しっかりとこなさいと駄目ですよね!


 うん、使命なら仕方がない。神様からの命令だから、やらないと天罰とか下るしね……!!


「そなた、儂を免罪符にしておらぬか? いや、まぁそれでやる気が沸くならいいんじゃけど……では、力を授ける。魂を落ち着けよ、これ、興奮するでない」


 だ、だってモンスター娘を産み出す能力なんすよ!? 興奮しないわけが……!


「落ち付ねば、力を授けられぬのじゃが?」


 明鏡止水……心を水鏡のように静かに……一切の凪も起こすな……そう、おかんの顔を思い浮かべるんだ。


「……おぬし……いや、何も言うまい。では、力を授けよう、受け取るがよい」


 爺さんの手から、何か光の玉のようなものが産まれ、おれに向かい放たれる。


 それは、ゆっくりと空を飛び、おれの胸元へと吸い込まれていった。


 あぁ、これがおれの力……おれのチート……あ、でもちょっと待って、このままだとモンスターであった普通の娘に成るんであって、モンスター娘じゃないじゃないか……ちょっと、こぉ手を加えて、うぎぎぎぎぎぎぎ。


「……マジか、こやつチートの在り様を変えておるぞ……? おぬし、業が深過ぎぬかの……?」


 良し、これで……神様、ありがとうございました。おれ、次の世界でがんばって生きるよ!!


「う、うむ。まぁ、がんばるがよい。使命を何としても果たせ、とは言わぬ。転生そのものは詫びなのじゃから、好きに生きよ。……そなたの業的に、そうしておれば自然と使命も果たせそうじゃしの」


 それは、だからお互いの間に愛があればであって、まずはお互いを深く知って……。


「はいはい、では行くが良い。新たな人生、存分に生きよ!」


 そんな爺さん、いや神様の宣告を最後に、視界が白く染まって行く……そして、おれは新たな人生を送ることになったのだった。

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