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私の愛した召喚獣  作者: 樹兎
第四章 暗雲
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閑話 美恵子

【閑話 美恵子】

゜*。*☆*。*゜*。*☆*。*゜*。*☆*。*゜*。*☆*。*゜*。*☆*。*

 

 ATVやバイクの販売台数増加で今まで買っていた店頭買いでの入手方法では確保が難しくなった為、違う方法を検討した。

 方法としては、業者として買う方法をさがして、将来を見越してプラントを何とかしたいと思ってるが、恐らく日本国内の業者ではプラントは購入出来ないだろう。

 

 取り敢えず、実験用プラントなら直ぐにでも買えそうなので実験用プラントで軽油、ナフサの製造に掛かりたいと考えていた。ガソリンは別にしても石油製品は必要と思われるので何とかしたい。それとイスパニアの動向が怪しいので短期的に防衛を強化する為には元の世界の武器を調達したいと考えているが、商社マンだった時代も原油は扱った事があるが流石に武器は熱かった事が無かったが商社マンだった時代につくったコネをフルに利用してでも買い付けに回ろうと俺は恵を連れ海外へ飛んだ・・・


 武器と言えばア〇リカが浮かんだが一民間の業者に売ってくれるはずもなくいわゆる死の商人と呼ばれる武器商人にあたるしかない、フ〇ンスに宛てがあるのでそこからたどってみるしかない。

 

 恵を連れて行ったのは他のメンバーが領地の関係で外せなかったのとソフィーやアトリアでは幼すぎて仕事にならないから消去法で行ったあら恵しか残らなかっただけで・・・深い意味はない・・多分。!?

 

 石油プラントに関してはなかなか難しくてア〇リカで実験室レベルに近い装置を入手した、取り敢えず自己消費分ぐらいはなんとかなるとしても販売となるとかなり厳しいので今後さらにコネが必要になった。

 

 銃器に関しては東南アジアとア〇リカで少数ながらも入手出来たので現地から直接、向こうの世界へと持ち込んだ、当然、日本への持ち込みどころか出国すら不可能な為だ・・・

 宛てにしていたフランスでは商談が出来なかったがなんと、日本に来ていることが分かったので急遽、都内のラグジュアリーホテルで商談となった。

 

 ♪゜*☆*゜♪*☆*゜♪゜*☆*♪゜*☆*゜♪*☆*゜♪゜*☆*゜♪

 

 □■□ 美恵子 視点 □■□

 

 美恵子は借金の相談の為に都内のラグジュアリーホテルに来ていたが、結局、融資は断られて一人でコーヒーを飲んでいた・・・・

 (はぁ、もう駄目だわ、どこからも借りれないし・・・返済期限はとっくに過ぎてるし・・・どうしよう。)

 

 そんな事を考えている時、美恵子の前の席では笑い声が上がっていた・・・

 (こっちの気も知らず、いい気なもんだわ・・・)

 どうやら前の席ではフランス語とどっかの中東の言葉が飛び交っていた・・・美恵子もフランス語は大学で選択していたので少しは分かったが、中東らしき男性の言葉は全く分からなかった。


 どうやら中東、フランス人、恐らく日本人の組み合わせで商談しているみたいだった。恐らくと判断したのは美恵子の前に座っていた為、後ろ姿しか分からなかった。

 

 もしかしたら、韓国人や中国人?、どっちにしてもアジア系は間違いないだろうと思われる男性は流ちょうなフランス語と中東の言葉らしい言語を巧みに話していた・・・

 

 そんなアジア人の後ろ姿を見て美恵子は久志の事を思いだしていた・・・・

 久志は元気だろうか?

 離婚後、連絡を取ろうとしたら会社を辞め失踪したという。

 それ以来一切連絡が付いていない。

 

 奈津にも連絡を取ってみた。

 仲直りしたいと思っていたし、もしあわよくば借金のお願いもしようと思っていたけど、会社を辞めて海外の会社に転職していた。

 

 一気に大事な者を失った気がしていた・・・

 私は正しかったの?、離婚して正解だったんだろうか?

 

 そんな事を考えていたらどうやら隣は商談が終わったみたいだ・・・握手をして別れている。

 日本人とおぼしき男性が私の横を通り過ぎようとしたとき・・・

 

 「ひ、久志?」

 「お、おう、久しぶりだな?、元気か?」

 なんと隣で商談していた男性は久志だった。


 別人かと思うほど印象は変わっている、精悍で自信に溢れた顔が笑っている。

 それに来ているスーツも高そうだ・・・・・こんなの以前は持ってなかったはず・・・

 時計も高級ブランド・・・、靴も高そう・・・

 

 「う、うん、何とかやってるわ・・」

 私は取り繕うように笑顔で答えた。

 

 「相変わらずだな、何かあったのか?、お前は嘘をつくと右の眉が上がる癖が直ってないぞ」


 別れた当初はかなりショックだったが・・・あれから目まぐるしい環境の変化で美恵子のことはすっかり忘れていた。そう、忘れていい存在だったからだ・・・・幸せに暮らしてるならこれで良かったんだ思い直したのだった。

