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5うさぎっこ

・ω・うさこー

 もの凄い勢いで魚を食べている兎ちゃんだが、しずくたんと並んだら兎祭だな、しずくたんも耳をさわりたくて、うずうずとしてる、だめだよ、ちゃんと了解を得ねば。


「はぐはぐはぐはぐ」


 一心不乱に食べてる、やばい、無くなる、俺たちも食おう。


「はぐはぐはぐはぐはぐ」

「はぐはぐ」

「はむはむ」


 骨が刺さらないか心配しながらも美味しく頂く。


「がふっ! の、のどがあぁあ」


 ああっ、なんて裏切らない子だと思いながら、あわあわする。


「えーとご飯はないし」


「あ!そうだ」

『水!』


 しずくたんが水を指ごと飲ませてあげている。


「ごきゅごきゅごきゅごきゅ」


「ぷはっ〜生き返りました!」


「ふふっ、よかった。」


 なんかすでに凄い仲良しだ、色んな意味でうらやましいぞ。


「ふみゅ〜助けて頂いてありがとうございます!」


 ぐぬぅ〜残念っぽいのになんてかわいいんだ、凄まじい比護欲が襲いかかるね。


「にゅふふっ、よしよし、もぅ大丈夫だょ〜」


 流石だ、頭をよしよししながらさりげなく耳を撫でまくってる。


「えーと、俺はユウ、マッケンジーで」

「私は星野しずくです、よろしくね」


「わ、わたしはさーやです、お兄ちゃんとはぐれてしまって、どうしたらいいかと」


 迷子かーかわいそうに、なんとかしてあげねばな!


「そっか〜一緒に探そうきっとすぐに見つかるよ」


「い、いいんでしゅか?」


「もちろん! な〜」


「うんうん、もちろん! 一緒に探そ〜ね」


「うぅ〜ありがとうございますぅ〜」


 聞きたい事は山の様にあるけど、流石に今日は疲れてるだろうし、ゆっくりと休んでもらった。


「兎っこだねー」


「はぁ〜どうしよぅ、超かわいいんですけど、あ〜もぅ我慢できない、いってきます」


 えっ? 大丈夫だろうか? またしても危険な何かに目覚めてしまわないだろうか。

 しかし影の調査が無くなってほっとした様な少し残念な様な複雑な気分だな。

 そーっと近づいてまぜてもらいましょう。




 朝、二人より早く起きて色んな木の実や魚をとって水浴びもする。


「ふんふふーん」


 なんとなく川で水浴びも慣れてきたな。



 アジトで魚を焼いてたら、二人とも起きて来た。


「ゆーに〜おはぴょん」


「ふみゅっ! お、おはぴょん?ございます!」


 がふっごふっ! す、凄まじい衝撃だ、朝からなんて技を使うんだ、末恐ろしいわ! 俺達の普通の挨拶はこれだ、的な空気にしてしまわれた、グッジョブすぎるよ。


「あー、おはぴょん、しずくたん、さーやたん、もうちょっとで魚焼けるからねー」


 二人ともご機嫌だ、朝ご飯食べてから、色んな事を教えてもらおう。


 だがその前に。


「あのさーやたんや」


「は、はい?」


「お、俺も、ちょこっとだけ、耳さわって、いい?」


「え? あっ、い、いいでしゅよ」


 やった!1番重要な所は死守した! しずくたんと二人で優しく撫でる。


「ふみゅっ!ふみゅ〜」


 よし、コツがわかって来た、触れるかどうかぎりぎりは駄目だ、くすぐったい感じっぽい、少し肉も一緒に撫でる方がいいみたいだな。


 いやしかし、流石だなーしずくたん、もう穴にまで侵略なさっておられる。


 そんな感じを続けながら、話を続ける。


「えーと、お兄ちゃんとはいつはぐれちゃったの?」


「あっ、つっ、い、五日前くらいです」


「おぉー大変だったね」


「はぁーはぁー」


「っ、は、はい」


 ふむふむ、五日前なら結構離れてしまってるかもしれん、まずいな、超きもちいい。


「さーやたん達は二人で旅してるの?」


「ふぅーふぅー」


「はみゅっ! お、お兄しゃんがダンジョン冒険しゃれすのでぇ」


 ダンジョンがあるのかー、あ! 俺も侵略してしまった。


「ふふっ、ふふふふ」


「ひみゃん!」


 あかん、ぐったりしてしまった。


「し、しずくたん、ストーップ!」


「ふぅーふぅーふっ!? はわわ!?」


 急いでさーやたんを介抱する。


「さーやちゃん、ピクピクしてる、かわゆぃ」


「ちょ、ちょっと寝かせてあげようね」


「う、うん」


 しずくたんと相談して、異世界から来たっぽい事をさーやたんに言って助力を得る方向に決定した。


 さーやたんが起きるまで2人で、まふまふしまくってしまいました。



《ユウ、マッケンジーLv1》

《装備:草の靴、腰ミノ》

《能力:触手》

《仲間:しずくLv1》

《迷子:さーや》


・ω・次回はまったり

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