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私の愛した召喚獣  作者: 樹兎
第四章 暗雲
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脱走した転移者1

【脱走した転移者1】

♪゜*☆*゜♪*☆*゜♪゜*☆*♪゜*☆*゜♪*☆*゜♪゜*☆*゜♪


朝、俺はまだ眠りの中にいた、と言うかソフィーと一緒に寝たせいで今しがた寝付いたばかりだった。


「ドン、ドン、ドン、ルーカス起きてる?、入るわよ」

「・・・・・・」


 「何だよ、うるさいなぁ・・・今寝た処なんだ・・・・」

 その答えが奈津の妄想をさらに加速させたみたいだ・・・・

 

 「なによ、格好いい事言って結局やったんじゃない・・・信じられないわ」


 「・・・はぁ・・・」


 眠い目をこすりながら横を見てみるとソフィーが寝ていた・・・それも素っ裸で・・・

 いつの間にかネグリジェを脱いだらし・・・・

 

 「ちょ、ちょっと待った・・・俺は寝た、寝たけど、そう言う事はしていないぞ・・・」

 俺は慌てて弁明しながらまだ、寝ているソフィーにシーツを掛ける

 

 「・・・ふーん、・・・・」

 奈津はどうやら痕跡を探しているようだ・・・・

 暫くベッドを見つめていると・・・


 「ま、まあ、本当みたいね・・・・」

 ソフィーは初めてだろうし、初めてならルーカスにされれば只では済まないだろうし、ま、本当みたいね。

 

 「で、何だよ、こんな事、確かめに来たのならもう少し寝かせてくれ・・・何時だと思ってるんだ・・・」


 「・・・ごめん・・・」

 

 「ゴメンじゃないわよ、越境者よ、正確にはまだだけど、もう少しで領内に入るわ・・・」

 「領地のモンスターティマーから連絡があったの。。。」

 領地の国境付近はトラブルの元になりやすいのと帰らずの森がある為、人での警備は難しく、鳥や魔鳥、魔物をティムして警備に当たらせていた。

 

 「状況は?」

 「キリオ山脈の北西部、ジャリオ岳を越えた辺り、山脈の一番低いところを越境してきたみたいね、あそこだと1200m位しかないから越境出来るわ、ラマー平原を抜けて帰らずの森に入るまで後、1日と行った処かしら・・・」

 

 「ま、あそこなら帰らずの森を抜けることは無理だろう、放置で良いか・・・」

 そう思って・・・・告げようとしたときだった。..

 

 愛彩が入ってきて第2報をを告げた。

 「侵入者は6名、その内5名は黒髪の少年少女との事です。」

 

 俺はとっさにイスパニア王国の勇者召喚を思い出した。

 「もしかしたら勇者かも知れないな・・しかしたった6名でどうしようと・・・」

 

 「幾ら勇者でも6名で帰らずの森を抜けることは難しいかもね。」

 奈津はそう言って考え込んで言える。

 

 「お前ならどうだ?、」

 「わ、私、私なら一人でも超える自信はあるわよ」

 奈津は誇らしそうに自信たっぷりに言う・・・俺一人なら間違いなく無理だろう・・・帰らずの森ごと消して良いって話なら可能かも知れないが・・・

 

 「ま、そう言う事だ、森を抜けて分散されると取りこぼしが出るかも知れない、森に入る前に確保に向かおう。」

 

 場所が場所だし、相手が相手だどれだけの能力を持っているか分からないから兵士は連れて行かない方が良いだろう、転移もまだ、見せたくないしな・・・

 

 「俺と奈津と二人で行こう、奈津、出来るだけ殺さずに捕まえたい。」

 「分かったわ、でも、無理なら殺すわよ・・・」

 「あぁ・・構わない。それで行こう」

 

 「奈津、浮いてくれ・・・キリオ山脈のおおよその地点、高度500mに転移する、後は飛行魔法で探そう」

 「分かったわ」

 奈津は軽くウィンクして返す・・・

 

 「じゃ、行くぞ!・・・」

 キリオ山脈の北西部、ラマー平原の入り口付近、高度約500mに転移した・・・

 辺りを見回してみると11時の方向に対象者はいた・・・丁度ラマー平原入ったところだった・・・

 

