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私の愛した召喚獣  作者: 樹兎
第三章 領地改革
52/115

運命の誤算

2018/08/31:誤字&脱字を修正しました。


【運命の誤算】


 「ねぇ、ルーカス、陛下が娘を送り込んで来たらどうするの?、ってどうしようも無いか、断れる訳もないしね。」


 「あぁ、するよ、第3夫人で良ければの話だが・・・」

 「へっ、へ、陛下の、国王の娘を第3夫人ってどういうつもりよ。それより第一夫人は誰なの?、」


 「はぁ、何言ってんの?、第一はお前に決まってるだろ!」

 「ひぇーーーっ、あ、あ、あ・たし!」

 アメリアはまさか自分が一番に言われるとは思ってもいなかったので壮絶にどもっていた・・

(え、ルーカス、、ちょ、ちょと待ってよ、私と結婚してくれる?、私は眷属で、妾的な存在かと思ってたけど・・・ううん、それでいいって思ってたけど・・・本当なの?)


 「アメリア、お前嫌なのか?」

 「えっ、い、いや、嫌じゃないわよ。」

 「じゃ、良いじゃないか、問題はないだろう、それからソフィーとも結婚するぞ!、ソフィーは第2だな」


 「ルーカスサマーーーっ」

 ソフィーはそう言って抱きついてきた・・・


 「私とも結婚して頂けるんですか?、嬉しいです。」

 「うん、だが、正式にはソフィーのお父様のお許しを得てからになるけどな。」

 「はい!!」


 「ルーカス、やっぱり私が第一は不味いんじゃ無いかな?、やっぱり陛下のご息女を立てないと不味いとおもう。陛下としては軽んじられたって思うわよ。」


 「別に言いさ、俺はもともとアメリアの召喚獣としてやって来た、本来使えるべき相手と結婚するならお前が第一だ・・・文句を付けるなら別にこの国から出て他国へ行っても良いんだし・・・なに、受け入れてくれる国はあるさ・・・」


 「久志さん、そう言う問題では無いと思いますよ。」

いつの間にか恵さんが戻ってきていた・・・


 「私はこの世界の事を全く知りませんが、王様がいて、家臣の貴族がいる王権政治が行われている世界だと認識しています、その中でアメリアさんは貴族当主で、ソフィーさんは貴族のご息女ですね。」


 国王のご息女が嫁いで、ご息女だけでは足りずに他の嫁も貰うと。まあ、話を聞いてる限り、ご息女が割り込むと言った方が正しいのでしょうが・・それでも第一夫人、正室以外は認められないというのは仕方がないと思いますよ。陛下自身が認めないと言うよりはその周りが認めないでしょう。

 

 あなたにはきっとそれをねじ伏せてしまう力があるのかも知れません、きっとそうなんでしょう。だからといってそうして良いという訳ではないと思いますよ。あなたも男爵という貴族であるなら国王の臣下でしょう、臣下が自分の力を背景に我が儘を通せば国はまとまらなくなります。

 

 篠崎さんよく考えてみて下さい、あなたは第一夫人、第二夫人だからといって序列に寄って差別するつもりですか?。


そうは考えていないのであれば順序なんか気にしなくても良いでしょう。逆に言えばあなたの考えがそうであるならば順位を気にするような女性はあなたにはふさわしくないと言えると思いますよ。

 

 「ん。。。」


 正直、正論だ・・・陛下の臣下なのも確かだしな、そう言われると返す言葉がない。


 むろん、順位で嫁に差を付けるつもりも無い。ふぅ、言い負かされてしまった。やはり苦労して子供を育ててきた経験が物を言わせる物かも知れないな。

 まだ、まだ、俺もガキって事なんだろう。

 

 「ルーカス私は順番など気にしていない、最後で構わないわ。」

 「私もです、ルーカス様」

 アメリアに続いてソフィーも順番は気にしていないと言う。...

