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私の愛した召喚獣  作者: 樹兎
第四章 暗雲
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US拠点を作ろう1

【US拠点を作ろう1】

 

 「私はエレノーラさんに好感を持っていますので、答えはYesです。ただ、この状況でそういうのおかしいですよ。」

 「そもそも、空母に乗ってるはずが休暇で日本なんておかしな話です、乗艦中に休暇なんてあり得ませんし、一軍人を士官とは言えわざわざ日本まで連絡機を飛ばしてくれるなんて余程VIPの娘でもなければ無理な話です。」

 

 「良かったら話してくれませんか?、可能な範囲で相談に乗ります。」

 

 「やっぱりお見通しだったんですね。」

 エレノーラは覚悟を決めたようで淡々としゃべり出した。

 あなたが帰ってから暫くしたら上官に呼び出されて突然、国防省への出向を言い渡されたの、すぐに連絡機に乗るようにと言われて・・付いた所は横田ベースだったわ。

 てっきり本土に送られると思っていたからびっくりしたわ。

 

 任務内容はあなたから情報を聞き出す事・・・特に優先されている事項はエージェントの実名をどうやって知ったか、それだけは最低でも聞き出すように言われたわ、どんな手段を用いてもやり遂げるようにと・・・後は異世界の情報を出来るだけ・・・引き出せと、ブレスレットの事など聞けるだけ聞いてこいって言われたわ。

 

 「体まで投げ出して聞き出してこいと?」

 「流石にそんな事は言われないわ、期待はされていたかも知れないけど、でもそれぐらいしなきゃあなたに悪いって思ったの、私があげれる物はそれくらいしか無いから」

 

 「何が悪いの?、そこまでする?」

 「普通ならあり得ないわね。」

 彼女の普通ならという言葉に引っかかったので続きを聞いてみたくなった。

 

 「と、言うと・・普通じゃないんだ・・・」

 「うん、そう、一つは、信じて貰えるかどうかは分からないけど、あなたと話していて楽しかったわ、だから単に友人として聞いて来いって任務なら喜んで引き受けたと思う、今回、喜べなかったのはどんな手を使ってとか必ず聞き出してこいって言われた事・・・

 私は諜報関係じゃないしそこまで言われるのなら引き受けなかったと思う。

 それでも引き受けたのはうちの父親かな・・・

 うちは父子家庭で父親も同じ軍人なの?、2年ちょっと前にアフガンで負傷して内勤の調達に配属になったんだけど・・・父は元々戦闘ばっかりの軍人だったからディスクワーク苦手だったんだけど、調達ミスで軍に数百万ドルの損害を与えたの父は指摘されるまで気付かなかったんだけど、軍部は故意に隠したとして軍法会議の真っ最中なの、私も今度、本土に帰ったら裁判に身内として証言する予定になっていたわ・・・

 

 でも、今回、引き受けたので起訴はすぐに取り下げられたわ。

 それでも不名誉除隊は避けられないの、それでもし、さっきの件を聞き出せたら父は不名誉除隊を取り消しになり、国防省の職員として再雇用されるわ。父の歳で不名誉除隊になると仕事もないし・・・

 

 それで引き受けたの・・・

 私が提供出来るのは体ぐらいしかないから、せめて体ぐらいはあなたにあげたいって思ったの、別に強要された訳ではないわ、まあ、期待はされていたかも知れないけど・・・

 

 「軽蔑した?、するわよね、ごめんなさい。」

 

 「今日のエレノーラは謝ってばかりだな。軽蔑はしてないよ。」

 「むしろ話してくれて嬉しいと思ってる。これがお酒でも飲まされてぐだぐだで関係を結んで強要なんてされたら一発で軽蔑したと思うけど・・・」

 

 「・・・ごめん、その手も考えた・・・」

 

 「そうなの?」

 「うん、ごめん」

 「あは、そう言うエレノーラは好きだよ。そもそもそんな事、言わなくても良いのに・・」

 「そうね・・・」

 

 「ハァ、ハ、ハ、ハハァ」

 二人は一緒に笑い合った。

 エレノーラは泣いていた・・・

 彼女の頬に流れる涙にティッシュをあてて涙を拭き取った・・

 

 「ピンポーン」

 「食事が来たみたいだ、食べながら話そうよ」

 

