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私の愛した召喚獣  作者: 樹兎
第四章 暗雲
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山下静香帰郷する

【山下静香帰郷する】


 菅原警視正夫妻、須藤茜が異世界に来てから数日が経った。

 帰還する関係者にリビングに集まって貰った。

 

 「悠人君のお父さんから連絡が入って向こう側の受け入れ準備が整ったそうですので明日、帰還を実施したいと思っています。」

 

 「すいません、先に帰っていった人達はどうしていますか?」

 「そうだね、まず、信二君は元の学校に通っているよ。まだ、マスコミに追われたりでかなり多忙な毎日を送ってるみたいだね、未来ちゃんは今のところ家に引きこもってるみたいだね。バスガイドの愛子さんは地方の友達の所でマスコミを避けてるって感じかなぁ~」

 

 「やっぱりそうなりますよねぇ・・・ルーカスさん、私はこっちで暮らして行きたいと思ってるんですが駄目ですか?」

 ここ数日のうちにこっちの環境に慣れた静香はそう言ってきた。静香がそういうのには訳もあった、無論、マスコミに騒がれたくないって言うのもあるだろうが、彼女は施設育ちで天涯孤独の身なのが大きいみたいだ・・・

 

 「駄目とは言わないが、一度は帰って身辺を整理してからなら受け入れよう。」

 

 「分かりました。では、そうします。」

 (このまま帰って学校に行っても注目されたくないし、マスコミに面白かしく報道されたくもない、どうせ過去まで詮索されるのは分かってるし、学校も楽しい訳でもない、施設育ちって事で色んな制約の中で暮らすぐらいなら自分で稼いで暮らしたいし、ここなら学歴は無くても働けそうだし・・・私はここに戻ってきたい。)

 

 「悠人君は茜ちゃんと一緒に帰ってくれるかな?」

 「分かりました、今後の事は父親と相談してから決めたいと思っています。」

 ま、リナ一人じゃ淋しいだろうし、俺も父さんと話をしたいと思ってるし取り敢えず一度、帰らない訳には行かないよね。

 リナはどうするんだろう、クラスメイトの救助に参加したいなんて言っていたけど本気なんだろうか、リナの言うとおり確かにクラスメイトがいた方が安心するとは思うけど・・・どうしてもリナが行くのなら俺も行かない訳には行かない。

 

 しかし俺たちが行って役に立つのだろうか?、

 邪魔にしか為らないような気がするけど・・・

 

 「美琴さんもそろそろ一度、帰られた方が良いのではないですか?」

 「いぇ、私の方はご心配なく、主人とも相談が出来ておりますので・・・宜しければもう一度、主人を連れてきて頂けると嬉しいのですが・・・」

 

 「はぁ、それは構いませんが、今はご家庭を一番に考えて下さいね。」

 「では、明日の朝は悠人、茜、静香の3人の帰還という事で良いですか?」

 「はい」

 「では、明日早朝、帰還しますので今日のうちに荷物はまとめておいて下さい。」

 

 ♪゜*☆*゜♪*☆*゜♪゜*☆*♪゜*☆*゜♪*☆*゜♪゜*☆*゜♪

 その夜

 俺はフィーネに呼ばれて神界に来ていた。

 「こちらは日本を管理されているアギノミノミコト様です。あなたにお話しがあると言う事で来て貰いました。」

 「うふぇ、好き勝手に日本から連れてきてるから怒られるのか、うーん、ちょっとやり過ぎたかなぁ、最近調子に乗って他かも知れない。」

 

 「その方、そう構えずとも良い・・・そなたの不埒な行いに対して何も苦言を言うつもりはないぞえ、今の所はな。ただ、今後は我の些細な頼みも聞いてくれると助かる。我自身は下界に対しては手出しはできんでな、よってそちに頼みたいのだが如何かえ?」

 

 「はっ、アギノミノミコト様の配慮には深く感謝申し上げます、アギノミノミコト様のお言葉であればこの身にとって清福の極み、何時、如何なる時でも何なりとお申しつけ下さいませ。」

 

 「そうかぇ、ならばその時はよろしゅうにの・・」

 「はっ、畏まりました。・・」

 アギノミノミコトはその場から消えていった。

 

 「良かったですね、日本神から苦言が出なくて・・まあ、引き替えにって事でしょうけど・・・」

 「アギノミノミコト様の頼みって、頼みという名の命令ですよね。」

 「そうですね、そう受け取った方が無難でしょうね。きっちりとした方なので・・・」

 フィーネ様は苦笑いをしていた・・・

 