 

 「処で篠崎さんお話があります。」

 「はい、何でしょうか?」

 

 「私を奴隷にして下さい。」

 「そのお話はもう、終わったはずですよ。」

 

 「いえ、娘のいえ、アトリアの奴隷を解放して欲しいと言ってる訳ではありません、私を奴隷にして欲しいと言ってるだけです。」

 「どういう意味でしょうか?」

 アトリアの母ちゃんは行き成り爆弾を放り込む癖は止めて欲しい・・・

 

 「はい、貴重な命を助けて頂きましたがその見返りを返す事が私には出来ません、なので生涯、奴隷として働いてご奉仕したいと思っております、ただ、ひとつだけお願いがあります。」


 「アトリアにあの、そのぉ、体を要求するのを待って貰えませんか?、娘はまだ10歳です。出来れば後、五年、待てないと言われるのなら後三年待って頂けないでしょうか?」

 

 「あぁ、そう言う事ですか?、それなら心配要りません、私はロリコンではありませんし、今のアトリアに手を出すつもりはありません、ただ、眷属なので将来はお約束出来ないですけどね。」

 

 「そ、そうなんですか?、小さい方もいらっしゃったのでそう言う方がお好きなのかと・・・」


「「「「「ガーン」」」」」


 鐘を付く突棒で突かれたような衝撃をうけた・・・・

 俺はロリコンじゃねぇーーーーっ・・・でもソフィーは好きだ・・・ロリコンなのか?、ロリコンなのか?

 俺は犯罪者・・・変態の烙印を押されて社会から抹殺・・・あぁ・・・

 

 「私はソフィーが幼いから好きになった訳ではありません、知り合ってからいろんな経緯をへて好きになったのです。」


 「そうですよ~、ルーカス様はロリコンではありませんし、私ももう、幼子ではありません」

 

 「まあ、ご本人の同意があれば宜しいんじゃないですか、はい、その辺はお好きに良いと思います。」


 こ、この人怖い・・・

 恵さんて怖いひとかもしれない。言葉の裏には娘でなければお好きなようにって聞こえた気がするんだけど違ったのか?、えっ、ちがわないのか?

 

 「ま、そう言う事なので奴隷にはならなくて良いですよ、明日お送りします。」

 「では、私を見捨てると・・・右も左も分からない異境の地でどうして女一人生きて行けましょう、その辺でのたれ死にしろとおっしゃるのですね。」

 

 「はぁ、?、明日お送りすると言ってるではありませんか?、向こうでは生活の基盤もお持ちですし今までと同様だと思いますが・・・どうしてそう言う事を言われるのですか?」

 

 「はい、先程休んでいたところ、あなたの主神有ると名乗るフィーネという女神様、もしくはそう呼称すべき対象の物である方が私の元に現れました。」


 「私は無宗教ですが何故か感覚的にそう言う存在なんだと認識しました。」

 「その方がおっしゃったのです、あなたをこちらへ連れてきたのは私の判断ですが、死を回避したため地球の管理神が怒り、地球への帰還は死体以外、認めないと言ったそうです。フィーネ様はこちらの管理神であり地球には権限が及ばないのでどうしようも無いそうです。」

 「申し訳ないが帰還はさせられないのでこちらで暮らして欲しいと言われました。」

 

 「あちゃーーーっ、、、」


 フィーネ様の名前が出た時点で間違いはないだろう。恐らく事実なんだと思う。

 本来、死ぬはずの予定だった者を勝手に助けちゃったから地球神の怒りを買った訳か・・・

 しかたない・・・アトリアは怒るかなぁ・・・どっちにしてもうちで面倒を見るしかないわな。

 取り敢えず、うちの調理人にアドバイスをして貰うかなぁ・・・

 

 「そうですか、そう言われたのであらばそうでしょう。フィーネ様は私の主神にあたりますので意義は唱えられません、帰りたいかも知れませんがどうにもならないので諦めて下さい。

 アトリアに怒られそうですね。」

 