 

 「座っていいか?」

 何となく様子が気になったのと久しぶりだったし、離婚後も連絡を無視していたのでその辺の引け目もあって苦情があるなら聞いておこうと思ったからだった

 

 「えぇ、いいわよ、どうぞ!」

 美恵子は自分の前の席に手をかざして誘導した。

 彼が座るときにスーツのブランドがみえた・・・・キートンだった。。

 こんな高級ブランドのスーツなんて昔は着ていなかったせいぜい、3万台のスーツだったのに・・・

 きっと7,80万円は越えてるわね・・・

 

 「あなた今何やってるの?」

 (身につけてる物は凄い高級品ばかり、たった1年足らずでそんなに稼げるようになったとは思えないしもしかして離婚のショックで浪費癖になったのかな?)

 

 「うん、貿易関係の仕事を細々とやってるよ・・」

 (ま、こう言っておくのが無難だよな、異世界と商売してるとは言えないし、言っても信じて貰えないし、信じて貰う必要もない)

 

 「だから変な言葉で喋ってたのね、フランス語と言うのはわかったけど・・・もうひとつは分からなかったわ。。」


 「アラビア語だよ、中近東だとアラビア語が話せないと話にはならないからなぁ。」


 「あなたアラビア語って話せたの?、」

 「必要に迫られておぼえたのさ・・・」

 (全言語理解のスキルがあるなんて言えないしね・・・)

 

 「離婚した直後に用があって連絡したけど、失踪したと聞いてこれでも心配していたのよ。」

 「オマケに奈津まで転職していて連絡は取れないし・・・」

 

 「あぁ、悪かったな?、直後はちょっとショックだったし、その後も始めた仕事で忙しかったし・・・何かあったのか?」


 「うん、共通の貯金を崩したかったんだけど、そっちはあなたの行政書士に頼んで何とかなったわ。」

 「そっかぁ・・まあ、問題がないならいいよ。」

 

 「じ、実はお願いがあるんだけど・・・・」

 (はぁ、久志なら貸してくれるかも知れない、でも、軽蔑されるだろうなぁ・・・もう、頼るところは誰もいないし・・・蔑まれても仕方ないわ)

 

 「な、なんだ、一体改まって・・・」

 美恵子のこう言う態度は初めて見た・・・付き合ってるときも、結婚してるときも・・・こういった神妙などこかへりくだったような態度を取る女ではなかった・・・

 

 「100万、いえ、50万でもいいの、貸して貰えないかしら・・・」

 (あぁ、私の一線越えてしまった、もう、対等ではないわ・・・)


 「別にいいけど、そんな額で困ってるのか?、一体どうしたんだ・・」

 どう見ても50万や100万に困ってるようには見えなかった、困っているならそれ以上だろう・・・

 

 「あなたと別れて彼と一緒になってから独立したの、私が社長になって経営を、彼がデザインをするって事で上手くいくはずだったの、社外でも評価されてたし・・・」

 

 「でも、実際独立すると違ったのよ、実力は買うけど万が一の場合、責任を取れるだけの力、つまり資産力がないだろうと、仕事は大手から個人の土建屋レベルまで、そんな時に初めに手がけた設計ミスで賠償が発生して、彼は会社に残っていた約1,000万を持ってアルバイトの女の子と逃げたわ」

 

 「お金は私が握っていたし、会社の代表は私、破産宣告しようと思ったけど、賠償金は破産宣告の対象には成らなくて今回の場合は免責は無理だろうと言われたわ・・」

 (あぁ、こんな事まで話してしまった。でも、お金を借りるなら当然理由は聞かれるわね、これで断られたら自分が悪いとは言え落ち込むわ)

 

 「50万、100万はらっても一時しのぎなんだろう、全部で幾らなんだ?」

 

 「5000万、でも、親が自宅を売って3000万用意してくれるから後、2000万、それは出来ればどっかで銀行並みの金利の処で借り換えて長期にして貰えれば払えると思うの?」

 (言ってしまった、でも、もう仕方ないわ、もう、プライドも折れてバラバラよ・・・アハハハ・・・馬鹿な女だろうと思われてるなぁ・・・)

 

 「ほら、これで一括しろ、親御さんももう、歳だから今更、自宅売らせたりなんて迷惑を掛けるな!」

 俺はテーブルの上に小切手を置いた。

 小切手を手書きで書くのはなかなか馴れない・・・漢数字が苦手なのだ・・・

 

 「え、えっ・・・」

 美恵子が小切手を手にとって見ると『陸仟伍佰萬圓』と書かれていた。

 「ち、ちょっと、多いんだけど・・・・」

 

 「5000万は支払いに必要なんだろう、後始末や今後の生活の立て直しにもお金は必要だろう」

 借金払っても1円も残らないとまた、借金じゃ何時まで経ってもやりなおせないからなぁ、多少は多めに必要だろうって俺が面倒見る筋合いはないのだが、まあ、世話にもなったし手切れ金と思えばいいかと思えた。

 

 「久志、私どうやって返したら良い?、こんな大金・・・一生掛かっても必ず返すから・・・」

 なんで別れた元嫁にこんな大金ぽっと出せるんだろう?、この金額って久志にとってはもしかすると対した額ではないの?