 ♪゜*☆*゜♪*☆*゜♪゜*☆*♪゜*☆*゜♪*☆*゜♪゜*☆*゜♪

 翌日

 俺たちは自衛隊の駐屯地へと転移する前に悠人の自宅へと転移して警視正の奥さんと子供をおいて駐屯地へと転移した。

 対策本部の面子は一人増えていただけだった。

 

 「お待ちしておりました。」

 「おおっ、菅原警視正も須藤君も一緒だな・・・」

 

 「えっとぉ、君が山下静香ちゃんかな?」

 「はい、」

 

 「君が悠人君と草日部リナさんだね。」

 「じゃ、こちらへどうぞ!!」

 

 「子供達は保護者の待つ部屋へと連れて行かれた。」

 

 目の前にあるテーブルには古竜の逆鱗が置かれていた。

 「まあ、色々とあって今度は私が対策本部の統括責任者も兼ねる事になりましたので宜しくお願いします。それと彼が内閣調査室の新谷宗一君、防衛省からの出向だ」

 「新谷宗一です、連絡担当官として僅かばかりですがお役に立てたらと思います。」

 「菅原警視正、須藤茜は二人とも通常通り出勤扱いになっているのでそのつもりで・・・」

 「須藤君はこの鱗は持って帰って貰って良いよ。」

 「あっ、はい」

 

 「それと菅原警視正、魔法薬は既に使われてしまっていて回収が出来なかったのでこれで勘弁して欲しい、そう言って山崎は小切手を菅原警視正に渡した。.」

 

 「はぁ、えっ、一、十、百、千、万、・・・えっーー5億?」

 「な、何ですかこの金額は?」

 

 「以前、聞いた時に4億ほどで売れたと聞いたからな、賠償の意味も兼ねてその金額になった、心配しなくて良いよ、国が出した訳じゃない、使った相手から回収した金だから安心して受け取り給え・・・非課税だそうだ・・・」

 

 「し、し、しかし・・・」

 「警視正、別に良いんじゃないですか?、ごねても魔法薬は帰ってこないようですしその辺が落としどころだと思いますよ。」

 

  俺がそう言うと・・・

 「辺境伯・・・では、これは辺境伯殿が受け取るべきでは・・・」

 「いえ、それはおかしいでしょう。私があげた物の代金はあなたの物ですよ。」

 「はぁ・・・」

 

 「ルーカス辺境は殿、この度は度重なる不手際、真摯に謝罪致します。」

 そう言って山崎は頭を下げた。

 

 「分かりました。謝罪を受け取りましょう。」

 「有り難う御座います、今回の不手際の謝罪が割と言っては何なんですが、これを用意しましたので受け取って下さい。」

 

 山崎はそう言ってテーブルの下から自動小銃と拳銃を取り出した。

 「小銃の方は100丁、拳銃の方は50丁有ります、弾の方は3000発と2000発用意しました、これが今日までに集めらるぎりぎりだったのです。残りの方が武器庫で保管してありますので受け取って下さい。」

 

 「ん、方針は変わったのですね、有り難く受け取っておきます。」

 「武器に関しては小火器であればできる限り対応したいと考えて下ります、正直なところ正式な輸出ではありませんが、その辺はあまり関係ないでしょう。こちらとしては日本への持ち込みは禁止という事でお願いします。」

 

 「分かりました。」

 「用意出来たのは5.56mmの自動小銃ですが、やっぱり駄目ですか?」

 「いえ、問題ないです、魔物用には少し心許ないですが、小銃は対人用なので小口径の方が弾が軽くて便利ですしね。」

 俺がそう言うと、公安の山崎氏の顔が若干引きつっていた。

 

 「では、今後は武器に関しては後ほどご相談という事で宜しいですか?」

 「はい、構いません。」

 

 「それと今回、二人分の代金、120万の鋼材を用意してあります。お収め下さい。」

 「あっ、今回は70万で結構です。内訳としてはリナさんの分が60万、山下さんの分が10万です。彼女は密入国した訳では無く、うちの者につれて来られたので罰金は必要ありません。渡航費用10万を頂いておきます。」

 「では、残りは治療費としてお収め下さい、正直なところ、一旦出した物を引っ込めるのは結構面倒くさいんですよ。何分役所仕事な物で・・・それに保管も大変ですしね。」

 「分かりました、そう言う事でしたら頂いて行きます。」

 

