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私の愛した召喚獣  作者: 樹兎
第三章 領地改革
43/115

腐敗した代官2

♪゜*☆*゜♪*☆*゜♪゜*☆*♪゜*☆*゜♪*☆*゜♪゜*☆*゜♪

2018/09/26:誤字、脱字、誤用の修正をしました。

♪゜*☆*゜♪*☆*゜♪゜*☆*♪゜*☆*゜♪*☆*゜♪゜*☆*゜♪

【腐敗した代官2】


□■□ 尋問室 □■□


 俺の前には手足に枷をはめられた代官が転がされてる。

 「無礼な、代官にこの様な狼藉、ただではすまさんぞ!、」

 「一体、貴様は誰だ・・・」

 代官は手足の枷によって束縛されているため、芋虫の様に蠢きながらわめいていた。

 

 「代官代理様、で、代理様は盗賊を焚き付けてどうするつもりだったんでしょうか?」

 「だ、誰だ貴様!」

 「あんたに名乗る必要はないが、代官代行のルーカスだ、もう諦めて観念するんだな。」

 (此奴がなにを言おうが証言以外の証拠もそろってるしどうにもならんだろう)

 

 「今後は余罪の洗い出しになる、ま暫くはそこでゆっくりしてるんだな」

 「チッ、今のうちに粋がっておくんだな、後で必ず殺してやる」

 (クソ、何とかしないと首が飛んでしまう、何とかして公爵になすりつけないと、どうやる・・・そうだ・・ぐふつ、見ておれ)

 元代官のダフネはまだ何とか逃げられないか考えを巡らせていた。

 

 とにかく今回の件だけでなく余罪は腐るほど有るだろうから当面は閉じ込めておいておくとして家族は取り敢えず自宅で軟禁だな。

 

 家族は関係ないにしてもそのままって訳には行かないだろうなぁこの世界の決まりもあるし、新しい領主は貴族には甘いって思われても不味いだろう、アメリアが何というか、聞いて見ないことには分からないし・・・

 

 □■□ アメリアSide □■□

 

 アメリアと執事のルズウエルは使用人達の再雇用を受け付けていた。殆どの使用人がそのまま再雇用を望んで契約した。

 

 奴隷のメイドに付いては取り敢えず希望を聞いたが、嫌なら奴隷商に戻されると聞くと全員が再雇用を希望したのだった。

 まあ、奴隷商に戻されて何処へ売られるか分からないという不安を考えると残った方がましという判断が働いたんだろう。

 

 現状では俺が代官代理って事になったが、俺がここで代官をする訳には行かずきちんとした代官を選出する必要があった。

 アメリアは辺境伯の所から連れてくる案を示したが、俺としては出来れば地元から選出したかった、その方が運営も巧くいくだろうって考えも合ったが辺境伯の所に飲み込まれる不安も払拭しきれなかった。

 

 騎士を面接していて一人の男が引っかかってきた。騎士として剣の腕は対したことがないが、広い知識と柔軟な考え方が出来た、以前は統治にも関わっていたが代官代理の思い通りにならなかったせいか外されていたらしい。

 その男の名はラッセル・フォン・ラスカル、フリードリッヒ領、ガゼル男爵の3男坊だと言うことが分かった。

 

 アメリアと相談した結果、ラッセルを代官に据えることにした。

 「ラッセル、お前ここの代官をやってみる気はないか?」

 ラッセルを呼び出し、唐突に代官にならないかと告げると、暫くの間下を向き何かを考えるような仕草をしていた。

 

 「微力ながらこの領の為のために力を尽くしたいと思います。」

 彼の心は決まったみたいだ・さっきよりもむしろすっきりとしていると思う。

 「よし、では頼むことになると思う、正式にはアメリア子爵より任命されると思うがそのつもりでいてくれ」

 

