生者→死者
茶番に思えるかもしれませんが精一杯書きました。
短いのはご了承ください・・・
在在所所で騒音と言ってもいいんじゃないかと思える音が聞こえる。
ガヤガヤとしていたり、周りの女子学生たちが意気揚々と楽しそうに話してたりと騒音としか思えない。
一体そんなことの何が楽しいと思えるのだろうか?
確かに俺だってあんな風に話したりするさ。
けど、あそこまで必死になってどうするんだよ。
そんな失礼なことを思っていると周りの女子達の中にひとり気弱そうな女子がリーダー格のような女子をちらちらと顔色をうかがいながら話ている。
なんとも嘆かわしい。
女子というのは上下関係がとても強いと思えてしまう。
もっと気楽に話せないないかな?
「ほら、やっぱり無視されてるよ。」
そう小声で呟く。
彼女はとても寂しそうな顔を見せていたがリーダー格の女子は一向に気にした様子はなく他の女子と楽しそうに話している。
なんともまあいんしつなことよ。
「まぁ、俺には関係ないか。」
そう言って俺は駅のホームまで行く。
電車を待っていると遮断機が下りる音が聞こえてきた。カンカンと音を鳴らす踏切の音が耳に響くがもう一年も経つくらい聞いてるもののひとつなのだから気にする理由は無い。
やはり、人間の慣れというものは素晴らしいと思う。
高校に入学した頃は毎日片道一時間かけて登校するなんて絶対に続かないと思っていたのに、今では何も考えずに登校できる。成長したな。
そう自らの成長を思い返していると、ふとひとりの女の子が視界に入った。
「ん?」
何故か少女は線路の上に立っている。
「なんで?」
それによく見たらさっきの女の子じゃないか。まったく・・・危ないぞ。
そうは思っても彼女はそのまま線路に立ち尽くしている。
・・・・・・・・・・まずい!!!
さっき耳に響いていたのは電車が来る音のはずだ。
このままじゃ彼女が電車に轢かれる。
自らの乏しい高校生の判断力でそう思った瞬間すでに俺の体は動いていた。
俺は選択をしてしまった。
いや・・・彼女を助けようとしてしまったんだ。
もう電車がすぐそこまで来ているのに俺は線路に降りてしまったのだ。
もう何をしても助けられやしないのに。
それでも目の前の彼女のもとへとはいけた。
3秒
もうお互いに残された時間は少ない。
彼女は驚いた顔をしながら俺を見る。
気のせいか少しうれしそう?
そんなことを考えている間にも時間は過ぎていく。
あと2秒
まぁ、なんだかんだ残りの時間も少ないしどうにもならないな。
何故かそう覚悟してとりあえず言いたいことを口にする。
「ごめん・・・死んじゃうね」
そう笑いかける。
あと1秒
「そう・・・だね」
彼女はそう返してきた。
心打たれるような微笑み付きで。
0
次の瞬間、俺と彼女は鼓膜が破けそうなブレーキ音と共にバラバラの肉塊となった。
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こうして俺こと宮野庄は16年と数ヶ月の人生を終えたのだった。
あぁ、彼女くらいはつくりたかった。
俺はそう悲観する。
・・・・・ん?
何だ?
思考がある?
何でだ?
俺、死んだよな?
よし、とりあえず気持ちを落ち着かせるために体操でもするか。
そう思って、
「ラジオ体操だいい・・・・」
「きゃっ!!」
・・・え?
大声でお馴染みのラジオ体操をしようとしたら手が何かに当たりそこから可愛らしい声が聞こえた。
突然のことにびっくりした俺はふと視線を手にやると・・・・・
誰かの手に俺の手が当たっていた。突起の少ない柔らかい手の感触から男ではないことは分かった。
手以外に当たっていないことを願いたい。
「ん!?」
よくよく見てみると先程俺と一緒に電車に轢かれた少女だった。
しかし、その姿に電車に轢かれた傷はなく、俺がホームで見たままの姿であった。
・・・なんで?
よくよく自分を見てみたら案の定俺にも轢かれたような傷はなくいつもの制服姿であった。
生命は謎が不思議です。