 「私は全然、気にしてませんよ、むしろ一度死んだ者としてこちらで新たにやり直すって考えればそれはそれで楽しいと思います。」

 

 「そういってもらえれば少しは気が楽です。

 恵さんの今後ですが・・・うちで働くなら奴隷になる必要はありませんが、従属して貰う必要があります、自立されるつもりなら自立出来るまでの援助は責任持ってします。どうしますか?、とは言ってもそう慌てて決めなくても良いですよ。暫くうちでのんびりして決めて貰ったら良いと思います。」

 

 「では、従属させて下さい。お願いします。」

 「慌てて決めなくていいですよ。そもそも従属の意味すらご存じないと思いますが・・・」


 「はい、正確には分かりませんが、雰囲気はわかりますし、もともと奴隷になるつもりでしたからそれに比べればずっと緩い気がしますから・・・」

 

 「確かにそうなんですが・・・様は私やフィーネ様に関すると秘密を他人に喋れないだけです。細かく言うとまだありますが、奴隷のように行動を束縛される事も自由を害される事も有りません、まあ、社則みたいな者と考えて貰えれば良いです。」

 

 では、そこに立っていて下さい。

 胸の高さまであげた手のひらから光が放ちだして球状の光が手のひらを包む。


 「行きますよ。」

 「はい」

 手のひらから離れた光は恵の胸へと吸い込まれていった。

 

 「はぁ・・・・何だかとっても暖かいです。幸せな気分です。」

 「はは、、あっ、それからこっちではルーカスと呼んで下さい。」

 「はい、分かりましたルーカス様」

 

 「いや、様は付けなくて良いです。」

 「いえ、ここで働くんですからこれはけじめです。」

 はぁ、恵さんは言い出したら引かなそう、ま、いいかぁ・・・

 

 「恵さんは当面、うちの調理担当に色々とアドバイスをしてあげてくれませんか?、特に日本の料理を指導して頂けると助かります。」

 「それなら今までの仕事とあまり変わりませんが、分かりましたお請けします。」


 「アドバイスするにしてもこっちの世界をある程度分かってからが良いと思いますので当面はのんびりして結構ですよ。」

 

 「はい、そうですね、こちらの食事事情にも興味がありますし、食材も見てみたいと思ってます。」

 「買い物などは付いて行かれると良いでしょう。あ、忘れてました。」

 「影狼、出ておいで・・・」

 

 恵さんの足下から狼が現れた。狼と言っても大きさは虎よりも二回りほど大きい漆黒の狼だ。


 「ひぃーーーっ」


 「動物は嫌いですか?」

 「き、嫌いじゃないですが・・・食べられませんか?」


 「大丈夫ですよ、この子は恵さんの専属のボディーガードです、何時も恵さんの影に潜んでいますので呼べば出てきますし、危険を察知すると自分の意思で出てきます。」


 「この子にはまだ名前がありませんので付けてあげて下さい、名前を付けてあげる事で恵さんに絶対服従となります。」

 

 恵さんは恐る恐る、影狼の頭をなでた。。影狼は嬉しそうにしっぽをブンブンと振っている。


 「じゃ、なまえを付けてあげなきゃね。うーん・・・そうだ、ラスカルにしましょう。あなたはラスカルですよ」


 「バウッ、バウッ・・」

 恵さんの顔を盛んに舐めて喜んでいる。

 (きゃっ、凄い可愛い・・・なんて可愛いのこの子、あぁ、毎日抱っこして寝ようかしら・・・)

 

 「街中では緊急時以外は出さないで下さいね、騒ぎになりますから・・・」

 「はい、分かりました。」

 返事もそぞろに、ラッシーとスキンシップしている・・・犬好き・・いや、狼好きなのかぁ・・ま、何にしろ良かった。

 「あの、部屋では出しても構いませんか?」

 「はい、ご自由に・・・」

 

 「あのう。。。」

 本の今までラスカルと戯れていた恵さんが急に真剣な顔になった。


最後まで読んで頂きましてありがとう御座います。

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