 これで代官は決まった。

 次に領主邸の一室と王都の部屋を転移魔法を固定化させて空間を接続させた。一応、登録した物だけしか通り抜けれないように設定しておけば大丈夫だろう。

 アメリア、奈津、愛彩、を登録して、一応、執事にはこの事は口止めをして話して置いた。流石に執事のフォロー無しでは無理があるだろうと思ったからだ・・・執事はあごが外れるくらい口を開けて驚いていたが、また、平静に戻る辺りは流石に長年執事をやって来ただけのことはある。

 

 愛彩には早速、領内の整備計画に入って貰った。最初は領内のインフラの設備、まずは道路の改修作業から取りかかって貰う。費用はポケットマネーというか前世の引き継いだ遺産から出すつもりだ・・・

 奈津には護衛兼現場の指揮を愛彩に聞いて執って貰う様にした、俺自身は無線中継局の設置やソーラーパネルの設置などをやらなければならない、人では領民を傭って行うことにしよう。

 

 本来なら奈津には王都で店をやって貰いたかったがまだ、自分の身を守れない愛彩を一人おいていく訳にも行かないので王都で店を出すのは先になりそうだ。

 前世の遺産から全て出すのも領の運営が起動になるまでは金の出所を疑われる可能性もあるので収益の手段も出しておかないと行けない。

 

 「うーん」

 そう言えば商人がいたな。出会った商人を思い出した、呼びに行かせた。

 別に隠れている訳でもないので直ぐに見つかるだろうと思っていたらやはり直ぐに見つかり来てくれることになった。

 

 「おーーっ、これは一体・・・」

 商人の前には腕時計、砂糖、塩、ガラス製品、石けんなど日用品を中心に並んでいた。

 

 「お宅に販売を頼めないかなぁ・・」

 「ぜ、ぜひ、うちで扱わせて下さい。お願いします。

 こんな真っ白な塩や砂糖は見たことがないです、味見は出来ますか?

 

 うん、商人だけに見た目だけではなくしっかりと中身も確認しようって事か、ま、それくらいの気概がないと商品は任せられないよね。

 「はい、良いですよ。こちらに小袋の方を用意してますのでこちらを開けて下さい、内容は同じです。」

 販売用に用意した塩は25k、砂糖は30k入りの業務用を持ち込んでいた。

 

 「うーん、塩も砂糖も素晴らしい、真っ白に雑味がなく凄く甘いです。」

 1k入りの袋を開けて味見していた商人は驚いている。

 (こんなに白くて甘い砂糖があったなんて・・・これは高く売れる、問題は幾らで引き取れるかだな、安すぎても駄目だろうし、高すぎては元も子もない・・・)

 

 「そうですねぇ、塩は1k、1万ルドとして25万ルド、砂糖は1k、5万ルドとして150万ルドでは如何でしょうか?」

 「そうですねぇ、塩は良いとしても砂糖は高過ぎはしませんか?、k5万なら売値がそれくらいでは?」

 「確かにそうですが、今売られているのは、色も茶色く味も雑味が混じっていますこれなら倍の値段でも貴族なら売れると思ってますが・・・」

 

 確かに高く売れるのは良いんだが高すぎるのも問題だろう、いずれは領内で生産する時の事も考えてると貴族だけを相手するよりもう少しした伸そうに売れる値段設定にする方が良いだろう

 

 「砂糖は100万ルドでお譲りしましょう。その代わりあまりぼらずに適正な価格でお願いします。」

 「えっ、高く売ろうとされるとは思いましたが値下げされるとは思ってませんでした、うちとしては助かりますが、現行の砂糖と同じ値段で売ってしまえば他の業者の砂糖が売れなくなってしまいます、それはそれで市場の混乱を招きますのでk、7万ぐらいで売ろうと思っていますが如何でしょう。」

 

 「わかりました、その辺はそちらにお任せします。」

 

 時計や日用品などは公爵家などに渡した価格で引き取って貰うことにした。

 塩は100k、砂糖は120kを商人に渡した。

 

 この時点ではまだ、この商会と深い付き合いになっていくとは思ってはいなかった。

 

 商会との商談が終わるとアメリアも代官の任官を終わっていたので一旦、アメリアと供に固定した転移魔法から王都の屋敷へと戻った。

 奈津や愛彩には伝えてあるので適当に切り上げて夕食までには戻るだろう。

 

 「お帰りなさい。」

 ソフィーが出迎えてくれた。..

