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私の愛した召喚獣  作者: 樹兎
第三章 領地改革
50/115

アトリアの母3

2018/09/02:誤字&脱字を修正しました。

【アトリアの母3】

 

 「久志さんお願いがあります。」

 「はぁ・・・」

 「アトリアを奴隷から解放して頂けないでしょうか?、替わりに私が奴隷になります、奴隷が駄目なら命でも何でも差し上げます。どうかお願い出来ませんか?」

 

 「お母さん、止めてよ、私はもう、納得しているの、それを条件にお母さんに会いにも来れたんだし、お母さんの病気も治して貰えるのお願い分かって・・・」

 母親の訴えを否定するアトリア、まあ、母親の気持ちとしては娘が奴隷なんて許せないのは十二分するほど理解は出来る。

 

 「そこまで言うのなら解放しても構いませんよ。」

 

 「お母さん、私は会いに連れてきて貰う事を条件に眷属になったの、それを今更、自分の利益を得た後で約束を反故にする事は出来ないわ。」

 「結花ちゃん、お母さんはなにも眷属まで反故にしろっては言ってないの、奴隷は解放して欲しいって言ってるの」

 「おかあさん、同じ事なのよ」

 

 「どういう事なの?」

 

 「私の事はリネーネから聞来ましたね、リネーネも眷属である事もふくめて・・・」

 「はい、」

 

 「まず、アトリア、いえ結花とは眷属を条件にこちらに連れてきたのでこれは反故には出来ません。」

 「はい、それは分かっています。」


 「次に奴隷解放の件ですが、先程話したように解放は出来ます。ただ、一般の奴隷とちがって犯罪奴隷の場合は国王の承認が必要になります。」

 

 「それが下りないのですか?」

 話してる途中に国王の承認が必要と聞いて不安になったのか恵は国王の許可が下りないのかと不安になってきたようだった。

 

 「いえ、恐らく直ぐに下りるでしょう。」

 「それなら・・・」

 恵はほっとした顔をしている、だが、ここで安心させるのは帰って可哀想なので事実をはっきりと告げる事にした。

 

 「恵さん、良いですか?、話は最後まで聞いて下さい。」

 「結花は私が奴隷から解放すれば直ぐに処刑されます、聞いているかどうかは分かりませんが、結花の向こうでの父親が、大罪を犯したのです、向こうでは大罪を犯した場合は家族だけに出なく罪によっては一族にまで刑が及びます。結花は本来処刑されるはずだったのを私が犯罪奴隷を条件に彼女の行動に責任を持つ事で処刑を免れた経緯があります。」

 

 恵さんは一気に落ち込んだようだ・・・

 「お母さん、気にしないで・・・私は犯罪奴隷となった時、全てに絶望したわ、向こうの世界では女性の犯罪奴隷だと心身共に壊れるまで虜辱されたあげくに捨てられるのが普通なの・・でも今はちがうわ、変な扱いは受けてないし、もちろん、ムチで叩かれるなんて事も無い、周りの人もさげすんだりもしないし優しく接してくれるわ。だから心配しないで欲しいの」

 

 「でも、でも、奴隷なんて・・・」

 恵さんは日本生まれの日本育ちで当然、異世界の事情なんて知らない。待遇が云々と言うより娘が奴隷だと言うのが辛いんだろう。

 

 「では、いっその事、結花は私と一緒にこっちで暮らしたら?」

 「駄目よ、お母さんは向こうに行って病気を治して来て・・・私はお母さんが思ってるよりずっと楽に暮らしてるから心配は要らないのよ。」

 アトリアは母親をとにかく病気を治させそうとしている。

 

 「無理だな、アトリアはまだ、完全な眷属ではないんだ、あくまで眷属候補でしかないのでこっちの世界には72時間しか滞在出来ない。それを過ぎれば消滅する。」

 「そ、そんなぁ・・・」

 

 「まあ、なんだ、奴隷と言っても俺自身も日本人だし、奴隷って感覚はない、うちには他に何人も奴隷がいるが、別に待遇に差は付けてないぞ・・・ただし、うちに限っての話だけどな。」

 

 「本当よ、お母さん、ルーカスさんの処では皆、元気に暮らしてるから大丈夫なんだよ。」

 「ほ、本当にそうなの?」

 「ま、治療のためにどうせ向こうに行くんだ、自分の目で確かめると良いだろう。それから考えても良いしな」

 「そうですね、宜しくお願いします。」

 (実際の処、仮に俺が奴隷に鞭打って使っていたとしても初めから選択肢はないんだけどな・・・行く前から心をおっても仕方ないかぁ・・ま、黙っていよう。)

 

 

 「処で留美ちゃんはどうするんだ・・・」

 「はい、私も眷属にして下さい。」

 留美の答えには少し戸惑いが見られた。

 

 「リネーネの話は信じているのか?」

 「はい、正直なところ、疑ってる部分もかなりあります。でも、最初、ここに来た時、リネーネさんと会って・・結局は喧嘩になったんですが、色々と常識から外れたところも一杯ありましたし、リネーネさんの魔法も見せて貰ったので8割、9割方は信じてますので、実際に異世界を見たら100%って感じです。」

 

 「うん、うん、それが正直な感想だろうな・・・ま、言ってみてから判断してくれ・・・それで止めても構わない」

 