 高度を下げ、対象者の前方約10mの処に下りる。

 「うわっ・・・ど、どこから・・・」

 集団の中の少年が思わず声を上げた・・・・

 

 「君たちの立っている処はイルメニア王国だ、密航者として逮捕する。大人しく指示に従えば危害は加えない。」

 さぁ、どうする、ここで一暴れするのがテンプレだろうな・・・密かに指弾を用意してまずは前方の少年にロックする・・・

 

 少年は手を挙げながら言った。

 「みんな、見つかったからには指示に従おう。」

 「うん、」


 他の者も頷く・・・・

 少年2名、少女3名は大人しく指示に従って捕縛されていく・・・

 

 「お、俺は関係ねぇ・・・帰るから・・・」

 男は少年らが捕縛されるのを見て逃げようとしている・・・

 

 「駄目だ、お前は既に密航している大人しくしろ。」

 そう言い終わるか終わらないうちにガイドらしき男は持っていた片手剣を抜いて振りあげた・・


 「ボコッ!!」


 鈍い音を立てて男の額に直径2cm弱の穴が空いた・・・後頭部は10cm程度の穴が空いて脳漿等をまき散らして倒れた・・・

 

 「ひっ、ヒーーィ、う、ウォェーーーッ」

 少女らは倒れた男を見て、壮絶に吐いていた・・・・

 顔色が真っ青だ・・・・


 うーん、まだ、こんな反応をするって事は人を殺したことはないみたいだなぁ・・・

 取り敢えず連れて行くか・・・

 

 少年らを連れたまま・・・屋敷の地下牢へととんだ・・・

 「へっ・・・ここは何処・・・」


 質問は無視して・・牢に入るように指示を出す、二つの牢に男女別に入れた・・・隣り合ってるので当然話は出来る。

 

 

 メイドが食事を運んできた・・

 「腹が減ってるだろう、取り敢えず食事だ・・終わった頃に話を聞きたい・・いいな・・」


 「はい」

 少年の一人が答え、残りは頷いた。どうやら彼がリーダーみたいだな。..

 俺は一旦、はなれて隠れたところで聞いていた・・・

 

゜*。*☆*。*゜*。*☆*。*゜*。*☆*。*゜*。*☆*。*゜*。*☆*。*

 少年たち視線

 

 「うまっ!、旨いよこれ・・・ん、食べないの」

 悠人は他の皆が食べないのを見て不思議がっていた・・・

 何せ、昨日の朝からは何も食べていなかったのだ・・・・

 

 「悠人、毒入ってたらどうする、危ないんじゃないか?、平気で人を殺す連中だぜ!!」


 「そうよ、私達、これからどうなるのだろう・・殺されちゃうんじゃない・・・・」

 少女(坂下未来(ミク))はさっきの人の殺されるシーンを思い出してまた、吐きそうになってた・・・

 

 「あのさぁ、わざわざこんな処まで連れてきて毒殺なんてすると思うか?、あり得ないね。殺すのならあの場で殺したはずだし、連れてきたって事は何らかの情報を得ようって事だと思うな。それが済むまでは殺されないね。」

 ここまで連れてきたって事は、最悪でも何らかの情報を得たいってはずだ・・・そこに俺たちの生き延びるチャンスが開ける可能性がある・・と考えていた。

 

 「じゃ、情報を取るだけ取られたら殺される?」

 「それはないと思うよ、俺たちは武装して居なかったし、抵抗もしていない、単なる密入国で死刑はあり得ないよ.罰金か追放?だよ」

 と悠人は話したが皆を不安にさせない為だった。ここは異世界なのだ、恐らく人の命は軽いだろう、下手すれば拷問のあげく殺されるかも知れないと思っていた。無論、旨く立ち回るつもりでもあったけど・・」

 

 「とにかく、食べたら?、俺が食ったんだし、大丈夫と分かっただろ?」

 「リナ食べろよ」


 「うん、・・・あっ、美味しい、イスパニアのパンとは比べものにもならないわ、日本と比べてもおいしいくらいだわ」

 リナが食べ足すのを見て残りの皆が一斉に食べ出した。

 