 ん、時間を言ってた訳でも無いのにこの転移陣がある部屋でずっと待ってたのかこの子・・

 うん、そこまで思われるのもちょっと重いけど・・・悪い気はしない。.いや、むしろ愛おしいかなぁ・・・

 

 「うん、ただいまぁ」

 「奈津姉様や愛彩姉様は?」

 奈津達が一緒に帰って来ていないのを気にしたのか聞いてきた。

 

 「あぁ、彼奴らはその内に帰って来るよ。」

 

 アメリアと代官の処罰に関して協議した。

 この国の方に照らしていけば本人は死罪、私財没収の上、家族も死罪か犯罪奴隷と言うのが決まりだ。

 「ねえ、ルーカス、本人は仕方ないとしても家族は直接関係ないから見逃してあげる?」

 アメリアは家族に関しては領地から追放手段ぐらいで見逃しても良いと思っていた。貴族から犯罪奴隷落ちは正直なところ死ぬより辛いだろうと思ったからだった。

 

 「アメリア、彼奴らは俺たちが来ると知っていて盗賊をけしかけた、これは公金横領だけではなく反逆罪に当たる、反逆罪だと家族も斬首が決まりだ。」

 

 「でも、少し可哀想じゃない、家族には何の罪も責任もないのだから。..」

 アメリアはやはり家族を斬首にするには否定的だった。

 

 「何の責任もないとは言えないんじゃないかな?、子供は別として妻は恐らく知っていたはずだ、代官代理の俸禄で今の暮らしが出来るかどうか判らないはずはないと思う。すくなくとも権力を利用していたことぐらいは判っていたはずだ・・・それに立派な利益受給者でもある。」

 「俺は家族に対して甘いのは反対だな、苦しんできた領民はどう思うだろう。」

 「やっぱり、貴族には甘いんだなって思わないか?、今後の統治にも影響はあるぞ!、」

 

 「・・・ん・・・分かったわ、本人は斬首で家族は犯罪奴隷として処分するって事でどう?」

 「ん、それが良いと思うぞ!!」

 「じゃ、決まりね!!」

 (ちょっと可哀想って思うけど、仕方ないわね、ごめんなさい助けてあげれなくて・・・仕方ないのよ、私じゃどうにも出来ない。)

 

 「では、刑の執行は急がせよう、余罪の追及は後からでも良いだろう。代官の屋敷も早く次の代官に明け渡してやらないと行けないからな。」

 仮に余罪がなくても現時点で死罪は確定だ、出てきたところで結果は変わらない、さっさと片付けて先に進んだ方が良いだろう

 

 「えっ、罪が確定していないのに刑を執行するの?」

 「あぁ。。今のでも十分だろう、余罪を洗ってたら何時になるか分からん、それより領地の改革が先だろ。」


 「うん、そうね、仕方ないわね。」

 (罪人の罪が全て明らかになっていないうちに刑の執行なんてして良いのかしら?、たしかにルーカスの言う通り領民の生活が優先であってこれに何時までも時間を掛けていられないのは十分に分かってるけど、駄目ね、私、まだ、領主って自覚がないのかしら・・・でも、ルーカスはきっぱりと決めて・・ルーカスのいた国ではそうやって決めて他のかなぁ・・・)


 アメリアは誤解していたむしろ逆である事に・・・こちらの国の方が犯罪の処分に関しては適当だと言うことを分かっていない。元の世界では罪によっては年単位で裁判が行われると言うことを・・・

 ただ、元の世界でも全ての罪が明らかにされる訳ではなかった。あくまでも起訴された兼に関してだけ裁かれるというシステムを当然理解していなかった。

 

 

 

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