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私の愛した召喚獣  作者: 樹兎
第三章 領地改革
56/115

【アトリアの母の想い】

2018/08/29:誤字&脱字を見直しました。

【アトリアの母の想い】


 アトリアは自分の代わりに母親が夜伽をすると聞きショックを受けていた。

 (お母さんはまだ、私が幼いから可哀想だと思って自分の体を投げ出すつもりなんだわ、私はお母さんにはそんな事して欲しくないし、して貰っても嬉しくないわ。)

 

 「お母さん、この事はお母さんとは関係ないの、眷属になる時点で決定事項だし、仮にならなくても奴隷の身分ではもっと酷い目に遭っても仕方ないの、私は自分の意思でそれを望んでいるの、私はもう、18よ。」

 

 「そうね、でも、体はまだ、10歳だわ。まだ、早すぎるわ。」

 「この世界ではそれが普通だったりするのよ、日本での感覚を持ち込まないで・・・」

 実際この世界では体験は日本に比べると早いのが普通だが通常は12,3歳で婚約して15の成人を迎えてから結婚というパターンがおおい、貴族の場合、原則的に婚前交渉はない・・・


 平民の場合は生活力の点から貴族より遅れる傾向があるが婚前交渉もあったりする。

 それを鑑みても10歳と言うのは流石に早く、この世界でも手を出すのは変態さんに分類される。

 

 「それでも、私が決めた事なんだから、口を挟まないで、これは私の問題なの。」

 

 「じゃ、勝手にしなさい。私も私の事は勝手にさせてもらうわよ」

 「お母さん、私はお母さんにこれ以上、嫌な事をさせたくないの、こっちに留めたのは悪いと思うけど、それはもうどうしようもないからこっちで楽しく生活して欲しいの・・・」

 

 「アトリアさん、いえ、結花、お母さん本当はそうしたいからあなたを出汁に使っただけよ、結花の為に犠牲になったつもりはないわ。。。」

 「嘘!、嘘よ、そんな事、嘘だわ、お母さんに限ってそんな事はないわ。」

 

 「私の為にって事は分かってるのよ。」

 (えっ、私が幼いから、私の体を心配して自分が代わりになろうって思ったんじゃないの?、私を出汁にしてってどういう事よ、お母さんが本心でしたいって事なの?、嘘よ、嘘、お母さんに限ってそんなはずはないわ)

 

 「結花、母さんだって、女なのよ、あなたが生まれてきて18年間、育てるのに必死で恋なんて考える余裕などなかったの。必死で働いてきたわ。」

 

 「いま、やっとあなたが自立してくれてこれからと思ったと時に、あなたは死んじゃうし、私は死の宣告を受けたわ、もう、これで人生終わったんだと・・・子育てだけの人生だったけど、それはそれで辛くもあったけど、それ以上にあなたの成長は楽しかったし、充実した時間だったから後悔はしていなかった。

 あと少しで、あなたの所に行けるって時に結花、あなたが目の前に現れたの。」

 

 「私の決心というか覚悟は大きく崩れたわ、死にたくない、生きたい。無理だと分かってたけどそう思わずにはいられなかった。」

 「そんなところへルーカス様から命を頂いたわ、凄く貴重な薬を使ったのに恩に着せる様な事は一言もなく、貴重な薬である事すら知らなかったわ。」

 

 「元々好みの容姿に命まで助けて貰った彼を好きになっちゃ行けないの?、母さんにそんな資格がないのは十分、分かってるわ、こんなおばさんですもの、分かってる。

 妾にしてなんてとても言えない、愛されなくてもいいの、ただ、愛していたいのそれすら駄目なの?」

 

 「はぁ、もう、こんな事話しちゃったからお終いね。せめて一度ぐらいは抱かれたかった・・・」

 

 「・・・お母さん・・・ごめん。」

 母親の心の慟哭にアメリアはただ、ゴメンとしか言えなかった。

 (お母さんは私を育てるためだけに他の全てを犠牲にして生きてきたのよね、分かっているつもりだったけど、全然分かっていなかったのかも知れない。

 

 生きられる事がわかって、目の前に好みの男、しかも優しいとくれば好きになってしまうのはわかる、お母様には幸せになって欲しい・・・でも、私はルーカスの眷属、親子でっていうのは流石に不味すぎるわ、どうしたらいいの?、私が眷属を辞める?、それは約束だから出来ないししたくない、わたしもルーカス様が好きだもの・・・はぁ、どうしたら・・・)

 

 「お終いじゃありませんわ、恵さん!」

 いつの間にかリビングに来ていたアメリアが言った。

 

 「恵さん、どうして諦める必要があるの、別に良いじゃない、人を好きになるのは悪い事ではないわ、それがルーカスならなおさらだわ・・・」

 

 「アメリア様は怒られないのですか?」

 「えっ、どうして怒る必要があるの?」

 

 「一使用人が主を好きだなんて許されないと・・・でも、仕方なく夜伽を勤めるのなら許されるかと思っていたのですが・・・」


 「ルーカスはそんな事はしないわよ、自分が好意を持っている女性以外とそんな事はしないわ。それに恵さんがルーカスを好きになったからと言って誰の許可も必要ないわよ。」

 

 「そうですよぉ、恵様、気にする必要なんてないですよ。ルーカス様は優しい方ですから、ルーカス様を好きな者同士、お仲間ですわね。」

 ソフィーはぶれない・・・

 ソフィーの言う事は大体想像が付いたが、アメリアがああ、言うとは思わなかった。

 