 

 「あぁ、返さなくて良いよ、返してたらまた、生活が大変だろう。手切れ金と思ってくれればいいや」


 「そ、そんなぁ、手切れ金と言ったら私が払う方なのに反対に貰うって・・・」

 「じゃ、返せるのか?、今のお前に何年でどうやって完済しますって返済計画書が提出出来るのか?」

 

 「うっ、そんなぁ・・」

  美恵子:怖い、素直にそう思った。『返せるのか?』そういった時の久志は今まで見たことがない顔だった、まるで獲物を狙う狼のような・・・

  怖いとおもって・・・少しちびってしまったけど・・・濡れた・・・

  怖いと思った久志に今までにない男を感じてしまった。

  

  ふと見ると久志の横に女性が立っている・・・20代半ばか?スタイルの良い美人さんだ・・・

  

  「夫婦の間ならそういった適当な事も有りだと思う、だが今はもう他人だ・・・適当な回答でその場を凌ぐと後で取り返しの付かないことになってしますぞ」

  

  「「「「「ごめんなさい・・・」」」」


  「でも、返せるように頑張るわ・・・いつまでなんて約束は出来ないけど・・・それならいいでしょ」

  そう言うと久志はにこって笑った。

  

  「社長、屋上にヘリの用意が出来ました。」

  恵が出発の時間だと呼びに来たようだ、本来であればこのまま、ヘリで飛行場へ行きそこから飛行機で四国まで行く予定だったが、商談が上手くいったのと向こう側の予定が変わった為にキャンセルとなった。飛行機はキャンセルできたがヘリはもう、直前でキャンセルしても全額掛かるので恵が乗りたいと言った為にキャンセルしなかった。

  

  「じゃな、俺は仕事があるので失礼する、そうそう、奈津と奈津の妹は俺の会社で働いてるから心配は要らないぞ!」

  

  「えっ、なんで?、あっ、まって、連絡先を・・・」

  何故か、俺を見る目が変わった気がした。目がキラキラしてる。きっと借金の返済の目処が立った為に嬉しいんだろうと思った。

  

  「うん、そうだな、じゃ、電話は通じない場合が多いのでメアドをおしえておくよ。そう言って会社の名刺を渡した。」

  名刺を渡すと俺と恵はヘリの待つ屋上へと急いだ・・・

  

  恵はうるうるした目をして俺たちを見送っていた。

  

  「今の女性は元の奥さんですか?」

  「あぁ、良く分かったな。」

  

  「そりゃ、聞いていればわかりますよ・・・」

  「でも、かなりショックだったみたいですよ。」

  

  「えっ、俺何か言ったか?」

  「言いましたよ、結構エグいことをすらりと・・・」

  

  「えっ」

  俺自身にはそんなことを言った覚えは全然なかった。

  

  「言ってたじゃ無いですが、俺たちはもう他人なんだ、適当な事を言って迷惑を掛けるな、みたいなことを言ってましたよ」

  

  「だって事実だろう、きちんと納得して別れたんだ、それも向こうから・・・だから他人だろう。」


  「はい、そうですね、正しいと思いますよ。」

  (まあ、奥さんに未練が残ってないって分かっただけでも何だかちょっと嬉しいな)

  

  二人は暫くの間ヘリでの都内クルーズを楽しんだ・・・

  その日は予約していたラグジュアリーホテルで恵と一泊した・・・

  恵との相性の良さは既に確認済みだったがそれを再確認した・・・・

  間違っていると行けないので何度も、何度も確認したらかなり疲れた・・・・

  それでも恵は元気いっぱいだ・・・タフだ・・・俺死ぬかも・・・

  

 ♪゜*☆*゜♪*☆*゜♪゜*☆*♪゜*☆*゜♪*☆*゜♪゜*☆*゜♪

 

 美恵子

 

 ヘリが待ってるなんてなによ!、チャーターしてるって事?そんなに儲かってるのかしら?

 それになんで奈津が久志の処にいる訳?、おまけに妹も???

 それにさっきも女性がいたわね・・・一体何人の社員がいるのかしら・・・

 

 私は離婚するときに彼に私の彼は狼だけどあなたは犬だわって言ったけど・・・・

 間違ってたのね、彼が本物の狼で私が狼だと思ってたのは狼の皮を被った狐だった。

 

 はぁ、どうして離婚なんてしちゃったのかしら、してなければ今頃・・・

 離婚したからこそ、久志は変わったのかも知れない・・・でも、変わらなくても久志には悪い点なんてなかったわ・・・覆水盆に返らずってよく言うわね。

 

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