 「うん」

 食事はフランス料理だった。。一品ずつではなく一度に持ってきてあるので結構、場所を取っている・・

 

 「なあ、俺がエージェントの実名が分かった理由が最大のポイントなんだろう?」

 「えぇ・・それを気にしてるみたい。だって、1国の諜報機関が個人に暴かれるなん問題でしょ。それもたった数日で・・・」

 うん、彼女の言う事はもっともだと思う、そう簡単に筒抜けになるなんて合ってはならないことだろうから・・

 

 「答えは簡単だよ。俺にはそんな諜報機関を調べる調査能力なんてないよ。」

 「えっ、そうなの?、じゃどうして知っていたの?」

 

 「俺は鑑定という能力をもっているんだ、レベル1~3まであり、レベル1では名前、年齢、職業、国籍、性別、種別ぐらいが分かるレベル2を発動すればもっと詳しい情報も分かるしレベル3を発動すれば健康状態、例えばかかってる病気なども分かるよ。」

 

 「えーーーっ、本当なの?」

 エレノーラは相当驚いたのか、手にしていたナイフを思わず落とした・・・

 

 「本当だよ、例えばエレノーラだとエレノーラ・モーズリー、軍人、海軍広報担当士官、中尉、25歳。お父さんはブライン・モーズリー、52歳、陸軍需品科、上級曹長ってとこでしょ。」

 

 「・・・・・」

 「本当になんでもわかっちゃうの?」

 「いや、何でもじゃないよ、ある程度のデータとか状態までしかわからない、ただ、人だけでなく物でも鑑定は出来るよ。」

 エレノーラは開いた口がふさがらない状態だった。。。

 復帰するまで暫く待った。

 

 「つまり、エージェントは調べた訳では無く、見た時点でわかったんだ・・・」

 「そうだよ、会った時点でわかってた事なんだ・・・」

 「それって凄いね、どんなカバーでも見破れるじゃん。」

 「そうだね、他に嘘を突いているかどうかもわかるしね」

 

 「つまり、久志には嘘は通用しないって事なんだね。」

 「うん、そうなるかな、でも意識しないと気がつかないよ、普段の会話でさらりと流されたら気付かないけどね。」

 

 「ふーん・そうなんだぁ」

 

 「他に何が聞きたい?」

 「答えてくれるの?」

 「まあ、できる限りだけど・・出来ないことはどんな条件が出ても答えられないけど」

 「どんな些細なことでも聞いてこいって言われてるけど・・・」

 「それって、僕の好みとか・・」

 

 「あぁ。。多分、でも、優先じゃない気がするわ」

 「なんでもっていわれても分かんないよ。」

 

 「聞いて見れば・・・」

 「うん、」

 エレノーラはそう言うとどこかへと電話をしていた。。。

 電話では最重要案件の事は話していた・・・やりとりのなかで今も一緒にいることも話していた・・

 「ねぇ、人をよこすからその人の名前や所属を当てて欲しいそうだけど出来る」

 エレノーラは電話を離して、聞いてきた・・・

 「あぁ、君が望むならいいよ。」

 エレノーラは電話口で領解の旨を取り付けていた・・・

 

 エレノーラと暫く話をしていたら30分ほどして部屋の電話が鳴った。

 エレノーラが出るとどうやら待ち人が来たらしい。

 二人でロビーへと下りていった。

 

 エレベータの中は平日の昼間と言うこともあって誰も乗っていなかった・・俺はエレノーラの抱き寄せて顔を近づけたら目をつぶったのでキスをした。エレノーラは恥ずかしかったのか真っ赤にして俯いていた。

 (彼女はどんな気持ちで俺のキスを受け入れたんだろう・・・もしかして・・なんて色々と考えていた)

 

 ロビーへ下りていくと、アリエルと見知らぬ白人男性が一緒だった。

 白人男性にしては小柄だ165cm位で中肉中背、50代って感じだ・・・恐らくテストの為に連れてきたんだろうからばれても構わないって事なんだろうな。

 ちかずいていくと・・・

 

 「篠崎さんご迷惑をおかけしております、先程、エレノーラから電話を頂いたんですが、確認させて頂いて良いですか?」

 「構いませんよ、」

 俺はソファーの置くのイスに座り隣にエレノーラを座らせた・・・

 「では、こちらの男性の名前、所属はわかりますか?」

 