 「では早速、本題に入らせて頂きます。」

 「自衛隊の受け入れはいつ頃可能になりますか?」

 

 「あぁ、いつでも良いですよ。今日でも明日でも構いません。」

 「そうですか、では、橋本3佐と詰めて下さい。」

 

 「あの小銃はやはり7.62mmが良いですか?、他に携行する物はありますか?」

 「そうですね、ストッピングパワーの面で64有利だと思いますよ、7.62mmだと小物であれば頭部に当たらなくても胴体に当たれば止まりますから・・・あと、サブマシンガンも有った方が良いですね。近距離で複数の魔物相手には結構、有利に働きます。剣の方は私で準備出来ますが、日本刀などならそちらで用意して貰わないとこちらでは用意出来ません。」

 「あと、手榴弾ですね、その他にはFFV013も有った方が良いでしょう。暗視関係も有った方が良いですね。パンツァーファウストも有った方が良いですが、隊員の練度次第では無くても良いかと思います。、あっとお、TNTなどは必須ですよ。」

 

 「分かりました、その辺を考慮に入れて2,3日中には準備を揃えたいと思っています。」

 武器に関しては黙認という形に落ち着いたので自衛隊側の負担は随分と軽くなった、後は帰って来たてから事務方の苦労はかなりの物になるだろうと予想された。

 

 「では、後は私が代わりまして、魔石の話なんですが、前回の小さい方を50万、大きい方を300万、それ以上のなら随時交渉という事で買いたいのですが・・・」

 

 「こちらとしては高い分には構いませんが・・・宜しいので・・・」

 「はい、構いません、但し、他に売る時もこれより安くして欲しくないのです、もちろんこれはお願いであって強制ではありません。」

 

 「良いでしょう、もし、余所に流す機会があればその価格は維持する事はお約束しましょう。」

 「今回は何個ほど置いて行きましょうか?」

 「いえ、まだ、具体的な数は聞いていなかったんですが・・・」

 「では、取り敢えず今日は10個ずつ置いていきましょう。」

 そう言うと小粒の魔石とゴルフボールほどの魔石を10個ずつ置いた。..

 

 「済みません、今日は精算が出来ないんですが・・・」

 「あぁ、次回で構いませんよ。急いではいませんから・・」

 「すいません、では、次回精算という事で・・・」

 

 「それと医薬品の輸入を認めて貰いたいんですが・・・具体的な事は悠人君のお父さんに聞いて貰えれば良いと思います、そちらから仕入れようと思ってますので・・」

 「分かりました、それに付いては問題ないでしょう。こちらから話をして於きましょう」

 

 「それと向こうにどんな資源があるか調査と言いますか、まあ、その前段階みたいな物で数名を派遣したいんですが・・・」

 「あぁ、構いませんよ、取り敢えずは7日以内で構いませんか?」

 

 「えぇ、それで結構です。費用はどれくらい掛かりますか?」

 「そうですねぇ、往復の費用に滞在費、現地での移動費用って事で1名100万って所でしょうか?、手荷物が増える場合は別途ですね。」

 「えぇ、それぐらいでしたら全然、構いません、それでお願いします。」

 

 「人数や日程が決まったら茜を通じて連絡して下さい。」

 「分かりました。その時は宜しくおねがします。」

 

 「あぁ、そうだ、お土産です。」

 そう言って金属の1kgのインゴットを二つ取り出した。

 「こ、これは?」

 

 「ミスリルとオリハルコンです。どちらも地球上にはないはずです。個人的に差し上げますので政府に渡して点数にするもよし、個人的に売り払っても結構な額になると思いますよ。そこにしか存在していないのですから・・・」

 そう言うとルーカスは転移して行った。

 

 「ふぅ。。。やれやれ。。毎回、脅かせてくれるよな。」

 (売るにしても金とは違って街の買い取りでは買い取れないだろう、結果、どこかの研究所で鑑定して貰って説明する必要があるそうした上でオークション出品するなりする必要がある。、はぁ、面倒くさい止めた・・・国に提出するか・・)

 

 国に提出した事で、買い取り金として1億が支払われてた。

 公安内部では外事一課2係から外事三課に新たに異世界係として新設された第五係(通称:異世界課)の課長となった。無論対策本部の統括責任者とを兼任していく事となった。いわゆる3段飛びの出世だった。

 

 

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