 「本当、美味しい・・・・、あぁ。。何ヶ月ぶりかしらまともなパン・・・色も白いし・・・酸っぱくもない、そして柔らかいわ」

 「うん、うん、美味しい・・」

 

 食事が終わって・・・・

 悠人が切り出した・・・

 「基本的に信じるかどうかは別にして事実をそのままに話そうと思うけどどうだろう?」


 「うん、私もそれが良いと思うわ」

 「しかし別世界の人間なんて信じるかなぁ・・・単に国を逃げ出したって言った方が良いんじゃないか?」

 信二は真実は嘘をついていると思われるから無難に誤魔化した方が良いと思ってた・・・

 

 「そうねぇ、、、私自身に起きたことすら信じられないんだから私も無難な線が良いと思うわぁ」

 唯一の大人の女性である愛子は常識的な感覚だと異世界から来たなんて信じられないと思うわぁ・・

 

 「それは僕らの世界の感覚だと思うんだ・・・こっちの世界だともしかしたら一般的なことかも知れないだろう・・・それに俺たちがイスパニア王国の平民を演じるなんて通用しないと思うよ、この世界の常識を何も知らないから一発でばれると思う。」


 「嘘をついたと思われたら良くて拷問だろうね、悪ければその場で殺されると思う。さっき見ただろう、剣を抜いたとたん躊躇うことなく殺したじゃん。日本の警察ではあり得ないけど、こっちではあれが当たり前かもね。」

 

 「王女の言葉を信じればこっちの貴族は平民に対しては残虐非道だって話だし・・・」

 愛子がイスパニア王国 王女の話をした・

 

 「私はあの王女は信頼出来ないと思う、相当な腹黒よ。」

 「あっ、それは私も思うわ・・・」

 リナの言葉に未来も同意している。

 

 「恐らくだけど・・・俺たちを捕まえた人・・・特に男の方・・・鑑定持ちじゃないかなぁ・・・」


 「つまりばれてるって事?」


 「うん、普通は捕まえた後、個別に監禁すると思う。見ての通り牢は余ってるしね。つまりその必要がないからまとめて話をさせようって事だと思うよ。つまり俺たちの会話は聞かれてるって事・・・」

 

 「あぁ、そうだと思う。」

 悠人が当たり前って顔をして話した。

 

 「じゃ、日本語で話した方がよくね?」

 「最初からならまだしも途中で変えたら余計に疑われるだけだ・・」

 「そりゃそうだ・・・」

 

 「だから正直に話した方が良いだろう・・・」

 「そうだね・・・」

 一同が納得した・・・

 

 そこへメイドがやって来た・・・

 「皆さん、お食事は如何でしたか?」

 「はい、美味しかったです。」

 「はい、とても美味しかったです。」

 

 「お口に合って良かったです、食器は此方に出して頂けますか?」

 「あっ、はい・・・」

 それぞれが食事用の出し入れ口から食器を出すのをメイドが受け取ってワゴンに乗せている。

 

 「あのう、僕らはこれからどうなるんでしょうか?」

 「さぁ、私では分かりかねます、私は只のメイドですから・・・」

 

 「では、通常、この国の法律だと密入国はどんな刑罰になるんでしょうか?」


 「イルメニア王国の法律だと普通の密入国は罰金刑ですね、払えないと相当分、強制労働となりますが、反乱罪とかでも無い限り領主様の一存で決まりますので何とも言えませんね。」

 

 5人とも必死にメイドの言葉を聞き逃すまいと必死の顔で聞いていた・・・

 

 「すいません、有り難う御座いました。」

 悠人は密入国は死刑と言われなくてほっとしたのが正直な気持ちだった。

 領主の一存かぁ・・・領主次第では気分を損ねたら死刑も有りって意味だよなぁ・・・はぁ・・・

 悠人は憂鬱になってきた・・・

 

 「・・・悠人・・・大丈夫だよ。きっと上手くいくって・・・大丈夫だよ。」

 リナな悠人を元気付けながら自分にも言い聞かせていた・・・

 悠人の手をそっと握り・・・

 心の中で呟いた・・・大丈夫、大丈夫・・・

 そんなリナの言葉に何の根拠もないのは明らかだったのだが・・・・

 

最後まで読んで頂きましてありがとう御座います。

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