 「良いですよ、年齢46歳、名前は、うん、どれを言って良いのか、拾われた時に最初に付けられた名前で良いですか?、全部は一杯ありすぎて面倒くさいです。」

 アリエルは一瞬、驚いていたようだが平静を取り繕っているのがすぐにわかった、男性の方はぴくりともしない、相当、感情を抑制する訓練を受けているのだろう。

 

 「はい、それで構いません。」

 「名前はモーリス・レスター、元CIAコントラクトエージェント、現在:ステーキ専門店オーナーと言った所です。他にもまだ、話しますか?」

 

 「まだ、わかるのですか?」

 俺がエレノーラの方を見ると「おねがい!」と小さく言ったので・・・

 「他には特技や犯罪者かどうか?、体の状態なんかもわかります。」

 

 「体の状態は何かありますか?」

 「えぇ、初期の胃がんですね、ステージ0です。それもほんの初期なのでいま、病院で精密検査を受ければ完治可能ですね。」

 「えっ、」

 

 アリエルは驚き、言われた本人は一度、俺の方を見た・・・

 「ま、信じるも信じないも本人の自由です。俺は関知しませんから。。」

 

 「どうやら本当の様ですね、一目見ればわかるんですか?」

 「いえ、こっちが意識して見なければわかりません。詳しく見ようと思えば注視する必要がありますけどね。」

 

 「安心して下さい、情報がどっかから漏れている訳ではありません、あえて言えば本人から漏れているって事です。」

 「つまり、最初から私の事も知っていたと・・・」

 

 「そうです。そう申し上げたはずです。。」

 (うむ、確かにそう言われれば思い当たる点は色々とあるわ、しかしほんとに出来るのかしら?、でも、そんなこと言い出したら今回のこと自体が全て成り立たなくなってくるわね。あぁーっ、ほんとにもう、こんな任務嫌になってくるわ。)

 アリエルはファンタジーが嫌いになりそうになってきた・・・何を信じて何を疑えば良いのかが判らなくなってきたのだ・・・

 

 「所で彼女の俺に対する調査の期間はどれくらいですか?」

 アリエル:(へっ、どう言うこと?、怒ってるの?、迷惑だから早く辞めさせろって言うの?)

 

 アリエルの耳元で男が何かをささやいた。。。

 「そうね、どれくらい必要かしら?」

 

 「あぁ、俺は結構、口は堅いんでな、最低でも2週間は必要だな?」

 「わかったわ、手配しておくわ、それくらいならお安い御用だけど、その間は交渉は出来ないの?」

 「いや、交渉はそちらの都合が付き次第で構わない、事務所に連絡してくれればこちらから折り返すよ。」

 

 「エレノーラは向こうに連れて行くから最前線勤務扱いで頼むよ。」

 「えっ、異世界に連れて行くつもりなの?」

 

 「あぁ、そのつもりだけど不味いのか?」

 「いぇ、そうじゃないけど・・・ちょっと驚いただけ・・・」

 (えっ、そんなに簡単に連れて行ける訳?、なんか、近くに旅行にでも行く感じで行ける訳なの?」

 当の本人のエレノーラも驚いていようで”えっ”ほんとなのって顔をしていた。。。

 

 「ん?、いやなの?、行きたくない?」

 「いえ、行ってみたいわ。」

 (私は詳しくは知らされてなかった。異世界との窓口の担当者に対する調査任務、異世界の情報はネットに上がっていたのは見たり、仲間から聞いたりしたけど本当とは思っていなかったけど、こんな任務が来て本当の事なんだと初めて知った。行き成り空母にやって来た日本人・・不思議だったけど納得も行ったわ。優しそうな感じの人だけど強い意志があるのを感じて好感は持っていたけどどうして私にそんな任務が来たかはわからなかった。

 もしかしたら彼は私の事が気に入ってるの?、キスもされたし・・えぇーーっ、どうしよう、でも異世界は行ってみたいわ)

 

 「じゃ、問題ないね。」

 

 「じゃ、そう言う事でいいかな、エレノーラ行こうか?」

 そう言って俺たちは席を立った。

 「あぁ、そうそう、エレノーラも聞きたいことが分かんないらしいからまだ、あるのならリストにして彼女宛にでも送ってくれ・・・今日中によろしく・・・」

 

 

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