 そんな時だった。

 「えーーーっ、ま、魔法って有るんですか?、リネーネさん使えるんですか?」

 「有るし、使える人もいるよ、全員が使える訳ではなく使えるのは少数派だけど・・・眷属は全員使えるけどな。」

 

 「えっ、結花もつかえるの?」

 「うん、簡単な魔法ぐらいなら使えるよ。ほら・・・」

 結花は手のひらの上に水の塊を浮かべて見せた・・・それをコップに移す・・・

 

 「ひぇーーーっ、す、すごいわ!」

 恵さんと留美はかなり驚いている

 何をそんなに興奮しているんだろうって思ったら、まあ、初めて見ればそんな物かも知れないな、俺も最初はかなり興奮したし・・・・

 

 「アトリア、お前、結構使えるじゃないか、眷属の契約を済ませたらもっと使えるようになるぞ!」

 「えっ、本当?」

 

 「あぁ、期待して良いと思う。。。」

 「うん、楽しみにしておくね。」

 アトリアは魔法に対してそう、期待感はないみたいだ、まあ、元々使えるしそこまで魔法にこだわってる不死もないからあまり気にしなくて良いかな。

 

 「ね、ねぇ、私も使えるようになるかな?」

 留美が興奮して聞いてきた、魔法を目の前でみて中二病を発病したようだ・・・怪しい事を口走っている

 

 「あぁ、眷属になると何かしら複数の魔法は使えるようになるな・・お前の前に二人の日本人の眷属がいるけど二人とも使えるぞ、両方とも種類は違うがかなり強力な使い手だ・・・」

 

 「わぁーーっ、楽しみーーっ」

 (わ、私が魔法を使える?、魔法少女になれるなんて・・・あは、少女って言うのはちょっと無理があるかなぁ、箒で空を飛べたりするかしら・・・)

 

 「早く行きたいよーーー」

 目が怖い・・・ちょっと病んでる気がするぞ!、大丈夫か?

 留美は魔法が使えるようになると聞いてもう、舞い上がっているようだ・・・お望みのが仕えるようになると良いけど・・・こればっかりは女神が多分決めてるんだろうなぁ・・・

 外れを引いて心が折れないと良いんだが・・・・

 

 ゜*。*☆*。*゜*。*☆*。*゜*。*☆*。*゜*。*☆*。*゜*。*☆*。*

 

 「今からの予定を話しておく・・・最後まできちんと聞いてくれ」

 皆がうなずく・・・

 

 「まず、恵さんと留美を連れて向こうへ行く・・・1日か2日で恵さんを連れて戻ってくるのでアトリアはその間、リネーネに日本での日常生活の仕方を教えてやってくれ・・・」

 「いいな・・・」

 

 「うん、それはいいけど、2日間で良いの?」

 「あぁ・・現状のお前ではそれ以上は滞在出来ないからな・・・その前には連れに戻るよ。」

 「わかった、お母さんをお願いね。」

 「心配するな、ちゃんと完治させる、これは約束だ・・・」

 「はい・・」

 

 「あっ、質問!!」

 「ん、何だ・・・」

 「あの、私は2日だから何とでもなると思うけど、リネーネさんの今後の生活費はどうするの?、まさか自分で稼がせる気!」

 アトリアは多少不満げにこっちを見ている。

 確かにそうだ・・・日常生活を送らせるようになるまでにもそれなりに掛かるだろう、ましてやこの世界で働けというのも無理がある。

 

 「すまない、ばたばたしていて肝心な事を説明するのを忘れてた。」

 「現在、このマンションはフェリークデエス商会の日本支社と言う事で登記してある、本社はアメリカだ、ちなみにリネーネはアメリカ国籍で日本での永住権を持っている、書類は本人に渡してあるので後で、身分証やパスポートはアトリアが説明してやってくれ・・」

 

 「さて、肝心の生活費だが、毎月20万と30万が別の口座に入金する、その内20万が生活費だ、残り30万は調査、やサンプルの購入費だ、それ以上、高価な物を購入する予定がある時は俺が来る時に相談してくれ・・・基本的には調査の為の交通費と思って貰って良い。金額についてはリネーネが馴れてきたら裁量権をあげていきたいと思ってるが取り敢えずは馴れる事からだ・・・」

 

 「ちなみにここの光熱費、諸費用は別の口座から引き落とされるので20万は純粋な生活費として考えて貰って良い・・、何度も繰り返すが、まずは馴れて自由に何処でも見て回れるようになるのが最初の目標だ・・・」

 

 「うん、良いじゃない?、光熱費や諸経費べつで20万なら十分だよ、私はそれ以下で家賃、光熱費も払っていたわ、あぁ・・貧乏な暮らしを思い出しちゃった・・・」

 

 じゃ、時間も惜しいし俺たちは一旦、向こうに行ってくるよ。また、分からない点などがあればその時に聞くから考えておいてくれ・・・

 

 「それじゃ、恵さん、留美、向こうへ転移するからこっちに集まってくれ・・・

 一応、手を離さないようにしっかり握っておいて下さい。

 途中で落としちゃったら何処へ行くかわかんないので・・・」

 そう話すと、恵さんも留美も握力計でも握るかのように握りしめて来た・・・・

 まあ、最初はこれくらいでもいいだろう。。。

 

 

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