 「私、ルーカス様を好きでも良いんですか?」

 「だから、何度もいったように構わないわ、ルーカスが受け入れるのなら私も受け入れるわ、奈津や愛彩もここにはいないけど、同じ事を言うと思うわよ。」

 

 「うっ、うぅ・・・有り難う御座います。ルーカス様を好きでも良いんですね。」

 思わぬアメリアの言葉に留美さんは思わず涙を流した。

 

 「で、でも、私とお母様は親子ですよ、親子でなんて・・・」


 「あら、あなたと留美様には血縁関係はないはずよ、あなたは元ラフカディア家の娘でしょう。」


 「それはそうですが・・・・」


 「じゃ、問題ないじゃない・・・」

 「はぁ・・・しかし、精神的には・・・」

 愚痴をこぼしてるのをアトリアが遮った。

 

 「なに、あなたはこの屋敷の当主である私の決定に不服でもあるの?」

 「いえ、御座いません。」

 「なら、問題は解決ね。」

 

 そこにリネーネが爆弾を投げ込んだ・・・本人にはその気がないだけに始末が悪かったりする。

 「アトリアさん、そんな事は気にしなくても良いのよ、その証拠にアトリア様とリネーネ様は実の親子ですから・・・」


 「えっ、えーーーーっ」

 アトリアは思わず叫んだ・・・

 「あっ、す、すいません、知りませんでした。すいません。」

 

 「リネーネ様って日本のマンションにおられた方ですよね、私、体調があまり優れなかったのでよく見てはいないのですが、とてもアメリア様みたいなお子様がいらっしゃるようには見えませんでした、どう見ても20代前半、10代後半でも十分通用する様に見えましたが・・・」

 

 それを聞いて、アメリアは舌打ちした。

 「ちっ、ルーカス、また、お母様を変えたわね。」

 「へっ....」

 「お母様は、16で私を産んだから、いまは・・33かしら・・・ルーカスが変えたのよ、お母様は若作りが好きだから、強引に頼んだんじゃないの?」


 「私がばらしちゃうと怒られるかも知れないけど、奈津や愛彩たちも30過ぎてるわよ。」

 

 「えっーーーっ、そんなぁ・・・」

 アトリアと恵は壮絶に、倒れんばかりに驚いた。


 「おかあさん、奈津さんたちってどう見ても10代よね・・・えぇ、そう思うわ・・・まあ、二十歳でも通るとは思うけど・・・」

 

 「ま、何にしても歳の事は禁句よ、どうせ、もう歳は取らないんだから・・・」


 「「「えっ・・?????」」」

 

 「あら、彼女たちは不老不死よ、病気にかからないし怪我も直ぐに治るわ、だから歳はとっても今以上、ふける事はないわ・・・もちろんアトリアも18~22位までで成長は止まるわよ、聞いてるでしょ。」

 「はい、そう行けば聞いた気がします。」

 

 「はぁ、もう何でもありなんですね。」

 恵はそう呟くとあきれ果ててしまった。本当にとんでもない世界へ来てしまったと実感するのだった。

 

 「処でルーカス、あなたはどうなの?」

 「恵さんの事よ、女性に告白させて自分はしらん振りを決め込むけわけ?」

 

 「当初の予定通りだ・・・」

 「今のところ、アトリアに手を出す気はない。これは恵に言われたからでは無く最初から思っていた事だ、恵さんの要望を前向きに考えようと思う。」

 

 「つまりそれはどういう事よ、好きなの嫌いなの?」

 「ひゃい・・・それは、その・・・うぅ・・・」

 「正直なところ愛してるとは言えない、でも好意は持っている」

 

 「うっ、十分です、ありがたいですぅ・・・」

 恵は嬉しかった、もう、飛び上がりたいほどに嬉しかった、生きていて良かった。無論、今の時点で愛されているなんて思っても見なかったし、逆に愛しているなんて言われると信じられなかった。

 好意を持っているって言葉だけで恵には十分だった。

 

 アメリアはにこっと笑うと俺の方に寄って来た。

 「ビシッ!!、このジゴロ!!、フン!!」

 そう言うと、リビングを出て行った。

 

 「あっ、あぁ。。。どうしましょう。」

 恵が慌てている・・・アメリア様を怒らせてしまったと・・・

 

 「大丈夫ですよ~・・恵さんは心配しなく良いんですよ~、恵さんに怒った訳ではありませんから・・」

 ソフィーが恵を諭すように言った。

 

 「・・・しかし・・・」

 「あれは、怒っていると言うよりはアメリア様のアメリア様なりの愛情表現なんですから気にしなくて大丈夫です。というより、気にするだけ疲れますよ。」


 「はぁ・・・そう言われても・・・」

 「大丈夫です。直ぐになれますよ~・・・」

 

 「ルーカス様、お母様の事は宜しくお願いします、でも、私の事も忘れないで下さい。」

 「うん、大丈夫、忘れる訳ないだろう。」

 

 「はい、それと私の方は、いつでも良いので親子共々よろしくお願いします。」

 「うん、分かった。」

 もう、ここで、とやかく言うべきではないだろう、ここはそのまま押さえておく方が良い・・・

 10歳って・・・マジで奈津に殺されかねんからなぁ・・・

 

 ゜*。*☆*。*゜*。*☆*。*゜*。*☆*。*゜*。*☆*。*゜*。*☆*。*

  

最後まで読んで頂きましてありがとう御座います。

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